今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダムAGE④マーズ・コンタクト 原作/矢立肇・富野由悠季 著/小太刀右京 2012年9月1日 角川書店(5回目)

2019-04-28 09:15:58 | ガンダムAGE
連休はAGEぽよ→1回目2回目3回目4回目



○ここまでのあらすじ
宇宙戦国時代じゃああああああ



第四章


(もし、地球帰還作戦が成功したら)
 妹の病気も地球でなら治るのではないか、と少年はふと考えた。
 だが、それを口にすべきではなかった。
(´・ω・`)



ディーヴァ、紙面が足りなくなるほどの連戦連勝でロスト・ロウラン基地に到着
キオの活躍はもとより、あのナトーラもフリットに教えを受けて成長しているらしい
『あれは飛び方を知らない雛だ。どのような鳥に育つかは雛ゆえにわからぬが、誰もあれに飛び方を教えずに泳ぎ方を教えた。泳げぬことは鳥の責ではない。少なくともペンギンではないようだから』
事務方で戦闘は素人同然だったとはいえ、地頭は悪くない


そういうタイプとわかれば天才フリットならちゃんと教えられるでしょう
 彼が娘というよりは孫に近い年齢の女性にマン・ツー・マンで指導を行なっていることについて醜聞めいたことを垂れ流す者もいたが、ナトーラにそういう色事の関係を隠せるような器用さがないことは明白だったから、罪のない冗談でとどまっていた。それよりも、「艦長はいつセリック・アビスが妻帯者であることに気がつくのか」という賭のほうが広まっていた。
は?(二重の意味で)


ガンダムAGE-3は基本システムを単座化するそうな
ウェア側での調整は、ここまでで学習したAGEシステム任せでいいらしい
キオ曰く『毎秒ごとにアップデートされるMMO・RPG』
これはキオのゲーマー魂が刺激されるのも当然ですな
 その笑顔はつまり、少年がより相手を効率よく敵を殺戮し、虐殺できるということに他ならない。ひとつの命を奪うたびに、ひとつの家庭を破壊することに他ならない。その罪悪の意味を少年は知らない。知っている大人たちは、機密保持だなんだといって、キオをガンダムに遺伝子登録して縛り上げることで、責任を逃れている。
大人のやり方について察しているウッソと何も気づいてないキオ
・・・・・・素直すぎて気持ち悪いんだな
美徳だよ?でも子供=素直という図式があまりにも露骨というか
明らかに平凡な家庭じゃない(0歳で父親死別・祖父は世界一の有名人)から、
その環境で素直になるはずねーだろって感覚がキオの人格の嘘くささになる
まぁ聖祖母エミリーと聖母ロマリーの力と納得するしかない


 だからこそせめて自分だけは、とウェンディは願う。
 自分だけはその罪から目を背けずにいよう。あの少年がいつか罪の重さにつぶれそうになった時に、きっとそれを支えてみせよう、と。それが彼女の、神聖な誓いになった。
未来の聖母がおる
アスノの血には聖母を引き寄せる何かがあるというのか


ところで、アスノの血を受け継ぐ者は他にもいましたね
「さて、父さんはどうするのかしらね。アスノの血がどうというのに、私をガンダムに乗せるなんてことはまったく考えないあの男権主義者は」
 ユノアは父が嫌いだった。
フリットの娘ユノア
以下フリットを嫌いな理由・・・・・・反抗期、長いんですねって感じ
アセムにMSの適性がありアセム自身もそちらの道を望んだことと、
お前が医師になりたいって希望してたからMS方面に引っ張らなかっただけの話
女だからどうこうなんて差別をするシーンは立場的にも個人的にも一切無いし
(アリーサが当時最新鋭のアデルに乗れた、現在ナトーラを艦長として指導)
それを『男権主義者』とかお前は何を言っているんだ状態
なおキャラ改変の模様


フリットはホームズと気が滅入る作業をしていました
 よくある話だった。軍人に限らず公務員の給与が民間に対しておおむね安定しており、その身分保障がしっかりしているのは、彼らの生活が不安定化することで収賄や情報漏洩が発生することを回避するためであるが、それにも限度があった。今回の場合、一パイロットがたまたま極秘計画に携わる部隊に編入されてしまったことが、被害を拡大させたといえるだろう。
え?


そんな状況に色々な偶然やら必然やらが重なって――
 だがとにかく逃げねばならない。逃げねばならなかった。
 何から?
 言うまでもない。
 自分からだ。
そうなりました


ガンダムはヴェイガンを迎撃するのだこれは命令やぞ
「ごめん・・・・・・じいちゃん! 僕はやっぱり、シャナルアさんをほうってなんておけない! 僕は本当のことが知りたいんだ!」
 リニアカタパルトに乗せられたガンダムが発進する。
 カタパルトの発進を止めないでくれたのは、ロディ整備士長やウットビットが暗黙のうちに手を貸してくれたからだろう。
ディーヴァの整備士は空気読める職人


雑魚共を瞬殺しながら戦場を駆け抜けるガンダムAGE-3
とうとうシャナルアが乗るクランシェを発見しました!
「あんただって、連邦の軍人になったんだ! 軍人になって兵器に乗るってことは、命令に従って人を殺すってことなんだよ! 未知の宇宙生物と戦って人類を守るヒーローなんかじゃないんだ!」
それな


対峙する2機に接近するMS隊がありました
ゼハート指揮の水陸両用MS4機が隠密行動中に偶然ガンダムを発見したのであります
これは『千載一遇のチャンス』やで!
・・・・・・と考えるのは素人だろ常識的に考えて
むしろガンダムが基地から離れてるなら任務遂行のチャンスと考えるべき
「仮面を被って、兄貴の仇も討つつもりのないあんたは静かな顔をしているかもしれないが、オレの親父は、ダウネスでガンダムに殺されたんだ! オフクロは、体を売ってオレを育ててくれた! それを、見過ごしに出来るかよぉ!」
あーあーあー


新兵の暴走は――
 ゲーマーとしてあってはならぬ、操作可能なフィールドの中でレバーを動かさない、というミスを致命的なタイミングで行なってしまったのだ。
憧れのお姉さんに銃口を向けられた直後だから仕方ないね


終わった!第三部完ッ!
 なぜシャナルアがそうしたのかわからなかった。
 死ぬまでキオには本当の答えはわからなかった。
(´・ω・`)


キオ(怒りのスーパーモード)対ゼハート他上陸部隊、ファイッ!
 ゼハートは知らない。
 極められたゲーマーが、毎秒60フレーム、すなわち16ミリセカンドの単位を知覚できることを知らない。千年以上昔、人間が知覚できる限界は毎秒24フレーム、41ミリセカンドと言われていた。だがゲーマーたちは苦もなくその限界を超えた。彼らは毎秒60フレームの世界で、コマンドを入力し、敵の動きを見きり、正確にレバーとボタンを操ることが出来た超人たちであった。
 同じことがキオに出来ぬ道理はない。
伸び盛りのXラウンダーゲーマー≧作中最高クラスのXラウンダー
特務仕様で慣れてない機体だったから(震え声)
アセムの子供ってことを意識しすぎなのもあるしなー


なお本命の攻撃部隊をフリット指揮の親衛連隊が返り討ちにしたことで、
ロスト・ロウランを狙ったヴェイガンはゼハートも含め撤退しました
最後に特攻しようとした敵もキオが片づけてゲームセットやで
「そういうことじゃ・・・・・・」
 そういうことじゃないんだ、と言いたかった。
 けれど、どう伝えてよいかわからなかった。
(´・ω・`)


はー『第一次ロスト・ロウラン攻略戦』終わった終わったー
「それで、いいと思う。キオはそのままでいいと思う。それで、それで・・・・・・」
天使かな?



機動戦士ガンダムAGE④マーズ・コンタクト 原作/矢立肇・富野由悠季 著/小太刀右京 2012年9月1日 角川書店(4回目)

2019-04-21 10:56:12 | ガンダムAGE
春はAGEぽよ→1回目2回目3回目



○ここまでのあらすじ
ヒロインきたこれでかつる



第三章


「そういうことだ。どうせヴェイガンはエウバにもアプローチをしている。なら、こちらだけがバカ正直に地球に忠義を尽くせば、エウバの成り上がりどもだけが有利になる寸法だ。どうせ、地球のような土の塊は火星の田舎者たちにくれてやればいい。すべては、我らザラムのために」
今回の騒ぎに乗じて連邦を裏切りヴェイガンにつこうとする旧ザラム勢力


現状連邦にそういうカスにまで対処する余裕は無いな困った困った
『悪いが、その算段はここでおしまいだ』
お?


どちらさまで・・・・・・
『黒いガンダム』・・・・・・だと・・・・・・?
そんな訳で、『売国奴』は塵になりました
『我々は――宇宙海賊ビシディアン』
ビシッと決めるからビシディアン(てきとう)


一方、地球では――
グレートデザートの砂漠に彼らが潜伏してから、もう三年になる。
※北米のいわゆる『コーンベルト』は銀の杯以前の戦争で砂漠になっている


砂漠に潜伏していたとあるヴェイガンの部隊に、
総司令ゼハートから特命が下りました
「グレートデザートを抜けなければ、連中はヒューストンにも、ブルーシアにも、ロスト・ロウランにも出ることができない、か」
「そこを、オレたちが叩く!」
他の部隊が戦って敗れたものの、ディーヴァは現在孤立している模様
『連邦の白い悪魔』は、特殊工作部隊『ファントム3』が退治するでござる!


さて、ディーヴァであります
 ひっ、とこれで何度目か、フリット提督の叱責にナトーラは身をすくませた。ちがうんですちがうんですそもそもわたしはかんちょうになんかなりたくなかったわけではなくてこんなところにすわっているのがばちがいなんですやめさせてください、と言いたかったし泣き出したかったし単なる本音を言えばヴェイガンに投降したかったが、陵辱されてはらわたをえぐり出されるという噂だったから、それよりはマシなところにいたかっただけである。
うっすいほんっ、うっすいほんっ(ゲス)


やっぱり艦長は荷が重いやな
コネ(強制)で軍人にされた上、やってたことはずっと事務職ですし
 フリットは決して、ナトーラをいびろうとしているのではない。彼はこれまで選び抜かれた優秀な人間とだけ仕事をしてきたから、ナトーラのように不適任な人間に接したことがないし、それにどのようにしてノウハウを伝えればいいのかわからないのである。
周囲を有能で固め過ぎた結果、わからない子のことがわからない


 が、そういう人物が艦長になってしまうシステムを構築した責任はフリットにあるのだから、その不幸なスレ違いもまた、フリットの負うべき十字架と言えた。
ええーそうかー?
オリバーノーツ基地司令の半分嫌がらせ(もう半分は新兵のため)の人選だったじゃんね?
艦長やれる階級(大尉)にコネ(強制)でなれちゃうシステムはフリットのせいって訳でも
・・・・・・是正できてないんだからフリットのせいなんか


 宣戦布告!
 戦いが始まってから六十と四年、今さら宣戦が布告される‶戦争〟!
 これまでは法律上は‶平和〟だったのだ、と考えると、ウェンディはしみじみとばからしくなった。
キオがガンダムに乗った日に、
ヴェイガンの首領イゼルカントが地球全土に対し宣戦布告をしたそうな


その後は‶地球各地に潜伏していた〟ヴェイガンが大暴れの巻
『「怪しいヴェイガンのスパイをおまわりさんに伝えよう!」』とはなんだったのか
 フリットの上からの改革、ゼロリスクを要求する運動は、俗人を恐れさせて、とにかく問題を表面化させないことだけを求める人々の動きを加速させた。問題が露わになれば一族郎党がギロチンに送られるのだから、当然であろう。地球にはヴェイガンはいない、という神話こそが、いつしか連邦の守るべき金科玉条となった。
ヴェイガンのスパイや地球を裏切る売国奴をギロチンしてただけじゃなくて、
管轄にスパイ売国奴がいたら責任者もギロチンしてたん?
それはさすがにフリットが無能ですぞ


民間人は攻撃しないと宣ったイゼルカントは欠片も信用できませんが――
 火星の人々が何人いるのか知らないが、帰還させてやればいいだろう、とウェンディは思う。どう考えてもこの地球規模の戦争で死んだ人々、死んで行く人々の数を考えれば、そうしたほうがよいに決まっている。
最初に火星移民を無かったことにしたのは人数の問題じゃなくて、
連邦の調査不足の責任逃れだったからね
普通に賄い切れるんじゃないのって気がしないでもない


ところがぎっちょん
 だが、大人たちはウェンディが生まれた時から復讐に狂っていた。誰もが血縁を、縁者を、友人をヴェイガンによって奪われていた。ヴェイガンとの和平を唱えた教師の家が暴徒たちに焼き討ちにされ、それを警官たちがヘラヘラ笑って見ていたのをウェンディはよく覚えている。引きずりだされた先生の奥さんと娘がどうなったか・・・・・・よそう。耳をふさいで逃げたのだ。敵の味方をするやつはすべて敵だ。殺せ犯せ奪え。そんな言葉ばかり聞いて育ってきた。
うわぁ・・・・・・
オリバーノーツは滅んじゃってよかったねこれは
ってか住んでる街で起きた暴挙をフリットはスルーかよ('A`)


それを異常と思える程にはウェンディにまともな感性が残っている理由は
 それでも、キオとウェンディが健やかな心を失わずに生きてくることができたのは、ふたりの間にゲームがあったからだ。ゲームの世界には、美しい平和な世界があった。人と人が信じあう物語があった。敵と友情をはぐくみ、和平を求め、自分の頭で考えて決断して、本当に人々のためになることを考えるたくさんの勇者たちが、ヒーローが、ヒロインがいた。みんなみんな、それがキオとウェンディだった。もちろん検閲はあったし戦時プロパガンダ色の強い作品もたくさんあった。でも、ゲームデザイナーたち、シナリオライターたちは思い思いの形で、平和への思いを、あるべき世界への情熱を、本当の英雄への夢を語り続けてくれた。
ゲーム漫画の類許すまじなんてのがいまだにいるんだよなぁ(溜息)
子供の教育云々はそれらの影響じゃなくて身近な大人の影響だろ常識的に考えて

なお敵も味方も狂った世界で戦うことを心配するウェンディをよそに、
キオはシャナルアさんに個人指導としてお説教されて喜んでいるのでした(事実)


オンボロディーヴァの推進ノズルが爆発しました!
いよいよ寿命かと思ったら『無人兵器』の攻撃を受けた模様
そういうことならレーダーに反応が無くても仕方ないね
(無人モビルスーツと無人艦艇さえそろえられれば、火星に束で送り込んでヴェイガンをことごとく宇宙から消滅させてやったものを、度しがたい愚物どもめ・・・・・・! 報復手段を用意しておかないから、こうして先手を打たれると、なぜわからんか!)
あー・・・・・・
フリット、そういうエレガントさは持ち合わせていないかー
ヴェイガン絶対殺すマンなのはいくつになっても変わらないと


とりあえずホームズの隊が索敵に出撃
キオはまだ待機であります
・・・・・・ヒマだなー
ちょっと整備の人とお喋りしてみようかなー
「ウットビット・ガンへイルだ・・・・・・いい気になるなよ」
「え?」
「貴様なんぞはな、シャバじゃあアスノ閣下の息子で特別扱いされたかもしれないが、オレたちはてめえのヘラヘラしたツラを見てると苛立つんだよ」
ガンへイルってアリーサの息子、つまりディケの孫じゃね?


・・・・・・キオに対してだいぶキレてるね?
 ウットビット、と名乗った少年を、周囲の整備員たちは誰ひとり制止しなかった。待機要員のパイロットたちもだ。つまりこれは、キオが知らなかっただけで、現場の総意を代弁しているのだ、とわかる。一番若いウットビットが激発した、という体にして、言いたいことをこの場ではき出してガス抜きをしようというのだ。無論、フリットに逆らう度胸などは誰も持っていないから、よってたかって子供のキオを相手にストレスを解消しようというのである。
これはひどい


歴代ガンダムの母艦で1番空気悪いんじゃないの
「無駄口を叩いているヒマがあったら、整備をするんだよ仕事をするんだよ! 僕が目を離せばこの有様だ! 出撃前のチェックは何度でもやれって言ってるだろう! 補修パーツは少ないんだから大事に使え! 特にウットビット、キミはAGEシステムをチェックしないか!」
『AGEシステムの守護神』にして整備班の良心ロディ・マッドーナ整備班長
第1部で活躍したマッドーナ夫妻の息子でございます
たぶん現時点ではこの人以外キオ(とフリット)の理解者いないな('A`)


どうやらホームズの部隊は誘い出されたようであります
「アビス隊、散開! 敵は4時方向の岩山の陰から来るぞ!」
「なぜです?」
 部下がわざわざ聞いてくれたのは、彼を信じていないからではなく、どちらかといえばつきあいだ。
アビス隊のジャックロウは空気を読める子


ディーヴァを砲撃する敵を撃破するために
キオ&フリットのAGE-3とシャナルアのクランシェが出撃
しかし(ナトーラ以外の)予想通り罠が仕掛けられておりシャナルア機が被弾!
援護しようとしたAGE-3もあわや撃墜という危うい事態
「シャナルアさんはっ!?」
「生命反応はある。お前は優しい子だな、キオ。だが、ああして味方を手負いにして、救助に来た者をなぶり殺しにするのがヴェイガンの常道だ。奴らは宇宙の悪魔、殺人を目的にした集団なのだ」
『宇宙の悪魔』は殲滅しなくちゃ(使命感)


被弾が続いてディーヴァはてんやわんや
モブ整備兵はアテにならないのでロディも大慌てであります
「機関室のアホどもに気合を入れに行ってくる! この艦に乗ったのは初めてって連中だからね。僕でなければ、プラズマ・リアクターのクセはわからんよ! 裏マニュアルの裏マニュアルがあるような船だからな・・・・・・」
50年前の戦艦だから仕方ないね


ロディが機関室に行ってる間、AGEシステムはウットビットが管理するんだゾ
(頼むから呼び出しがかからないでくれよ・・・・・・!)
凡人らしくて嫌いじゃない


でも戦場は無慈悲なものでありまして
『AGEビルダー、新型ウェアのデータはどうか!』
「ど、どうと申されましても・・・・・・初の砂漠戦でありますから、データ収集率は30パーセント程度にとどまっております! とうてい高速成形はできません!」
『構わん! それでもやれ!』
フリットの無茶振り!


ウットビットは戸惑っている!
「でもオレは新米の整備士見習いでして、そんな大それた行為には責任を取れる立場には・・・・・・! 責任者のマッドーナさんが戻るまでお待ち願えないでしょか・・・・・・・・・・・・」
『このバカ者がぁっ!』
フリットの『怒りの叫び』!


ウットビットは漏らす寸前だ!
『貴様の祖父は、儂が認めた太陽系一のエンジニア、宇宙の漢ぞ! 一切の資格もなく、軍歴もなく、戦うべき理由すらなかったのに、ただ儂との友情に殉じて戦ってくれたあの漢の背中から、貴様は何を学んだのだッ! ウットビット・ガンへイル!』
そこには真の『友情』があったのじゃ


祖父とフリットの本当の信頼関係を知ったウットビットはお仕事開始
 親の七光りでも、貴族の生まれであっても、敵の弾丸は平等だ。ガンダムに攻撃が殺到するのは、現実だ。だから、あそこに飛び出していくキオの勇気は本物なのだ。
『本物』には本気で答えねばなるまいよ


新型ウェア、Gホッパー完成!
あとはこいつをキオの下へ届ければ新ガンダムが大活躍ってなもんです
ナトーラ艦長!Gホッパーに乗せるパイロットをMSデッキによろしく!
「予備のパイロットは?」
『え・・・・・・用意してません、けど・・・・・・』
「なんだってぇ!?」
『いま、せん』
わーお


『地獄の扉』が開いたならば 潜り抜けるが漢の道よ(てきとう)
「ウットビット!? ウットビットなのか!?」
『応! 助けに来てやったんだ、這いつくばって礼を言え!』
「うん! ありがとう、ウットビット!」
『調子の狂うヤツだぜ・・・・・・行くぞ、合体だッッッッッッ!』
新世代の友情の勝利だッッッッッッ!


大活躍大活躍へいへいへーい
シャナルアさーんほめてほめてー
「戦争は・・・・・・喜んだり嬉しくなったりするような・・・・・・そんなもんじゃないんだよ。それだけは、忘れないでおくれ・・・・・・」
(´・ω・`)


 立ち去っていくシャナルアの背中を、キオはただ見送ることしかできなかった。シャナルアの優しさが何に起因していて、何を思っているのか、彼にはまだわからなかった。時が過ぎて大人になって、一抹のほろ苦さと後悔とともに、彼はやがてそれを理解することだろう。だがそれは、少年が男と呼ばれるようになってからのことである。
だって13歳ですし


新ガンダムAGE-3フォートレスがファントム3を撃退したことは、
地球圏全体で見ればただの1部隊の1勝に過ぎませんでした
 宇宙戦国の世が、再来しようとしていた。
世はまさに大戦国時代



同じ13歳のウッソがだいぶ捻くれてたから好きになれないんかなぁ
キオ、お前ももっとアツくなれよ的な?
あとシュラク隊よりシャナルアさんが美人なのもある(嫉妬)

機動戦士ガンダムAGE④マーズ・コンタクト 原作/矢立肇・富野由悠季 著/小太刀右京 2012年9月1日 角川書店(3回目)

2019-04-14 10:23:38 | ガンダムAGE
えっいじえっいじ→1回目2回目



○ここまでのあらすじ
伝説、三度



第二章


 パイロット、という言葉を聞いて、キオの胸は躍った。
(じいちゃんは、本当に僕をパイロットにしてくれるんだ・・・・・・!)
モノホンのMS、それもガンダムとなれば
これからすることを考えずにテンション上がっても仕方ないね


フリットは可変MSクランシェに乗るシャナルア中尉に、
ウェンディたちを保護してディーヴァへ向かうよう指示
・・・・・・ディーヴァだって?
 確かなことは同艦が、アセム・アスノの戦死、すなわち現存する唯一の‶ガンダム〟が失われた――AGEシステムから切り離されて運用されているAGE-1フラットは厳密にはガンダム顔の高性能MSに過ぎない――ことで、‶進化するモビルスーツ〟の母艦であることの意味をも失ってしまったことにある。
ディーヴァは13年前から『動態保存』(モスボール)とされていました
前線に出ることなく、フリット他数名が低予算でガンダムを開発するだけの状態
廃艦にならなかったのは軍内に『熱烈なガンダム・マフィア』いたからだとか


オリバーノーツという『片田舎』に事実上放置が歴戦の戦艦の最期かー
 その、ひどく古い、しかし清潔なモビルスーツデッキで、ひとりの男が燃え上がる空を見つめていた。花崗岩を絶望という名の鑿で削りだし、悲哀という名のヤスリで磨き上げたような印象を与える、壮年の男だった。パイロットとしての盛りをとうに過ぎ、後方にいるべき年齢だったが、男の瞳はここではない何かを見据えていた。‶ディーヴァの守護神〟と綽名され、オリバーノーツ基地のあらゆる軍人から忌み嫌われる、たったひとりのディーヴァの艦載機パイロット、それがその男の立場だった。モスボールされた軍艦の艦載機、などという正体不明の役職を見るだけで、彼がまともでないことがわかる。
『ディーヴァの守護神』は「守護神(キチガイ)」という意味だと思われる


ディーヴァのデッキにある機体は、大型の戦闘機?Gセプターが1機と、
ジェノアスⅡ・・・・・・だったと思われる『原型すら定かでなくなった機体』が1機
「オブライト・ローレイン、ジェノアス、発進する! マッドーナ、妻を頼むぞ!」
「・・・・・・ああ、ここはあんたたちの‶家〟だからな。ディーヴァはこのまま発進するらしい。戻りは、自分でやってくれよ!」
オブライト・・・・・・(´・ω・`)


キオとフリットが乗るコアファイターは戦場に駆け付けたものの、
『脱出用コクピット』でバリバリに戦えるはずがない訳で
でもシャナルアの僚機のクランシェ隊やオリバーノーツ基地の部隊は苦戦中
どうすればいいんだー・・・・・・お?
こちらへ向かってくる大型戦闘機・・・・・・Gセプターがきたどー
『よしキオ! ガンダムAGE-3はそのコアファイターと、ワシのGセプターのドッキングによって出来上がる。これよりドッキングに移るぞ!』
コアファイターにいたフリットがGセプターにいる
何を言っているのかわからねーと思うが(略)
空中で乗り換えたんだよ言わせんな
※本当に乗り換えました


そして――
「こ、これが・・・・・・」
「そうだ」
 コクピット後方から、祖父の声がした。聞いたこともないほど深く、暗く、哀しく、しかし優しい声だった。
「これがガンダム・・・・・・皆を救う力だ。そしてキオ、お前がこれを動かし、ガンダムを受け継ぐのだ」
ガンダムAGE-3、ご期待通りにただいま到着


・・・・・・したのは当然――
「ダコレ! 角と目玉のついた試作機なら、ガンダムだ! 火星移民をいたぶるあの悪魔の力は、滅ぼさにゃあならん!」
空中で変形合体なんて目立つことしたらそらロックオンされますわな


『悪魔』、しねよやー
 一瞬だった。
撃墜スコア1っと


そんでもってそのままスコア2っと
(やはりだ。Xラウンダーとしての適性が高いだけのことではない。キオには天性のセンスがある)
 それは、ゲームによって培われたものであることは間違いなかった。
敵を圧倒したキオの操縦は『セオリー通りのこと』にすぎないっていう
つまりeスポーツの真の目的は、
来たるWWⅢドローン戦争のパイロットを養成することだったんだよ!


ゲームと現実は違う・・・・・・
キオにとっては、ゲームより『拍子抜けするほど弱い』という意味で
 だからこそ、キオが初めて人を殺したのだ、ということを、フリットは覚えていようと思った。
(これは私の罪だ。ウルフ隊長は、グルーデック艦長は、アセムは、私を絶対に許してはくれないだろう)
(´・ω・`)


キオにXラウンダー適性なんて無ければ・・・・・・
ヴェイガンの襲撃があと1年遅ければ・・・・・・
(せめて私が老いてさえいなければ!)
 だが老いはあまりにも残酷な現実だった。
その『残酷な現実』までも冷静に計算して、
常に最良の手段を選べるのがフリットの不幸と言える


地球に降りたゼハートは先行した部隊のマヌケぶりにイライラMAX
民間人の虐殺に夢中になってたらガンダムが起動しちゃいましただもんな
 二十余念の時が、ヴェイガンの若者たちから冷静さを奪ったのだろう、と想像することはできたが、ジェネレーション・ギャップはいかんともしがたかった。自分と同世代の兵士ならば、イゼルカント様の命令は絶対であったものを。
(私が年老いたということなのか・・・・・・? アセム・・・・・・?)
『年老いた』っていっても23年寝てた訳で、
肉体年齢的には今の『若者たち』と『同世代』なんだよなぁ
これはヴェイガンの教育機関に問題がある
または火星の状況がゼハートが育った頃よりさらに悪い


ゼハートは全機にオリバーノーツからは撤退するよう指示しました
ガンダムが相手となれば殿はゼハート自ら務めます
(この感じは・・・・・・じいちゃんにも似ているけど、もっと支配的だ・・・・・・こっちを見ている・・・・・・! この人を落とさないと、僕はやられてしまう・・・・・・!)
 感じれば、キオの判断は速い。
エースのプレッシャーを感じる←よくある
それを不安に思ったり竦んだりする←並の主人公


即座に攻撃する←キオ
「この人・・・・・・僕の動きについてこられるのか!?」
「やはりフリット・アスノではないか・・・・・・! いい素質を持っているようだが、若いな!」
くぐった修羅場の数が違うんだ、これがな


うわーだめだーキオ編完ッ
・・・・・・となる寸前
「坊やはやらせやしないよ!」
シャナルアさんマジ美人


シャナルアさんも非凡ではあるけど、ゼハートに敵うレベルではありません
ゼハートの腕ならシャナルアさんのクランシェの攻撃を回避しつつ
ガンダムを撃墜するのも容易いことであります
しかし――
「あれは・・・・・・! あれは、アセムの子供なのか!? あんな子供が、ガンダムのパイロットなのか!?」
どうしても甘いんだよなぁ・・・・・・
部下の撤退が済んでいたのでゼハートも撤退しました


そんな13歳の初陣であったとさ
「よろしくね、ガンダム」
 そう言うのが、精一杯だった。
 それでも、笑っていられたのが彼の強さだと、信じたい。
もしかしてですが、それは現実逃避の笑みではないでしょうか(悲観)




インタールード~間奏~


 そしてその日はやってきた。結局、フリット・アスノという傑物ひとりでは、腐敗しきった組織に立ち向かっても何かを変えることはできなかったし、彼自身もそこから逃げてしまったのだから、同じ事だ。
官僚という現実創作問わず必ず腐敗する人種
これはつまり制度そのものに問題があるということであり、
解決するには今こそCCO様の弱肉強食という絶対真理を(方治並感)


オリバーノーツ基地司令官ドレイムス、
連邦軍総司令アルグレアスとの通信でストレスマッハになるの巻
(アセム・アスノは死んでよかったのだ。こんな腐りきった連邦を見なくてすんだ)
退役した(なお書類上は無理矢理軍属復帰)フリットの指示に従え、
それも動態保存とはいえ戦艦一隻とそれのクルーを今の状況で用意しろだもの
現場の人間からすれば、アルグレアスはアスノ閣下の『狂信者』にしか見えないわなー
でも総司令の命令だから仕方ないね


ここでオリバーノーツ基地の事務方、
名門エイナス家出身のナトーラ・エイナス大尉の思ひ出
 ヘドが出るような差別主義の沼に首まで浸かって、少女は生きてきて、やがて大人の女性になった。絵を描いて、画家になりたいなどという夢は、もうずっと昔に捨てた。世界の美しいものは、愛される資格を持った人たちのためにあって、自分のためにはなかった。
うわぁ・・・・・・ないわぁ・・・・・・
エイナス家マジksだわぁ


そんなナトーラがドレイムス大佐に呼び出されました
「ナトーラ・エイナス大尉。本日付でキミをディーヴァの艦長に任命する」
「は? 私が、ですか?」
「キミはあのエイナス中将の孫娘だろう? 出来ないはずはない」
フリットが乗る以上全指揮権はフリットにあり艦長は『お飾り』
どうせ働く必要が無いからどうでもいい、むしろ司令部に邪魔な奴が最適
エイナス家の人間に手元で死なれると色々メンドクサイ


つまり
(アスノ家に押しつけてしまえば、そこは家同士の問題ということになろう。コスモ・ノーブルどもはそういう連中だ)
ということなのでした


クルーも選抜してあるからさっさと出撃したまへ
あ、目的地は五大湖経由でロスト・クラウン基地な
「五大湖ですか?」
 ナトーラ・エイナスは完全に無能な人間というわけではない。首をかしげ、真っ赤になって、まだるっこしいしゃべり方でそれでも疑問を提示した。最初に士官学校で矯正される部分が矯正されていないのは、誰もエイナス家の御令嬢に手を上げようという勇気がなかったからだろう。民主主義社会が聞いてあきれる。
(どうやってこいつは口頭試問をくぐり抜けたんだ)
実力と無関係に通過させられたんだよ・・・・・・(´・ω・`)
疑問自体はマスドライバーで宇宙に出た方が速いという真っ当なものでしたが、
今のディーヴァは大気圏離脱に耐えられないのでそれは無理とのこと


ディーヴァには避難したウェンディや幼い子供たちもいました
 キオの家がガンダムを開発していることは知っている。
 キオがガンダムのパイロットに憧れていたことも知っている。
 そういうキオが、たぶん好きなのだと思う。
 でも。
 それならキオの心は誰が守ってくれるのだろう、とウェンディは思う。ガンダムという鋼鉄の鎧に守られていても、キオはまだ十三の男の子なのだ。その子供に、戦争をさせているのは異常なことだ。
パイロットなんざ使い捨ての消耗品なんだよ(断崖絶壁編集長並感)


ドレイムスは諸々の準備を済ませました
「市民の安全を守る。それが連邦軍の存在意義ですからな」
「そうだ。チェスで言えばキングが市民で、ポーンが兵隊だ。ガンダムはせいぜいナイトかビショップさ。そんなもんのために、キングは危険にさらせねえよ」
こういうのがわかってる現場の人間ほど死ぬ不具合はいつ直るの?


艦長職に緊張しまくりのナトーラに、声をかける男がいました
「艦長に着任したのは今日付けか。自信がないのもわかるが、落ち着いてくれたまえ」
「えっ・・・・・・あ、あの、どうしてそれを・・・・・・」
「何、簡単な推理だよ」
なんか新一みたいなの出てきた
声をかけるや帽子が曲がってるとかスカーフがきつすぎるとか
馴れ馴れしいなこいつ僕らのナトーラたんから離れろ


その男、セリック・アビス少佐
シャイアン基地所属で出撃後にそちらが消滅しオリバーノーツに合流、
そのままディーヴァのMS隊の指揮官に着任したようです
「あの・・・・・・‶戦場のホームズ〟と言われるエースパイロットの・・・・・・?」
『戦場のホームズ』wwwwww
これは脱力するわー
今までの戦果は間違いなくエースみたいなので戦闘には期待しましょう
キオとオブライト、シャナルアもいるからMS隊の力はそれなりにありそうです


出撃するホームズと別れてナトーラはブリッジへ
野郎ども艦長がブリッジにお出ましですぞー
「あ、アア・・・・・・で、では、私は何を・・・・・・!?」
「ディーヴァ発艦でしょうが!」
艦長含めたクルーの中で、軍人としてはホームズが1番まともな模様
どうやらお先真っ暗のようですねぇ(絶望)


なお、そんなポンコツディーヴァが出港した後――
 最終的にオリバーノーツ基地は全避難民を脱出させると、司令官とマスドライバーごと自爆。ヴェイガンの第187機甲大隊の半数を消滅させた。
/)`・ω・´)



次回からディーヴァの珍道中はじまるよー




機動戦士ガンダムAGE④マーズ・コンタクト 原作/矢立肇・富野由悠季 著/小太刀右京 2012年9月1日 角川書店(2回目)

2019-04-07 08:42:40 | ガンダムAGE
先に言っとくとキオはあんまり好きじゃない→1回目



○ここまでのあらすじ
リア充爆発(?)した




第一章


「・・・・・・現状は記憶と相違ないか?」
【速報】ゼハート、23年に及ぶ冷凍保存から覚醒
第一次ノートラム沖会戦の1か月後から冷凍されていた模様


そんで起きたら副官に美少女が付いてるとかイケメン滅ぶべし
(ああ、この女は私を殺したがっているな)
そうでもなかった・・・・・・なんてな!
108円知ってるよ、乙女の復讐心は恋心に変わるって
つまりイケメン滅ぶべし


ガンダムAGE-1のコクピットに、少年はいました
『すでにセヴァストポリ市の市民はヴェイガンによってことごとく虐殺されました。現在、市街は完全に無人です。一兵も残すことなく、殲滅してください』
「オーケー! 行くよ、ガンダム!」
彼こそアセムの息子、キオ・アスノであります


・・・・・・って、もうガンダム乗ってるのか
第一次ノートラム沖会戦がA.G.141年でキオ誕生がA.G.151年、
現在覚醒したばかりのゼハートの冷凍期間が会戦のすぐ後から23年・・・・・・
え、13歳じゃね?
「見え見えなんだよね! そういうの!」
それでこの戦いぶり、わーウソみたーい


しかもAGE-1て48年前の機体じゃないの
23年前の時点で改良したとはいえ、そこ基準にしても結局23年前だし
(仕方ないよね、大型アップデートの後なんだもの)
徹夜でハイスコア更新だぜ!
ってゲームかーいヽ(・ω・)/ズコー
つまり戦場に立つ13歳の少年はいなかったんだ!
・・・・・・ゲームにしちゃあシチュエーションがちょっとアレだったけど、
そこはゲームデザイナーがちょっとアレなんでしょう


キオは母、祖父、祖母と地球のオリバーノーツで4人暮らし
ただし母と祖母は昨日から仕事で宇宙にいる模様
 かつて祖父であるフリット・アスノは地球圏にその名をとどろかせた軍人であったという。その頃のフリットを、キオは知らない。キオが知っているのは、在宅でゲームデザイナーをやっている好々爺としての祖父だ。
【悲報】ちょっとアレなゲームデザイナーはフリット
ゲ、ゲームとしてはMSシミュレーターをマッドーナが構築していて一級品だから(震え声)
ちなみにキオのスコアは並の現役パイロットより上、エースクラスなんだとか


今日は『勇気の日』、偶然ですがフリットの誕生日でもあります
「だが、わしの予測では今日こそはもしかしてヴェイガンの攻撃があるかもしれん。硬度は七割を超えておる」
またまたー脅かしよる
『今日こそは』なんて言い方からしてしょっちゅう言ってるな?
天才も歳には勝てないかーそうかー


もっとも、キオはそれを聞いてむしろ嬉しそうな感じだけどね!
 それは中学生の少年なら一度は夢見る、『学校にテロリストが押し入って来たら自分が活躍してクラスメートを守る』という妄想と大差はないものだ。
MS操縦するゲームが好きな少年が、
自分の祖父が本物のガンダムを隠し持ってると知ってればそりゃそうなる


子どもらしくキオは遊びに行きました
そして自宅に残るフリットが思う事は――
「私は、まだ救世主になれていない。それどころか、息子を死なせて、孫にすら、修羅の道を歩ませようとしている」
 最初は、本当に孫への好意だった。
【衝撃】孫にオモチャとしてMSシミュレーターを与えてみた結果・・・・・・
フリット並(以上)のXラウンダー適性
アセム並(以上)の操縦技術
エミリーやロマリー並(以上)の状況判断&情報統合能力
控えめに言ってパイロットとして天才だったのでした


そして戦争は今も続いているとなれば――
 涙が、こぼれた。
(´・ω・`)


 それでもガンダムを完成させねばならなかった。敗れ去ったAGE-2ではない。より完璧な、より完成されたシステム。この閉塞し、フリットの計算によれば明日か、それとも数年後にはどうしようもない限界を迎えて凄惨な殺戮劇に移行するこの戦争には、ガンダムが必要なのだ。
地下に新型のMSが隠してあるタイプの主人公


その日、宇宙軍司令部ビッグリングの空気はピリピリしていました
司令長官のアルグレアス提督が『勇気の日』の式典参加で不在、
代わって最高責任者となるサウド少将は有能ではあるけれど――
(規律規律って壊れたレコーダーみたいにわめかなけりゃあ、悪い人じゃないんだがなあ・・・・・・)
兵には人気が無いタイプなのでした


そんな空気なのは知っているので、何時にも増してレコーダー化
『勇気の日』はマジでヴェイガンが行動を起こす可能性高いんだからな!
オマエラ仕事しろよな!な!
 だがそれでも、それから五分後、正しくは312秒後に発生した出来事は、居合わせた誰にとっても悪夢そのものだった。
えっ


うわー『亜空間』から敵が出てきたーもうだめだー
・・・・・・とでも言うと思ったかカバめ!
こちとらビッグリングに配属された『精鋭』だってばよぉ!
MS隊発進!迎撃するのだ!
「私も舐められたものだな! アセムならばともかく、この程度のXラウンダーなど!」
Xラウンダー専用機の先行量産型パイオニアα×4、
ゼハート駆る『紅いモビルスーツ』ギラーガに瞬殺されるの巻
その後は少なくとも30機以上を撃破・・・・・・『精鋭』(モブ)だからしゃーない


キオは友人たちとMSの曲技飛行を見学中
「おい! そこ、じゃれてんなよ! ‶チェッカー・ライトニング〟の曲技飛行が始まるんだぜ!」
フリットにエミリー、アセムにロマリーがいたように、
キオはそこもしっかり受け継いでるんだなこれがケッ


 彼らはずっと戦争の中にいた。けれどそこは戦場ではなかった。それを平和と呼ばなかったのは、大人たちにまだ羞恥心があったからだ。
平和とは戦争と戦争のハーフタイムだから(いぬまる並感)


さて、ビッグリング攻防戦は――
(始まるのだ、我らのEDENへの帰還が)
ゼハート率いるヴェイガンが圧勝しました


なおゼハートは新型であるギラーガの性能にややご不満の様子
副官のフラムにパーツ交換の指示を出しました
「何か?」
「・・・・・・いえ。ギラーガのデータは、かつての‶マジシャンズ8〟の最精鋭、ドール・フロストのものを使用して開発されています。Xラウンダーの動きについてこられないことは考えられない、それどころか速すぎるセッティングのはずですが・・・・・・」
「が、現実は私に追随できていない、ということだ。貴公も軍人なら、カタログスペックの数字よりも事実を直視せよ」
ゼハートのデータ使えばいいのに何をしているんだ開発部はまったくなー
いやゼハートが23年前より進化したと考えるべきか


軌道上での戦闘にヴェイガンが勝利したので――
 親切なチュートリアルも、金のかかった3Dムービーも、丁寧で当事者性の高い演出もない。
 唐突に訪れた死と破壊だけが、少年少女たちの前にあった。
そうなりました


ヴェイガンのMS隊がオリバーノーツの街でヒャッハーしております
「私たち火星人の地球帰還を認めずに、EDENを独占しているあんたたちを殺さなけりゃあ、浮かばれないんだよ! ガンダムってのが地球種の守護神なら、どっからでも湧いてきて、この豚どもを守ってみせればいい!」
 炎は彼女たちの憎悪だった。
これはいけない


燃え盛る街を駆けるキオの下に――
 許してはいけないと思った。
 自分はこの日のために腕を磨いてきたのだと思った。
 だから。
新たな『伝説』が到着しました



アセム編がアセム=凡人の成長とアセム対ゼハートを重視していたのに比べて、
戦争の特に悲惨な部分に焦点がいっている印象の第一章でした

機動戦士ガンダムAGE④マーズ・コンタクト 原作/矢立肇・富野由悠季 著/小太刀右京 2012年9月1日 角川書店

2019-03-31 08:34:51 | ガンダムAGE
ヴェイガンによるノートラム侵攻を阻止した地球連邦。だがその後、連邦政府の腐敗を糾弾するフリットによって、その体質は大きく変わっていった・・・・・・。そして時は流れてA.G.164年。アセム・アスノとロマリーの子キオは素直で優しい少年に成長し、地球で平和に暮らしていた。だが彼の住む街をヴェイガンが襲う。混乱の中、キオは祖父フリットと共に新たなるガンダムを起動する! 話題沸騰の小説版、ついに三世代目・キオ編が登場。
裏表紙より
そこは「登場!」じゃないのか
ってか、なんでキオとフリットが『ガンダムを起動する』んですかねぇ
アセムはどうしたアセムは



プロローグ


 アセムの功績を称えて作られたというその新しい勲章は、けれど、子供の頃父に憧れて駄菓子屋で買ったレプリカのMS操縦者章よりもずっと色あせて、くだらないものに思えた。
スーパーパイロットのアセムは連日ヒーローとして報道されています


ただし本人的には『わずらわしいだけ』の模様
 あの日、宇宙を染める耀きがひとつ消えるたびに、何十何百の生命が散ったことを、アセムは永遠に忘れない。
(この勲章が象徴する栄誉にふさわしい人々がいるとすれば彼らだ)
 アセムは心からそう思う。
(´・ω・`)


ノートラム侵攻から1年後の現在、アセムは『特務隊の隊長』になりました
真っ白に塗り替えたガンダムAGE-2に乗って地球でお仕事中
今日は『開戦記念日』、またの名を『勇気の日』であります
『勇気とは何か。それは困難に打ち勝とうとする信念のことである。勇気とは何か。それは未知を克服して未来に踏み出す、人の生命力のことである』
連邦政府の首相オルフェノアのとても立派な演説!
すごいなーあこがれちゃうなー


・・・・・・あ?
「頼む、投降してくれ。悪いようにはしない。我々の目的は、連邦政府の浄化だ」
【速報】アセム率いる特務隊、首相の警護隊及びMS部隊を拘束
なにをしているんだぁ


同刻、宇宙でも動く者たちが――
『第102戦闘攻撃MS隊司令、ラーガン・ドレイス少佐であります。誠に申し上げにくいのですが、閣下は我ら決起軍の捕虜になったとお考えいただきたい』
ラーガン率いるMS部隊が、連邦の第七艦隊を拘束しますた
ディーヴァ級戦艦ハイレディンのアダムス艦長も『決起軍』側だよ!よ!


ラーガンたちが任されたお仕事はとりあえず完了
あとはフリットの演説を待つだけらしい
(アルファが死ねば、ベータがアルファをやる。そういう決まりだ。オレは決して、同胞を見捨てない。群れを、守り続ける――!)
 それがラーガンの決意となった。
ラーガンが前線に戻った理由


出てはやられる雑魚キャラだったラーガンはもういないのじゃよ
 が、その決意は彼のキャリアの最後の段階で守られることがなく、彼はその晩年を、後悔と絶望の中で生きる。しかしそれは、今ではない。もう少し未来のことである。
なぜAGE世界はラーガンに厳しいのか('A`)


フリットは兵を率いた上に自身も銃を持ってオルフェノアと対峙
クーデターや!これはクーデターやで!(00一般市民並感)
・・・・・・どう見ても民主主義への冒涜です
これでオルフェノアは『民主主義の守護者の座』をゲットできますなぁ
「ガンダム開発計画の度重なる妨害と遅延、漏洩し続けた機密、幾度となく繰り返された一方的なヴェイガン側の奇襲――それは、あなたと、あなたと結びついた売国奴たちによる内通情報があったからだ」
それは栄光なき真の英雄が遺した極秘情報
『陽動』作戦半端ねぇな・・・・・・ガンダムシリーズ屈指かもしれぬ


今までの犠牲を『和平交渉のため』と開き直るオルフェノアに――
「・・・・・・本当に和平への意欲があったのなら、あなたに反発する外交官が不慮の事故で死ぬこともなかったでしょうし、あなたを通して真に和平を成そうとしたヴェイガンの士官をアラベル・ゾイが暗殺するようなこともなかった。私はみんな知っているんだ、首相。あなたとイゼルカントは、無益な五十年近い戦争の中で利益を得てきた、社会の吸血鬼同士なのだ」
まるっとお見通しだ!!!!!


全てがバレた内通者に価値はない・・・・・・むしろ害悪、わかるね?
「政治的効果を狙ったのだろうが、ここにガンダムとフリット・アスノが揃っていることは好都合だ。首相も殺す。差し違えてでもフリットをも殺し、アスノの命脈をここで絶つ・・・・・・! デシル様、ギーラ様、アラベル様、あなた方の無念は、このメデル・ザントがゼイダルスをもって・・・・・・!」
『ギーラ・ゾイの片腕』だった男メデル・ザント
役立たずの抹殺及び最大の障害の排除を狙い、新型MSゼイダルスで襲撃!


しかしこの場には真っ白なガンダムがいます
つまり――
「あれがガンダムだ。お前たちのこざかしい計算をひっくり返し、これから先の未来を生み出す、あれが希望のモビルスーツだ」
その美しさは『幻想』、そして『真の平和を目指すための誓い』


その後・・・・・・売国奴どもを全員告発&処刑して連邦政府内のゴミ掃除完了
軍を掌握したフリットは政治も独裁・・・・・・はしませんでした
あくまでも民主主義の下、政界には選挙をして出るつもりみたいね
まー出たら当確で首相になるのも決定事項でしょ
 だが、それは起こった。
うん?


クーデターから9年後、A.G.151年――
「この戦いで最後だ。この戦いが終われば、オレはずっとロマリー、それにキオと一緒にいる。この子には、戦いのない世界を見せてやりたいんだ」
アセム結婚&長男キオ誕生オメ
軍を辞めて国政に出馬する模様
過去フリットが「平和を目指すならなぜ政治家になろうとしないのか」と嘆いていたけど、
ちゃんと考え方がそこまで成長したということですなぁ


ということは、スーパーパイロットの活躍も見納めになるんだなぁ
 暗礁宙域おける極秘任務において、特務隊隊長、連邦軍伝説のスーパーパイロット、アセム・アスノはその乗機、ガンダムAGE-2とともに戦闘中に消息を絶ち、やがて戦死が認定された。
は?


・フリット編
ふーん今度のはこういうのか(これだけならまぁまぁかなで終わる)
・アセム編
フリットヤバすぎワロタ&スーパーパイロットいいじゃない(続きはよ)
・・・・・・からのこれである
キオ編への期待とハードルを上げていくスタイルでアセム編は終わるのでした
NARUTOの長門の「二部は駄作」なんて世迷い言だってばよぉ!
むしろ世の中三部作は最後の方がそのいややめておこう