今日のひとネタ

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レコード好きなんですが面倒なのも確かであり

2021年05月04日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 
 音楽を楽しむにはCDから既にサブスクの時代になってますが、レコードの人気も上がってるとか。一体どういう人がレコードを買ってるのでしょう。私もレコードは大好きだったのですが、今なら音楽を楽しむのには圧倒的にCDに分があります。

 何しろレコードを聞いてた頃は実家にいたわけで、もちろん部屋は畳の和室。レコードを聞いてる時は大人しくしてなきゃいかんわけで、ちょっと乱暴に歩くと当然針は飛んでしまいます。おまけに、CDと違って聞けば聞くほど盤は傷むし針も劣化するし。当時はレコード針の広告で、傷んだ針の先端の拡大写真を載せ「これで聞くと盤を傷める」というようなものもありました。私なんぞは心配症で、いつ針を交換せねばならないかとビクビクしてたり。

 また、和室にオーディオセットを置いてる場合は、スピーカーの足元もさほど安定してないわけで、家族が誰もいない時に大音量で鳴らしてみたら「ボワ~っ」とハウリングしたこともありました。おまけに乾燥して静電気の多いときはパチパチいったり、保管が良くなくて反ってしまった盤は曲間にうなりが聞こえたりしました。

 そういう様々な事情があって、結局家にレコードを買ってきてもすぐにカセットに録音し、繰り返し聞くときはそちらなわけで、普段聞いてたのはレコードの音ではなくカセットの音なんですね。

 さらに、カートリッジだの針だのレコードのクリーナーだのと色々メンテナンスキットも必要であって、そもそも録音するためのカセットテープもカセットデッキも必要なわけです。それと、一般的なレコードプレーヤーよりもCDプレーヤーの方がお値段も安いような気はします。また、置き場所を考えても、レコードプレーヤーは奥行き30cm以上の場所が必要であり、蓋を開けることを考えるとラックの一番上とか中段でもそれ専用の場所を確保せねばなりません。今の若者の住環境で、本格的なオーディオラックを置いてる人はいるのでしょうか。

 私も今はマンションに住んでてリビングはフローリングですが、たまにレコードを聞こうとしてもアンプには繋がってないので、まずはICレコーダーに録音してから、ということになります。畳の上ではありませんが、食卓テーブルに置いて録音してると、何者かがテーブルにぶつかったり自分も何気なく肘をついたりして、あとで聞いたら音飛びしてて「げっ」と思うことも。

 そういうことで、レコードを本格的に楽しもうとすると手間もお金もかかるということで、私は完全にCD派。ただ、手間とかコストを別にすればレコードで音楽を楽しむのも好きなので、ハイエンドのプレーヤー、アンプ、スピーカーが置いてある部屋をレンタルできるようなサービスがあれば利用してしまうかも。

 理想は、地下に防音設備を備えたオーディオルームのある部屋に住むことなのですが、まあその場合もCDで音楽を聞いた方が手軽でしょうか。要するにCDは高音質で音楽を楽しむのにはコスパがいいってことですね。技術が発達して、傷んだレコードからでも非接触で信号を読み込めるのっては無理なのでしょうか。それがコストの面をクリアできれば、様々な問題が解決できるような気はするのですが。世の中に、レコードはあってもCD化されていない作品はまだまだありますし。