今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

相棒season11上 脚本・輿水泰弘ほか/ノベライズ・碇 卯人 2013年12月30日 朝日新聞出版

2017-11-04 07:07:56 | 相棒
香港の日本総領事公邸で起きた拳銃の暴発事故現場に居合わせた新米刑事の甲斐享と、偶然彼と知り合った杉下右京が、新たなコンビとして活躍する「聖域」、航空会社の人事担当者殺害事件が、警察官僚の暗部を暴き出し、警察組織を巻き込むスキャンダルに発展する「バーター」、自分の身分を売った男と宝石強盗事件の接点を追う「ID」など6篇を収録。《解説・津村記久子》

《連続ドラマ第11シーズンの第1話~第6話を収録》
裏表紙より。
第三の相棒が登場だーい
あ、第三の男はお帰り下さい



第一話「聖域」

「ふーん。そもそもさ、なんであんたが総領事のお宅にお呼ばれしたわけ?」
 享は投げ捨てるように答えた。
「親父のせいだよ」
『刑事に昇格したばかり』の甲斐享クンのお父さん・甲斐峯秋は、
『警察官僚としては超エリート』でありまして、
その話が領事館の人間に伝わったら『坊ちゃん』としてお呼ばれされたのでした。


どうやら享は父親に反発しているらしく、この時点で面白くない話だった上――
「隠蔽しろってか」
お呼ばれした晩餐会で、トンデモナイ事件が起きてしまったのです・・・・・・


暗い気分でいた享にさらなる追い打ちも発生
「野次馬根性丸出しのおかしな奴」
バスの車内で思わず出た上記の独り言に、
英国風スーツ+オールバック+眼鏡の男が食い付いてきたのです鬱陶しいなー


そんでもってさらに――
 ――まあ、再就職の先を世話してやってもいいぞ。
 それを聞いてとうとう堪忍袋の緒が切れた享は、
「おととい来やがれ!」
まったく刑事への昇格記念どころじゃねートンだ香港旅行だわい


日本に帰る飛行機で、また例の『おかしな奴』が現れましたホント運が無い
うんざりしていた享は自分が刑事であることを明かしました。
これで余計な詮索を諦めるに違いない
「驚きました」
「だったら、もう黙ってくれよ」
 享はこれでもう決定打を放った、という感じで言い捨てたのだが、結果、思いも寄らない応えが帰ってきた。
「実は、ぼくもなんですよ」
藪蛇ぃ!m9(^Д^)


帰国後、やはり『隠蔽』することはできないと腹を括った享。
早速自分の上司に、自分が見てきた事実を話したのですが――
「殺しというならまだしも、事故となれば少なくとも俺たちの仕事じゃない」
「じゃあ、誰の仕事なんですか!」
もう病死として話が進んでるからどうでもええやん?


いきなり躓いた享のところに、『おかしな奴』こと杉下右京が現れ・・・・・・
「でも、それってあなたの仕事ですか?」
「ならば誰の仕事だというんですか?」
信念を持つ人間はどこまでも青いのかもしれない


特命係の存在すら知らなかった享。
やさしい上司や先輩がレクチャーしてくれたよ!
「陸の孤島の住人だって、係長言ってた」
「やめな、そんな人とつき合うの。せっかく刑事になれたんだから」
 悦子が忠告すると、享は不機嫌そうに応じた。
「別に付き合っちゃいねえよ」
ところがぎっちょん


「ええええ! えー」
などと振り回されている間に・・・・・・


「きみの名札です。ここに引っかけてください」
こうなったのでしたm9(^Д^)





第二話「オークション」

「どうしました?」
 ヘッドフォンを外した右京に、享が訴える。
「俺、ここに来てからなんにもしてないんですけど」
「やはり若いと暇を持て余しますか」
配属から数日たっても仕事ゼロ裏山
ああ、甲斐享ことカイトは資格の勉強でもしたらいいんじゃないかな


右京さんがまた呼び出しくらったよー
「おまえの魂胆はわかっている。警察庁次長の息子を人質にしておけば、おまえがまた何かしでかしても、特命係の処分は甘くせざるを得ないという姑息な計算だろう」
 右京はハッとした顔をし、やがてにんまり笑った。
「そのようなことは露ほども考えていなかったのですが、言われてみれば、確かに。なるほど、なるほど・・・・・・」
汚いなさすが杉下右京きたない


暇すぎるところに元上司から仕事を回されたカイト。
ただの落とし物騒ぎで、簡単なアドバイスをしておしまいのはずが、
関係者の殺人事件へと発展して・・・・・・
「おい、警察庁次長っていったら警察組織のナンバー2だぞ。その息子の機嫌を下手に損ねたら・・・・・・」
 三浦が妙に怯えた声を出した。
「いや、こういうのは最初が肝心だ。ガツンとやってやる」
キャー伊丹サーン


「ガツンとやられてますね」
m9(^Д^)


サブタイトル通り、事件の鍵はオークション!
「助かったな。招待状なしじゃ入れないからな」
 隣に座っている笛吹悦子に、享が囁いた。
「先輩CAに会員の人紹介してもらって、苦労したわよ」
仕事の方までサポートしてくれる彼女とか・・・・・・
特命係の呪いまだー?


「おや。きみも同じことを考えていると思ったのですが?」
頭は悪くないし度胸もあるけどバカ正直な感じかな!


「案外、杉下警部と彼には似たところがあるのかもしれませんな」
右京さんの下で狡猾さを身につけるとよろし





第三話「ゴールデンボーイ」

 享は自分の不明を恥じて壁にごつんと頭を打ち付けた。
「ごめんなさい」
『ミス』とするにはまぁちょっと気の毒なところ。
ドン、マイ!


「おや、きみも気づいてましたか」
「一応、警察官ですから」
ドヤァ


「確かに彼らのしたことは罰せられるべきです。しかし、罰するのはあなたではありませんよ!」
だったら誰の仕事なんですかって事態はなくもなくもなくなく・・・・・・


「覚えておきたいんです。何も出来なかったこと」
(´・ω・`)





第四話「バーター」

「しかし、今は不本意ながら特命係にいる」
 上司のジャブに、享はすかさず‶いけず〟な反応を示した。
「あー、不本意だって伝わっちゃいました? まあ、勤務中に朝から携帯いじってれば伝わっちゃいますよね」
上司もヘッドフォンでクラシック聞きながら指揮者の真似事だし問題無い


 享が右京に訊ねる。
「そんな仕事ないですよね」
「ありますよ」
カイト仕事しろくらぁ!


「おや。やはり監察官は内情をよくご存じのようで」
「あなたって人は!」
大河内さんは胃薬も常備せにゃならん


「この程度のことは警察官採用試験を受けた者ならすぐ出来ます」
「そうですか。根に持つタイプですか?」
「いえ、上司の嫌みをバネにするタイプです」
変人相手にカイト頑張ってるなー


「官僚も年金をもらうまで仕事が必要なのは民間と一緒だ」
「ならば、早期退職などせず、民間と同じく定年まで勤め上げれば済む話です」
仕事できないけど年下の上司に使われるのヤダヤダだよねー(´・ω・)(・ω・`)ネー
上司側も年上の部下が使い辛いなんてのはただの怠慢よねー(´・ω・)(・ω・`)ネー





第五話「ID」

「行きますよ」
「言ってくださいよ!」
神戸よりはマシな扱いだよ
というか何度も置いてけぼりくらう神戸ェ・・・・・・


「なんでしょう? しかし俺たち、こんなことやってていいんですかね?」
「いいんじゃありませんか? ちょっと面白くなってきましたしね」
「まあ、俺たち特命係ですしね」
何らかの事件につながるから許されてるけど、
いつ特命係(ゼイキンドロボウ)といわれるかヒヤヒヤですお


「ちゃんと、こっちの訊いてることに答えろよ!」
 伊丹は通話口を塞いで毒づいた。
 ――その事件に滝浪正輝が関わっているのですか? 伊丹さん、質問に答えてください。
相手の要求はスルーして自分の要求だけを通す。
ゴルゴや右京さんを真似ればディベートで最強になれるよ!





第六話「交番巡査・甲斐享」

「ん? なんだおまえ、刑事課にこだわってるのか? いまどき珍しい奴だね」
「何が珍しいんですか?」
今時(?)の刑事事情。
『不規則』にやってくれないと困るもんなー
‶指名手配中の男が!?わかりました!
今日はもう定時なので明日、あっ今日金曜だ、月曜に調べます!〟


「このままでは埒が明かないようですねえ・・・・・・行きますよ」
勝ったな(フライング)


「きみには受け入れがたいかもしれません。しかし、残念ながらそれが真相です」
(´・ω・`)


「馬鹿。ちょっと、放せ!」
痴漢で逮捕するね:D






相棒season10下 脚本・輿水泰弘ほか/ノベライズ・碇 卯人 2013年11月30日 朝日新聞出版

2017-10-21 08:45:17 | 相棒
杉下右京と神戸尊が、刑事部長の命令で人捜しを手伝ううちに、出所したばかりの男たちの企みに気づいていく「悪友」、元警察官の起こした傷害致死事件を追う中で、意外な事件の真相が浮かび上がってくる「宣誓」、クローン人間制作をひた隠す研究者と内閣への追及を続けるうちに、右京と尊の考え方に大きな相違が生じてくる「罪と罰」など6篇を収録。《解説・松本莉緒》

《連続ドラマ第10シーズンの第14話~19話を収録》
裏表紙より。
この巻でとうとう・・・・・・



第十四話「悪友」

「もういい。下がれ」
「さっさと出て行け!」
 虎の威を借る中園に、内村が次のひと言で冷水を浴びせた。
m9(^Д^)


内村部長の御指名にて『特命にふさわしい仕事』、開始。
「いやあ、‶墓穴を掘る〟ってよく聞きますけど、実物を見たのは初めてでした」
 店を出たところで尊が思い出し笑いをした。
シリーズ内ドジランキングの上位メンバーがまさかの再登場!
なお陣川は殿堂入りです


ただの人捜しだったはずが、妙な流れになってきたけど・・・・・・
「暇ですからね」
「おっしゃるとおり」
亀山より前にいた連中はすぐ辞めたらしいけど勿体ないよね
たぶんたまに回される仕事(雑用)さえちゃんとやってれば、
普段はマンガ読んでても許される部署だよ?


「幸子さん、どうもありがとう」
事件解決のヒントを出すとはやはり天才


「うまく考えたものですねえ。田中晶は他でもない、あなただと言ってるんですよ」
はたして捜索対象・田中晶の正体とは!?


「コツコツ」
何事も骨になる部分が大切ということ





第十五話「アンテナ」

「相原さん」
 米沢が声をかけると、振り返った男は満面に笑みを浮かべた。
「米沢さん!」
今度はスピンオフ小説のキャラが登場(未読だから内容知らんけど)
世界が広がるのはシリーズものの強みですな
でもこの人、正直関わりたくない系です


『合同捜査』(?)で通り魔事件を追うのだ!
「何の二択ですか!?」
詐欺師のテクニック「二択で迫れ」、さすが右京さんやで


「ちょっと杉下さん、ぼくにも意思というものが」
 尊が抗議するが、それを無視した右京がしれっと言う。
「どうやら結論は出たようですねえ」
「いつだよ!」
m9(^Д^)


「長い! あっ」
m9(^Д^)
サブタイを「アンテナ~神戸尊の災難~」にしよう・・・・・・いやいつものことか


「根拠はあるんですか?」
(´;ω;`)ブワッ





第十六話「宣誓」

「つまり、これから何かが起きそうな気がするから、今のうちに暇なぼくたちを動かしておこうというわけですか」
特命が特命受けてる珍しい


元警察官・国原が起こした事件を所轄(=元同僚たち)とは別の視点から捜査すべし
「ということは・・・・・・」
国原が退職する原因となった事件には、『衝撃の事実』が・・・・・・!?


「あなたのしたことは、真面目に勤めている全国の警察官に対する冒涜ですよ!」
大部分の人は善良とまでいかなくても悪人ではないんだよ
悪事がニュースになってるうちは


「警察学校に入る時に、宣誓なんてするんですか?」
(´・∀・`)ヘー
公務員だからで選ぶにはしんどいであろうお仕事だろうに、
なんで飲酒運転だの痴漢だのなんてマヌケが混じるんだろうね(´・ω・`)





第十七話「陣川、父親になる」

「暇でいいねえ、ここは今日も」
忙しくなるフラグセット
ところで年表作ったら‶働いてる〟のは平均で週2くらいだったり・・・・・・?


「お願いします! 彼女のためになんとかその事件の真相を解き明かしてあげたいんです」
今日も陣川は平常運転でーす


「陣川です。こちらは後輩の神戸」
平常運転でーすm9(^Д^)


「じゃあ、どうするんだよ!」
へいじょ・・・・・・偽物だ!!偽物がおる!!


「公次!」
平常運転でーす





第十八話「守るべきもの」

「警護の人間が逃げたというのはホントですか?」
神戸と警察学校で同期だった元SP・土方は、
民間の警備会社で警護の仕事中に狙撃されて死にました。
1発目の銃声で逃げようとしたところを撃たれたって最低ねー(´・ω・)(・ω・`)ネー
SPを辞めたのも仕事が怖くなったかららしいし腰抜けねー(´・ω・)(・ω・`)ネー


・・・・・・おかしくね?
「ああ、それはたぶん潰しが利かなかったんじゃないのかな」
そうかー・・・・・・そうかー?


「お邪魔します・・・・・・クッ!」
 またもや特命係に先を越されたと、伊丹が舌打ちをする。
「なんで先に来ちゃってんだろう?」
脚本の都合だから仕方ないよねm9(^Д^)


「しかし土方は、上司も信用できないたったひとりの状況で泊さんを警護していたんですね」
「ええ。とてもSPが怖くて辞めたとは思えませんねえ」
土方孤軍奮闘すぎる・・・・・・


 ――わかりました。
(´・ω・`)


「ハハハッ、冗談ですよ」
Nice joke HAHAHA





第十九話「罪と罰」

「なんてことだ・・・・・・」
(。´・ω・)???????からシーズン最終話始まるよー


「今はみんな撮影機器を持ち歩いてるような時代だからねえ。なんでも簡単に撮れちまう」
そのうち相互監視社会として全国民録画機能付き眼鏡着用が義務になるよ(てきとう)


「いや、人間が再生できたらいいなって思わなくもないですけどね。どんな技術であれ、もう一度その人間に会えるなら、ぼくは神様を怒らせてでもその技術を支持しますよ」
クローン技術に対する神戸の意見。
今の技術だと‶同じ材質の素体〟止まりだよなー
影分身的な今現在の複製とは違うから


「うーん、単なる子殺しじゃあ、話が締まらないと思うがなあ」
『『X-ファイルの世界』へようこそ!


「存外、きみは嘘つきですねえ」
 尊のその手口を見て、右京が呆れ顔をした。
「ハッ、杉下さんほどでは」
これは神戸の言う通りですなあ
いわゆる‶お前が言うな〟ですなあ


「約束しましたからねえ」
 さらりと言う右京を、米沢が恨めしげに見やる。
「真っ先にご連絡いただけるということでしたが、まさかこんな真夜中に叩き起こされて呼び出されるとは・・・・・・」
口は災いのもとというお話


「ひらめいちゃって、ウフッ」
やはり天才


 その雛子らしくない言葉に、彼女の困惑ぶりが滲んでいた。
あのヒナちゃんすら『困惑』する大事件の結末は・・・・・・


「どうも・・・・・・ぼくはそういうことができない性質なんですよ」
とっくにご存知なんだろ・・・・・・?(´・ω・`)


いっけんらくちゃ
 この最悪の状況で尊の口から出てきた相棒という言葉に、右京は軽いめまいを覚えた。
(´・ω・`)


「天罰かしらね?」
落としどころとしては止む無しか・・・・・・
現実にはどうなんだろうね?
( ´д`)ヒソヒソ(´д` )扱いは不可避として、エスカレートの具合が読めない。
なんちゃら原理主義者みたいのがちょっかいだしそうだし・・・・・・


「どこかで」
「ええ。じゃ」
(´・ω・`)ノシ




相棒season10中 脚本・輿水泰弘ほか/ノベライズ・碇 卯人 2013年10月30日 朝日新聞出版

2017-10-09 08:40:02 | 相棒
妻子を愛するがゆえに、秘密の研究に没頭する男に隠された謎を巡り、杉下右京と神戸尊の意見が真っ向から対立する「すみれ色の研究」、子供たち7人を人質としたバスに強引に同乗した尊と、彼の残したヒントから捜査本部で事件解決を目指す右京の奮闘を描く「ピエロ」、フィリップ・マーロウを敬愛する探偵・矢木が、特命係を巻き込んで活躍する「名探偵再登場」など7篇を収録。《解説・吉田栄作》

《連続ドラマ第10シーズンの第7話~第13話を収録》
裏表紙より。
なんで相棒に戻ったかっていうと、season11上中下を手に入れましてな



第七話「すみれ色の研究」

「そうやって屁理屈を言うとこは、変わってないなあ。変だよ、きみって」
「きみも変わりませんねえ」
つ〔類友〕


同じ研究所について別件でそれぞれ調べ始めた右京さんと神戸。
そんな状態からわかってきたことは、
最近起こった職員の自殺が本当は殺人で、容疑者は右京さんの友人?
「軽率な行動は慎むように言ったはずですがねえ」
「お言葉ですが、ぼくは自分が間違ってるとは思いません」
 今回ばかりは、尊も引き下がってはいなかった。そして右京も許しはしなかった。椅子から立ち上がった右京が尊に正対した。ふたりの間に火花が飛び散った。
あわわわわわ


誰に何を言われようと神戸は慎まないよ
今日も右京さんとお話中だった容疑者に突撃だお!
「残念ながら、きみのことを信用に足ると思ったことなど一度もありませんよ」
!!!!!!!!





第八話「フォーカス」

「ぼくたちが見ていたものは、少しフォーカスがずれていたようです」
報道カメラマンが殺された理由とは?


「そしてこれが、最後の写真です」
(´・ω・`)





第九話「あすなろの唄」

「まだ事件と決まったわけではありません」
「なのに捜査はしていると」
「捜査はしていません。ちょっと気になることがあるだけです」
今日も右京さんは平常運転です。


油に関する『世界情勢を変えそうな研究』が殺人事件に発展?
 米沢の顔が引き攣った。
「例によって難しいことを言いますな」
困った時の米沢頼り
あ、特命からの面倒な仕事ってもしかしなくても時間外じゃね?
何かしら通常業務はあるはず(というか通常業務を後回しにするしかない)


「本当にどうもありがとう」
鬼が、鬼がおるでぇ・・・・・・





第十話「ピエロ」

「あ・・・・・・きみ、黙って見ててください」
使えない部下を持つと上司は大変という例


「神戸君が戻ってこない?」
まったく1人でチョロチョロと子供じゃねんだからまったくなー


 ――なんですって?  じゃあそのピエロを含む何者かが送迎バスを奪って、子供たちを誘拐したってことですか!?
 電話の向こうでは伊丹憲一が驚きの声を上げた。
「ええ。その可能性が極めて高いかと」
なお警視庁特命係の子供(?)を含む模様
攫われたのは裕福な家庭の子供達7人とその引率をしていた職員・高野、
ピエロを不審に思って追い掛け巻き込まれた特命係の神戸、
そして仕事で呼び出されてバスを間違えたという青年・平野亮太。


主犯は警察のデータベースで『危険度A』とされる草壁。
つまり神戸が刑事だとバレたら速攻殺される程度にはやばい
「この国は一度も責任を取ったことがない。戦前、戦中、戦後、現在に至るまで、この国は一度も国民を真剣に守ろうとしたことがない。事が起きてからでないと、何ひとつ考えない。神戸さん、われわれはこの国の未来を守ろうと考えているんです」
『大変ですね』としか言いようがないな・・・・・・
お前らが誘拐して拳銃つきつけてる相手も『国民』なんだけどね?


よーし声明文を発表しちゃうぞー
「どういうことだ!? 二十億の金とか、ヘリポートとか! おい、一体、なんの話・・・・・・うっ・・・・・・」
 草壁は手にしたカップを落とした。体が言うことをきかない。そのうちに激痛が体中を駆け巡り、意識が遠のいた。
はいはいおつおつ
草壁が率いていたグループは、本当はそのうちの1人速水が黒幕だったのだ!(ドン!)


<人質と一緒に映ってたの、警視庁の刑事さんだ>
「怖いよね、善意って。犯人、見るかもしんないのに」
これは言わざるをえないツイカスしね
真面目な話、パトカー集まってる的な情報を流すのはガチでまずいかもね?
犯罪者側の鳴子役になりかねない


警察上層部が草壁によるテロ事件と決めつける中、
僅かな手掛かりから伊丹と共に捜査を進める右京さんが組み立てた推理は――
「伊丹さん、これはあくまでぼくの推測ですが、もしかすると今回の犯罪のターゲットは全く別のところにあるのではないでしょうか」
恐怖のテロ事件と見せかけた速水の真の目的とは!?


「なるほど・・・・・・いや、しかし」
 中園は今回に限っては右京の言葉に信頼を置いていた。が、素直にそれに従えないところもあった。
 ――やってみる価値は、あると思いますよ。
 その電話を傍らで聞いていた内村が、決断を下した。
「いいだろう。失敗したら、俺は知らなかったことにしとけ」
素早い『決断』こそ上司に求められる重要なお仕事まさに上司の鑑


「なんだ、これ。ヘッ、バカ丸出し」
ころそうぜ





第十一話「名探偵再登場」

「まさか遅刻した罰ってわけじゃないですよね?」
 ――自覚があれば結構。それでは。
遅刻するのが悪いm9(^Д^)


そんな訳で、神戸は『新しい相棒』と殺人事件の捜査を開始。
「神戸君、きみもね、後学のためにちょっと聞かせてもらいなさい、ほら」
しっかり勉強したまえ


 ――イヤよ! あんなキモいオヤジ、絶対ダメ。
 ――三百億円のためだ。我慢しろ。
『キモいオヤジ』の側が目的を察していなかったら・・・・・・
うーんやっぱり女は怖いですなぁ


「隠しておくべき真実を、時には心を秘めておけるのが探偵が、隠しておけないのが刑事なんですねえ」
それな(´・ω・`)





第十二話「つきすぎている女」

「説明すると長くなるので省きます」
 椅子に座ってティーカップを手にした右京が言った。
「あ、省くんだ・・・・・・」
DVDか小説を買えってことだよ言わせんな


「なんとなく調子がよくない。頭が冴えない。彼女の言うように、ピンと来ることがありません」
右京さん、まさかの絶不調?


「杉下さんは、もはやバスの中でわたしを追いつめた杉下さんではありません」
警視庁特命係もおしまいかーそうかー


「俺が捜査一課に入ってこのかた、今日ほどくだらない一日はねえ!」
なんて日だ!


「はい。もういいです」
イ㌔





第十三話「藍よりも青し」

「皆さん、虫の居所が悪いようですね」
安定のKY


「拒否すれば心証が悪くなりますよ」
「今さら心証も何もないでしょ!」
た、確かにぃぃぃ
つまり任意同行は断固拒否するのが正しい(極論)


「自分を犠牲にしてでも守りたい伝統か・・・・・・」
残そう良い伝統無くそう悪い伝統


「新しいでしょ? さあ、召し上がれ」
やはり天才か



MTGのForgeに苦戦中であります(読めないという意味で)
だってマジックデュエルズはコイン稼ぐの辛いんだよ・・・・・・
Forgeの仕様まだよくわかってないけど

相棒season10上 脚本・輿水泰弘ほか/ノベライズ・碇 卯人 2013年9月30日 朝日新聞出版

2017-10-08 08:39:13 | 相棒
仮釈放中に投身自殺した男の遺書の中で名指しで罵倒された神戸尊が、杉下右京と共に事件の再捜査に奔る「贖罪」、女流歌人に頼まれて毒物入りの小瓶を調べるうち、彼女の婚約者の死に隠された真相が浮かび上がる「晩夏」、小馬鹿にしたような振る舞いで捜査員を悩ませるジャズシンガーの本性に迫る「ラスト・ソング」など6篇を収録。《解説・本仮屋ユイカ》

《連続ドラマ大10シーズンの第1話~第6話を収録》
裏表紙より。
9下を書いたのが1年以上前・・・・・・だと・・・・・・?



第一話「贖罪」


「あなたはいつも急です。ぼくと別れた時も急でした」
今回の件はともかく、
そっちの時は何かしら前兆があったはずなのですがねぇ?


とある自殺した男が持っていた『遺書』には、こう書かれていました。
<俺は断じて殺してない。俺は警視庁の神戸尊を絶対に許さない>
穏やかじゃない文面ですなぁ


自殺した男・城戸充は15年前にストーカー殺人で有罪となっていました。
その事件の被害者は神戸の友人で、
ストーカー被害の相談を受けた神戸が城戸に警告し納まったかに思えた直後・・・・・・

殺人事件発生後、警察に疑われた城戸は逃亡。
切羽詰まって神戸に相談し無実を訴えたのですが――
 ――騙したな!
 城戸は尊を恨めしそうな目で睨んだ。
 ――本当に無実なら何も恐れることはないだろう?
あとは御覧の有様だよ
神戸も傍聴及び検察側の証人として出廷もした裁判では、
結局有罪判決出てんだから逆恨みもいいところですなぁ


まー変な感じだし(どーせ暇だし)、当時の件を調べてみると・・・・・・
「偶然でしょうかねえ・・・・・・」
城戸の事件に関わった刑事、検事、判事(2人)の合わせて4人が、事件の翌年に退職。
特定の事件の関係者が4人もねぇ偶然だねぇ


捜査を進める中、これまた偶然当時の捜査資料を入手。
しかし、それに記された城戸の供述内容の印象を正直に言えば
 その部分を読み上げた米沢は正直な感想を漏らした。
「残念ながら典型的な作文と言わざるをえませんなあ。警察が現場検証で得た事実と辻褄が合うように、被疑者の供述を誘導した」
なんということだぁ


現実味を帯びて来る『冤罪』という可能性。
この一件は内村刑事部長の耳にも入りました。
「われわれの手できちっとした結果を出すんだ。今はね、そういう襟を正す態度が国民にウケるんだよ」
キャー内村サーン
冤罪を揉み消すような姑息なことはしないんだよ


「ああ、はあ・・・・・・」
 戸惑いを隠せない中園に、内村の言葉が飛ぶ。
「もし冤罪だったら、君が会見で素直に謝ればいいじゃないか」
よろしくーm9(^Д^)


真犯人の目星もついてきたですぞー
「俺がやった。いいだろう? これで」
あらあっさり解決した


第一話、完ッ
「何か裏がある」
「同感です」
 右京は険しい表情ながら、さらりと答えた。
もうちっとだけ続くんじゃ


「おい、無罪が確定しちまったな。見ろよ、なかなか洒落た見出しだぞ。‶冤罪の上塗り 警察の勇み足〟だとさ」
なん・・・・・・だと・・・・・・?


右京さんの推理に論理的な穴は無く、物証さえあればという状態。
しかし、事件があったのは10年以上前。物証など望むべくもない・・・・・・
「もはや打つ手なし。そういうことだろ? さすがのあんたも今回ばかりは諦めるしかない」
 そんな角田をジロリと見た右京は、
「ぼくが諦めると思いますか?」
 そう言って宙を睨んだ。
だよねー


全ての屑共にトドメの一撃を放って一件落着。
しかし城戸はもう・・・・・・別の『結果』はなかったのでしょうか?
「わかりません。変わっていたかもしれないし変わらなかったかも。ただ、ひとつ確かなことを言えるとしたら、もし今ぼくに十五年前と同じことが起こったら全力で手を差し伸べるでしょう。昔みたいに警察を全面的に信用してませんから。正義なんて簡単に歪められるって知りましたから」
正義の正義で正義による正義


「警察官だったのに、俺は警察官だったのに・・・・・・」
(´・ω・`)





第二話「逃げ水」

 暑い。とにかく暑い。今年の残暑は異常を通り越している。もう十月だというのに、このところまるで真夏のような日が続いている。
毎年何かしら異常気象だって言ってる気がする。
つまり真実はね、「いつから過去の気象が正常だと錯覚していた?」


「ご心配なく。そのために彼がいます」
亀山と違って神戸は運転が荒いからなー
パシリくらいにしか使えないんだわー


「犯人が謝罪してくれることを祈る。被害者遺族にできるのはそれだけなんですねえ」
 尊がそれに応ずる。
「でも、その祈りが届かなかった時は、復讐という選択肢もあるかもしれませんね」
殺人(傷害致死)の加害者だった人間が他殺体で発見。
刑を終えたとはいえ反省の態度を示していたとは言い難かった様子。


被害者遺族による『復讐』なのでしょうか?
「まさかこんな手に出るとは」絶句した右京は尊を振り返った。「神戸君、急ぎましょう」
右京さんだって・・・・・・想定外なことぐらい・・・・・・ある・・・・・・


「残酷だとは思わないんですか?」
「それに耐えられないなら、人に罪を問うべきではない。ぼくはそう思っています」
強くあらねばならぬ





第三話「晩夏」

「いいんです。別に今、痛んでるわけではありませんから」
みんなそう言うんだ


女流歌人・高塔織絵と知り合いになった右京さん。
余命宣告を受けていた高塔が身辺整理をしていたところ、
若い頃服毒自殺した婚約者の遺品に、毒入りの瓶が隠されていたのです。
「青い毒の小瓶の謎、解いていただけます?」
 「やってみましょう」
警視庁特命係、その依頼確かに引き受けたぜ!


小瓶はなぜ隠されていたのか?
ひょっとすると婚約者は自殺ではなかったという可能性も・・・・・・
「彼女はずっと自殺だと思っていたかつての恋人が、他殺だったかもしれないと初めて疑いを抱いたんですよ。本来だったらば最も知りたいのは、毒の小瓶の謎ではなく、誰が恋人を殺したのかということだとは思いませんか?」
これは『言葉の綾』やろメンドクサイわぁ


40年以上前の事となると調べるのはなかなかに大変ですなぁ
「神戸君!」
「な、なんですか?」 尊はまた右京の迫力に後じさった。
「きみ、意外に根気強い」
まさかきみごときがそこまで頑張れるとは(悪意)
「贖罪」の経験から警察官として初心に返っているのかもしれない。


聞き込みから当時の状況や関係者の性格を知った右京さんは、
小瓶について筋の通った推理ができましためでたしめでたし
「神戸君」
「はい」
「いいことを訊いてくれました」
神戸大活躍(?)回


「嘘だ。嘘だ・・・・・・」
救いが無ぇ・・・・・・





第四話「ライフライン」

「うーん、なぜ神戸警部補殿がここにいるのかが気になります」
 皮肉たっぷりの伊丹に、尊が笑って応えた。
「アハッ。一応、あの方の部下ですから。セットだと思ってください」
※特にブレーキにはならない


小さな運送会社(経営真っ赤)の社長が殺されましたよ
「え? ヤミ金って非通知にはしないんですか?」
「借り手が自殺や事件を起こした場合、あからさまに怪しい履歴は捜査対象になりますからねえ」
今日の豆知識。
なお今回はしっかり捜査対象になる模様。


「忙しい?」
まさかのパターン破り


「冷静に聞いてください。この業者はヤミ金融だと判明しました。したがって借金は元金も利子も、そちらに返済の義務はありません」
これで借り放題の踏み倒し放題って考えるようなら遠からず沈む(物理)


 ――ありがとうございます!
中小企業の闇は深い・・・・・・





第五話「消えた女」

「いや、そうはいっても特命係は私立探偵じゃ・・・・・・」
 言いかける尊の脇で、右京が即答した。
「わかりました」
「そう言うと思った」
無駄な抵抗は止めたまえm9(^Д^)


「知ってるんだ」
右京さんの『守備範囲の広さ』は元阪神赤星も真っ青なレベル
コナンなら「ハワイで親父に」で全部解決するのに


「ヤバい捜査は特命任せかよ。黒いなあ」
 三浦がそう言うと、いつにも増して悪どい表情の伊丹は捨てぜりふを吐いた。
「立ってる者は特命でも使え、だ」
汚いなさすが捜査一課きたない


「フッ、今回みたいなことはないに越したことはないけどね」
お約束の『フッ』きましたー
マイナス50ポイントでーす





第六話「ラスト・ソング」

「彼女は一筋縄ではいかないかもしれません」
容疑者・安城瑠理子は通称『ミス・アンルーリー』(『ルール知らず』)。
その言動には流石の特命係もタジタジ?


「何してるんですか?」
 尊が声を落として注意した。
「開いてました」
「開けたんでしょ」
いい加減神戸は言うだけ無駄だと気付くべきだよ


『伝説のジャズシンガー』が求めたものは――
「それがあなたのしたことすべての動機ですね?」
ピタリとはまるものってあるよね



season9中巻?うん、見つからないよ

相棒season9下 脚本・輿水泰弘ほか/ノベライズ・碇 卯人 2013年1月30日 朝日新聞出版

2016-08-07 09:29:33 | 相棒
杉下右京に対する匿名の告発状が届き、監察官が神戸尊や米沢守をはじめとする関係者へと聴取を始めていく「監察対象・杉下右京」、陣川公平が万引き犯を逮捕したことから、資産家の財産を巡る事件に発展していく「陣川警部補の活躍」、テロ実行犯として逮捕され、死刑執行されたはずの男と、政府との駆け引きを描いた「亡霊」など、5篇を収録。《解説・研ナオコ》
《連続ドラマ第9シーズンの第14話~第18話を収録》
中巻が見つからない件・・・・・・
あれぇー買ったよなぁ?



第十三話「右京のスーツ」

「オーダーメイドは別名『ビスポーク』と呼ばれています。語源は〝ビー・スポークン〟」
「〝話しながら作る〟という意味ですよね? そして話しながら自分の体にフィットしたものを作っていく・・・・・・」
「体だけではありません。テーラーは何のために着る服なのかを重要視します。つまり仕事やプライベートの予定なども事細かに話すことになる。長年の客になりますと、家族の知らないことも知っていたりするようですよ」
オーダーメイドスーツの豆知識ー。
今回の殺人事件は、この辺の話がカギを握る。


被害者のスーツを仕立てたテーラーに聞き込みだーい
「この、生地を決める瞬間! 何とも言えません」そして見本帳をめくる手を止めて真剣な表情になった。「これ! これに決めました」
右京さん仕事しろwww
・・・・・・実は仕事してるんだな、これが。


いつものように、一課が引っ張ってきた参考人に全く別の視点から質問。
「伊丹さん、五秒で終わります」
またまたー、どうせ五分の間違いでしょ


「ホントに五秒でしたね」
紳士は時間に正確なんだ!


「人は洋服の下にいろいろなものを隠してるってことか」
 警視庁に戻る道すがら、尊がしみじみと漏らした。
「ですが互いを思い合う気持ちはもっと早く明かすべきだったのかもしれません」
  (  ) キモチヲ
  (  )
  | |

 ヽ('A`)ノ トキハナツ!
  (  )
  ノω|

 __[警]
  (  ) ('A`)
  (  )Vノ )
   | |  | |






第十四話「もがり笛」

「あっ、刑務官だけで捜査する口実を与えちゃいますね。というわけで、お互い仲良くしましょう」
「マジかよ! ったく」
 刑務官ばかりでなく特命係とも協同しなければならない状況に陥り、伊丹は毒づくしかなかった。
m9(^Д^)
しかし、縄張り争いはメンドクサイねぇ。


医療刑務所の中で起きた殺人事件を解決せよ!
「彼女のあの姿を見たとき、ぼくは思いました。人の罪をかぶるという償い方は、絶対にあり得ないのだと」
何をもって『償い』・・・・・・「償った」と言えるのか。
裁判しました刑期終えました、じゃないよなぁやっぱり。





第十五話「監察対象 杉下右京」

「本件の監察対象は、特命係の杉下右京警部です」
 米沢は安心したのと同時に、また不安にもなった。
「なぜ杉下警部が監察対象に?」
「杉下警部に対する告発状が監察室に届きました」
なんだってー


この監察は、仁木田栞監察官でお送りいたします。
現在右京さんが(勝手に)動いている殺人事件について、
まず米沢、次いで伊丹を呼び出して話を・・・・・・
「現場の人間にとって大事なのは犯人を挙げることで、警察官どうし密告し合うことじゃありません。失礼」
『密告し』(チクリ)。
キャー伊丹イケメーン


「捜査一課にとって杉下警部は対立する存在であり、決して擁護するべき相手だとは思っていませんでした」
 伊丹は渋い表情で啖呵を切った。
「誤解しないでください。杉下警部の考えることもやることも、ほとんど自分には理解できません。ですが事件解決のためなら、利用できるものはなんだって利用する。ただそれだけですから」
キャー伊丹イケメーン(2回目)


次の聴取はだーれだ?
「なんで俺・・・・・・いや、私に、杉下右京のことを?」
 栞の前に立った組織犯罪対策五課の課長、角田六郎は不満そうに頬を膨らませた。
「報告によれば、角田課長は組対五課に隣接する特命係を、暇つぶしを装い、常に監視しているとありますが」
誰の報告だよwww


角田課長、そしてもちろん読者も気になるのは「告発者」の存在。
「誰が送ってきたかわからないんですか? 杉下警部が横紙破りなのは、何も今に始まったことじゃないでしょう。それをいきなり匿名の告発状を送りつけるなんて、妙にキナ臭く思えて」
 栞は毅然とした態度で答えた。
「状況が変わったんです。杉下右京警部や特命係の存在を疎ましく思う人間は、庁内にかなりの数いると私は思います」
『かなりの数いると私は思います』ねぇ・・・・・・あっ(察し)


続いて「相棒」・神戸の聴取。
違法捜査をペラペラしゃべるとはまったく!まったくなー!

当然今回の監察についてより突っ込んで聞いてみる神戸。
「あえてひとつだけ理由を挙げるとしたら、後ろ盾がなくなったから・・・・・・そう言えるかもしれません」
「後ろ盾って、小野田官房長のことですか?」
何の話だか全然ワカンナイヤー。
※ネタバレ 小説と映画は結末がちょっと違うんじゃよ。


「ぼくの過去まで調べて、からめ手から攻めて来ました。間違いなく杉下さんを懲戒処分にするつもりです。それどころか、本気で特命係を潰そうとしてるのかも」
「ならばぼくも、心してかからなければなりませんねえ」
 まるで他人事のように、右京はカップに残った紅茶を飲み干した。
『かなり手ごわい』監察官と右京さんの直接対決の行方は!?


「今さらですよ」
まるで反省していない(褒め言葉)





第十六話「陣川警部補の活躍」

「あの陣川の奴がさ、昨日万引き犯捕まえたんだけどな、そいつがなんと、あの北薗篤彦の屋敷から五百万盗んだ犯人だったんだってよ!」
はい、絶対に裏があるね(確信)


「陣川君」右京が改まった口調になる。「きみの人間としての魅力は人を信じる純粋な心です。ですがそれは、ときとして真実を見失わせる諸刃の剣となりかねません」
「お人好し」だからトラブルに巻き込まれて、
「お人好し」だからトラブルを誰かに解決してもらえる。
・・・・・・必ず後者の「誰か」が側にいるとは限らないんだけどね。


そんな『純粋な心』は、右京さんが危惧した通り裏切られることに。
「残念ながら、彼の言い分に抗う手段をわれわれは持ち合わせていません。どうやらここは引き下がるしかなさそうですねえ」
『活躍』のはずが、「敗北」・・・・・・?


「刑事ってのはなあ、人を信じながら疑い、疑いながらも信じなくちゃいけないっていう、こう、悲しい生き物なんだよ」
「ハア」
「ほら、入ってないぞ!」
ベンキョウニナルナー。





第十七話「亡霊」

「まあ希代の革命戦士も、晩年も哀れなもんだったねえ」
「赤いカナリア」の本多篤人が死刑執行されますた・・・・・・?


 角田が同情の声を漏らしたちょうどそのころ、東京拘置所では密やかに常ならざることが起きていた。
なん・・・・・・だと・・・・・・


「三十グラム?」
 雛子が訊き返す。すると三反園が身震いした。
「三千万人分の致死量か・・・・・・」
恐るべき取引の下、『亡霊』は放たれる。


もっとも、その取引を仕掛けた連中の目的は『亡霊』のことより、
「おかげで今の政府が、国民には本当の情報を一切教えないってこともわかりました。次からの作戦が立てやすくなる」
テロリストってのは結局のところ歴史から何も学ばない連中。


そんなまさかの情報を、独自のルートで入手させられた特命係。
半信半疑ながら調べ始めたころ、
事態は『亡霊』やテロリスト気取りの予測も外れた展開に。

『亡霊』探しを開始したら死体を見つけた特命係は、
現場近辺で見かけた怪しい車からお馴染みの国会議員・片山雛子に辿り着く。
「そして官房長の計画は、そのまま実行に移された?」
 右京の言葉に雛子は立ち上がり、窓の外を眺めやった。
「もちろん。だって、今回の《赤いカナリア》との取引は小野田官房長の遺言ですから」
hmhm、とりあえず流れは把握。

しかし、今『亡霊』を巡って起きている騒動はただ事では、
そう、『常識じゃ考えられないような、とんでもないこと』・・・・・・!!
「そんなもの、知ったことかよ!」
 あくまで強気の伊丹に、三浦は本音を呟いた。
「俺は定年までは死にたくない」
三浦刑事を誰が責められよう。


殺人事件の裏側、公安と片山サンの恐るべき駆け引きを見抜いた右京さん。
その推理を片山サンにぶつけてみましたが・・・・・・
 右京に突っ込まれた雛子は微笑みながら、「ウフッ、なんでもお見通しなんですねえ」と少女のように感心して見せた直後、真顔に戻って、「ちょっと鬱陶しい」と低い声で吐き捨てるように言った。
((;゚д゚))


「こうなったらモメるだけモメりゃあいいんだ。へへッ」
争え・・・もっと争え・・・


「テロリストとの交渉の是非、政府としての対応の不備、あるいは情報の隠匿。すべては議論の分かれる問題でしょう。立場によって当然、求める答えも変わってきます。ですがひとつだけ変わらない真実があります。たとえどんな理由であれ、人の命を奪うという犯罪を正当化し得る立場など、どこにもありはしません!」
これに反論できないあたりが、大義()の限界。



「<機を見るに敏>ってことですか。おっかねえ女」
おいばかきこえたらけされ


 ――らしくないでしょ?
こういうのずるいよなちくしょうイケメンか!



古本屋、行ける範囲は行ったなぁ。あとは通販頼みか。
某河屋さんは、手数料無料連発してっけど日時指定無くなって遅いからなぁ・・・・・・。