西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

中年派遣員奮闘記(その9)

2015-12-30 | 奮闘記

NO.9[ワガドゥグ探訪]

調べによるとBURKINA・FASOの人口は1260万人(2000年推計)で,首都OUAGADOUGOUは人口約70万人、地図を見ると国のほぼ中央に位置し放射状に各地を結ぶ幹線道路が伸び、市内は空港を中心に近くには大統領官邸や国家機関があり、その地域に隣接して銀行やホテル、駅などが在り、駅は2002年からコートディボアールが紛争で国境を封鎖しているので現在は不通になっていて閉鎖中です。(2015年現在は正常化開通)

都市化しているのは市の30パーセント程度で道路は幹線道路を除き殆どがラテライト道路、上下水道はもちろん公共施設の整備はまだこれからという所です。市内の道路はほぼ直線で碁盤の目のようになっており幅30㍍位の歩道つき道路と8㍍位の道路、それを結ぶ4㍍くらいの路地があり、舗装されていない道は側溝が無いので生活雑廃水が道路に流れ汚臭を感じます。

またラテライトは紅土といって熱帯地方に多く見られる土で、鉄やアルミニュウムなどの酸化物が多く含まれ作物の栽培には不向きです、砂状粒子がとても細かく精密機器などの中に入り込んでトラブルの原因の1つとなり、現に自動車はオートマティック変速機の物はなくマニュアル変速機が殆どで、一日外にいて白いタオルで顔を拭くとタオルがオレンジ色になります。

舗装道路には自転車、バイク、自動車が混在して走っていますが特にバイクに乗っている人が多い上に、こちらの国はバイクの免許が無くても乗れるので交通ルールを知らない人も多く、自動車に乗っていると衝突しそうなのでとても危険を感じます。

 市内の繁華街はグランマルシェと言ってとても大きな市場がありましたが2年ほど前に火災に見舞われ今は閉鎖されたままで再開まではもう2年ほどかかる見込みです。(2015年現在は開業)

しかしその周りには沢山の店があって、買い物客で賑わい活気があり、歩いていると生活用品や衣服などの店が特に目に付きます。また、歩きながら品物を売っている人も多くいて、それぞれ時計や電気製品、衣服、薬、食べ物、野菜、靴磨きその他いろいろな物を手に持ち、また頭の上に載せて道を歩いている人に見せながら品物を勧めて歩きます。

私の場合日本人なので目立つせいか何処へ行っても品物を勧められ、品物の値段は日本人などの場合は割りと高い場合が多く言われた値段の半額くらいから交渉すると安く購入出来ます。

また民芸品の店も数多くあり、布や木彫、金属の鋳造品、アクセサリー、楽器などの品物を売り、十数軒の店が固まって観光客などが前を通ると店の人が声をかけて来ます。中でも金属の鋳造品は一つ一つ手作りで同じ物はなく、黄銅製なのでとても美しい物です。

 それからワガドゥグの人々は映画が好きで市内には映画館が多くあります。2年に一度FESPACO国際映画祭が行われ世界各国の映画が上映され、開催期間中は職場や学校が半日で終わり沢山の人たちが着飾って映画を見に行きます。

残念ながら日本の映画は殆ど知られてなくジャッキーチェンやブルースリー、ジェットリ-などカンフー映画は好きな人が多いようで彼らはとても有名です。またテレビ放送も盛んでrtbやTNB、SMTB、CANEL3その他衛星放送ではヨーロッパの番組も見ることが出来、日本のアニメ「キャッツアイ」が放映されていてとても人気があります。


次回をお楽しみに・・・・