まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

Sさん

2013-10-19 21:06:41 | 日記
今日も涼しい通り越して 寒かったです。
そんな寒空の中 図書館の中走り回る ビックサイズのアラフィフ女。


さて 昨日 「きみはいい子」を読んでいたら 何故だか突然思いだされた方がいました。

その方 Sさんは 大学時代中国から留学してきた女性でした。

所属する研究室が違ったので めったに会うこともなく 面識がある程度の方でした。

ところが そんなある日 Sさんの研究室の友人が 血相を変えて私の研究室に飛び込んできました。

「まんじゅう 来て!すぐ 来て!

何事かと思って走ってついていくと 道すがら
Sさんが突然発作のように 呼吸困難になったこと 
学科に私以外の女性(先生も含めて)がいなかったため ともかくなんとかしてほしいとのこと。

なんとかしてほしい・・って言われても 医者じゃないんだけど・・・
とは 思いつつ 焦って研究室に入ると Sさんは まさに過呼吸状態。
遠巻きに取り囲み 心配そうながら何もしていない 教授や研究室の男子たち。

今なら 過呼吸の対処も知っているけれど 当時はどうしたらいいのか分からない。
でも なぜかその時は 妙に落ち着いていました。

Sさんに近付いて 身体を丸めて過呼吸に耐えているSさんの 背中をゆっくりさすりました。
「Sさん まんじゅうよ。
 もう大丈夫よ。
 私がそばにいるからね。」
と 声をかけながら 背中をさすっていると Sさんの呼吸が少しずつ落ち着いて やがて普通の状態に戻りました。

しばらく Sさんと話しました。
もう大丈夫かなと 思ったころ 教授に
「悪いけど 家まで送ってもらえるかな。」
と 頼まれました。

家まで 一緒に帰る道すがら 
Sさんが年上で 結婚していて 小さなお子さんを中国に残しての留学だったということを初めて知りました。

見せていただいたお子さんの写真は まだ本当に幼かった。
そんなお子さんや旦那さまを中国に残して一人で留学してくるなんて すごいと思いました。

後日 餃子好きの私のために 皮から一緒に餃子を作ってくれました。
味はともかく 見た目がなんだかな・・・・の私の料理も 食べに来てくれました。

そんなこんなで 気付くと親しくなっていましたが
研究室での実験が お互いどんどん過酷なもの(やたら時間を縛られ徹夜が当たり前)になっていき
一緒に過ごせる時間が 減って行きました。

Sさんの日本語は もともと私の英語なんかよりよほど上手でしたが さらにどんどん上達し 友達もできていきました。

Sさんは 無事1年の留学生活を全うし 中国に帰って行かれました。

今はどうしているのかな。
あんなに小さかったお子さんも もう成人して久しいでしょう。
Sさんは 今もバリバリ働いていそうだなあ。

会いたいなあ。
Sさんの優しい笑顔が 目に浮かびます。

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