ブルキナファソには屋外で物売りをしている人をたくさん見かけます。
野外で食事をしていると生活雑貨品、服、食べ物下着、漢方薬・・・・、それはそれはまるで動くデパートのようです。
親爺はいつもブルキナファソの人たちが普段食べている食事が好きなので、ご飯にピーナッツバター風味のソースをかけたものや、山羊肉の鉄板焼き、りグラ(混ぜご飯)などを食べています。
ある日、豚のグリルをほおばっておりますと、頭の上にたくさんの人参を載せた少女が近づいてきました。
人参は綺麗に重ねてあり、まるでメキシコハットのようで少女の頭を飾っているようでした。
少女が、[おじさん!人参いかが?」
私は生のニンジンを食べるのと衛生的な問題のためにしばらく考えておりますと、「この人参は小さいけど甘くてとてもおいしいよ。」と言って勝手に皮をむき始め私に差し出しました。
この際だ、とばかりに口に含みますと甘さと人参の香りが広がりまるでフルーツのような食感です。
少女は私の表情を見ながら「ほら、美味しいでしょ。」というともう一本向き始め、とうとう3本も食べてしまいました。
私は、ウサギでもあるまいし、、、、、。と独り言を言いながら少女のたくましい商売根性に敬服するばかりでした。