今日のひとネタ

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あのねのねにまつわるエトセトラ

2023年05月21日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 昨夜のBSP「歌える!青春のベストヒット! ~昭和が僕らの青春だった~」という番組にあのねのねのお二人が出演し、生でヒット曲も披露してました。聞けば動画サイトでネコニャンがブレイクしてるそうですので、この機会にあのねのねについて知ったかぶりしましょう。

 あのねのねは清水国明さんと原田伸郎さんによるフォークデュオで、昭和47年に各地でのコンサートから話題になり、翌48年に「あかとんぼの唄」でメジャーデビュー。そのB面は「魚屋のオッサンの歌」で、曲がヒットしただけでなくそこでのネタとともに彼らの存在自体が一種社会現象となりました。

 画像の「あのねのね 今だから愛される本」という本は昭和49年9月に初版発行ですが、50年5月の段階で250版、65万部を超える大ベストセラーだったそうです。私の場合は、最初にいとこから借りて読んだのですが、手元にあるものは別のいとこからもらったもの。ということは、その年代の中高生での所有率が極めて高かったと。



 「魚屋のオッサンの歌」などは、いわば一発ギャグのようなものですが、それだけで終わらなかったところが彼らの凄いところです。オールナイトニッポンのDJで大人気になり、テレビでは様々なバラエティの司会でも引っ張りだこでした。

 清水国明さんはアイディアマンですが、経歴は以下の通り。あのねのねでは主に作詞を担当。本を読むとわかりますが、哲学書を愛読しておりかなりニーチェに傾倒してます。ギターはマーチンのD-45という高級機種を愛用してますが、かなり凝り性でスキーもプロ級でバイクも国際A級ロードレースライダーであり、鈴鹿の8時間耐久に出場したのも有名です。



 原田伸郎さんは京都生まれで、あのねのねでは主に作曲担当。清水さんのように理屈っぽくはないですが(?)、愛らしい表情と魅力的な声で人気でした。ご覧の画像の通り、高校生の頃からアナウンスコンクールでは全国的な活躍を見せ、それが今でもCMのナレーションで大人気ということに繋がってます。どちらも単なる一発屋芸人では終わらない素養があったということでしょう。



 あのねのね全盛期のステージでは、客席から色んな物が飛んでくるのが恒例で、蔵前国技館ライブでは現金だけでも数万円あったとか。その他、生卵、いとこんにゃく、焼き豆腐など、すき焼きができそうなものが飛んでくるのも日常茶飯事。

 当時兄が見に行った金沢でのコンサートでは、いなりずしが伸郎さんのギターを直撃し、弦に挟まって音が出なくなり一時演奏を中断したとか。その時に兄と友人たちは二階席の最前列からキャラメルを投げてたそうですが、ある友人がソフトクリームを投げたら当然ステージまで届かず。被害を受けた方には、兄の友人に代わって私がお詫びを…。(って、今更言っても意味はなし。)

 それで、今回の番組であのねのねに興味を持った方もいるでしょうが、実はサブスクにはネコニャンしかありません。過去の作品だと「満一才の誕生日」くらいはCDで出して欲しいところですね。デビュー50周年なのですが、この機会になんとかなりませんでしょうか>関係者の方々