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夢の印税生活の話>NBCラジオ「Happy Go Lucky!」

2023年05月13日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 NBC長崎放送ラジオ「Happy Go Lucky!」で、長岡和弘さんがレコード印税の話をしてました。今回はわかりやすい例えとして、CDシングルが1枚千円だったとしてその売り上げがどのように分配されるかという話。

 かなり細かい話だったので、図にしてみたい感じですが、気になる人はは番組をお聞き下さい。今ならまだradikoタイムフリーで聞けます。そして私の印象は、作詞作曲した人や歌手の取り分がかなり少ないということでした。レコード販売店が何割か、そしてまたレコード会社が何割かということで、今回はあくまでもメジャーレーベルでの話でしたが、そういう事情でインディーズでの発売とか、配信での発表という流れも増えてきてるのかと思います。レコード会社のスタジオを使わずとも、演奏はPCで作って歌も自宅で歌う事が可能でしょうし。

 それで、印税の話で思い出すのがなぎら健壱さん。あの大ヒット曲「およげ!たいやきくん」のB面「いっぽんでもニンジン」を歌ってましたが、その際の話を「オシャレ30・30」にゲストで出た時に聞きました。

 あの曲は童謡扱いなので、歌唱印税は一般よりさらに安く1枚1円だったそうです。それで、「え、それって1万枚売れても1万円って事ですか?」と聞くと、レコード会社の人は「1万枚は売れないよ~。売れてもせいぜい5千だな。」と。

 その上で「でも、印税なしの取っ払いならこの場で2万円払うよ。」と言われて、思わず手が出ちゃったそうです。それであの大ヒットだったわけで、番組でも「まあ、アタシが悪いんですけどね。」と諦めてたのですが、MCの古舘伊知郎さんから「あの作詞した人は印税でマンション買ったそうですよ。」と言われて「よせよ!」と。

 とはいえ、なぎらさんの話なのでネタなのかもしれませんが、Wikipediaによるとギャラは3万円となってますね。もちろんその後のことを考えると、印税を貰わなかったのは本当でしょう。

 その方面の大ヒットというと、堀江美都子さんの「キャンディキャンディ」はシングル100万枚突破したそうで、こちらは印税契約だったかどうかは知りませんが、1円だったとしてもかなりのものですね。というか、今とはアニソンの位置づけ違ったので、レコード大賞などには絡まなかったのでしょう。

 それはそれとして、レコード売り上げとは別に著作権印税というのもあって、発売から何年経ってもCMで使われたり、カバーされたり、カラオケで歌われたりする際にも印税が入るシステムもあるそうです。クリスマスとか卒業シーズンになると必ず歌われる曲は、そういう意味で強いですね。

 そこにうまくはまると「夢の印税生活」となるわけで、もう何もしなくても暮らせるのでしょうが、山下達郎さんとかユーミンとか小田和正さんとかは今も新作発表してコンサートもやってますし、別にお金だけあればいいわけではないということでしょう。もちろん、溢れる才能で作品を発表し続けられるような人だからこそ、「夢の印税生活」が可能なのでしょうが。

 そして、そうやって印税がたっぷり入ってくるからこそ採算度外視の豪華なコンサートができたりするわけで、それがきっかけでまた新たなファンがついたりして。

 ヒットを狙う事とお金儲けする事が別なのはわかりますが、実際ビジネスの匂いがする音楽もありますし、うまく商売に繋げるケースもあったりしますが、まあその辺の話はつまらないのでパス。とにかく今回の番組は面白かったです。そういう話は色々聞いてみたいとは思いつつ、若干生臭さも漂うのがなんとも。