フジのドラマ「無痛」が終了しました。原作は読んでおらず予備知識まったく無しで見始めたのですが、まぁまぁ面白かったです。とはいえ、そもそもが「犯因症」とか、見ただけで病気がわかる特殊能力という設定がとんでもない発想なので、脚本が無茶苦茶という感想は酷な評価でしょうか。
最後の方は無痛症のイバラが不死身の男的な位置づけになってましたが、痛みを感じないとはいえ、脚の骨が折れたり靭帯が切れてたりすると歩けないんじゃないかなぁと思います。原作はどんな感じなのか知りませんが。
で、このドラマで白神院長の秘書役の女優さんがすっごく綺麗に見えて、「あれは誰?」と思ったら宮本真希さんという人でした。調べてみたら宝塚出身の人らしく、結構キャリアは長いのにこれまでの出演作はやたらと土曜ワイド劇場が多いんですね。どおりで見たことないと思ったら。なんかもったいないですね。
そして、ドラマのキーとなる「無痛症」ですが、これは完全な創作かと思ったら、なんと先天性無痛無汗症というのがあるそうです。驚きですが、神経障害の一種と考えれば糖尿病の人が足先を怪我してもわからないことがあるというのに似てるかも。そこからヒントを得てのドラマなのかもしれませんが。
どっちにしても刑事役の伊藤淳史の行動が無茶苦茶だったり、捜査のやり方も全体的におかしかったり、金髪のパーカーちゃんのイメージが「問題のあるレストラン」と被ったり、犯因症がわかる場面が気持ち悪かったりするので、保存版にしたり再放送で見たりすることはないでしょう。こういうドラマがあってもいいと思うし、まずまず力作だとは思うのですが好みではないと。まぁ一般受けはしないでしょうね。