まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

あさのあつこ「弥勒の月」

2012-04-12 15:30:15 | 読書のすすめ
今日は 昨日よりは暖かだった気がします。
杉花粉は峠を越えたとの話ですが やっぱり今年は楽ですね。
毎年 このくらいならいいのに・・・

さて あさのあつこの「弥勒の月」を読みました。

弥勒の月 (文芸)
あさの あつこ
光文社



時代ミステリー小説のシリーズ第一弾です。
同じ登場人物で この「弥勒の月」「夜叉桜」「木練柿」「東雲の途」と4作出ています。
あさのあつこ「木練柿」 ご覧ください。)

ずっと前に 「夜叉桜」は買って読んだ覚えがあり 
先日 「木練柿」を読み そして 新作「東雲の途」は図書館で予約中です。
ところが この「弥勒の月」を読んだかどうだか どうしても思い出せなかった。
・・・で 図書館で借りたわけです。

すると・・・読んでいるうちに 細かいエピソードには 覚えがあるのです。
ところが 結末や清之介の過去など 覚えているような 覚えていないような・・・
結論。多分 読んだことあります。

でも もう一回読んでも問題なく楽しめました。
自分の鶏頭を 愛しくさえ思う今日この頃。

「弥勒の月」。

小間物問屋の遠野清之介の妻りんが 川に身投げをすることから物語が始まる。
妻の亡骸を検めに来た清之介が ただものではないと 同心小暮信次郎は 興味以上のものを持つ。
りんの身投げは 偶然通りかかった稲葉屋によって 目撃されている。
しかし 清之介は 信次郎と岡っ引きの伊佐治に きちんと調べてほしいと頼む。
そして ある日 目撃者の稲葉屋が 殺される。

遠野屋清之介と小暮信次郎 そして その二人を 間合いを持って見守る伊佐治。
三人のなんともいえない駆け引きが この物語の魅力です。
そして 清之介の過去。
物語の最後は 江戸に来たばかり清之介(清弥)とりんの出逢いで締めくくられている。
その情景が あまりに美しくて いずれ死が二人を分かつことを知っている身としては 切ない。



あさのあつこのこのシリーズは どれも秀逸で まるで映像をみているかのように
情景が 頭を駆けめぐります。
だからというわけではないけれど 映像化しやすいと思います。

映像化した場合 信次郎は誰かなあ。
癖があってちょっと冷酷な感じがして魅力的な男優さん・・・

ここ難しい。
感じのいい美男はたくさんいるんですが 冷酷な雰囲気を出すのって演技力ですよね。
オダギリジョーとか水島ヒロとか 豊川悦司・・・ 玉木宏も悪くないかも?
とか 考えるのもまた楽しいですね。


いがぐりおをキャスティングするのは難しい。^^;いつもありがとうございます。^^/
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コメント (2)
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