Tiga NONGUERMANは私のもうひとつの名前です。
Tigaはモレ語で大きな木と言う意味です。
以前、コムシルガ村の酋長から頂いた名前です。
酋長いわく、あなたは物言わずただ人に尽くしている。
この村のバオバブの木は生けるものすべてに生命を与えている。
葉や幹や果実、そして木陰、しかし何一つ誇らないし恩を着せない。
貴方はまるでバオバブの様です。
私はこの名前を聞いた時、とても恥ずかしく思い、この様な名前を頂くことはできませんとお断りしました。
なぜなら、お金も無いし、言葉も話すことができないから、ただ黙って村の人々の仲間に入れて頂いていただけです。
すると酋長は微笑みながら私に言いました。
飯田さんあのバオバブの木も、もし心があればきっと貴方と同じ気持ちなのだと思います。
人の評価はただの結果なのです。
貴方はそれを求めていたのではなく、ただただ自分を生きていた、だから貴方はTigaなのですよ。
私はその時、いつか本当のTigaになりたいと思い、これからの人生の励みにする意味でお名前を拝命させて頂きました。