西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

明けまして!中年派遣員奮闘記(その11)

2015-12-31 | 奮闘記

NO.11[食べ物飲み物]

マルシェ(市場)に行くと色々な物があります。

果物は日本でもお馴染みのリンゴ、オレンジ、バナナ、パイナップル、スイカ、マンゴ、パパイヤなど、野菜はピーナッツ、トマト、キャベツ、なす、瓜、ジャガ芋、サツマ芋、とうもろこし、ピーマン、セロリなど日本のスーパーで売っているものも多くありますが、日本でお目にかかれない物もあります。イーヤムと言う巨大な芋で3~5キロくらいの重さがあり、細かく切ってゆでて鳥などのソースで味をつけて食べ、感触は里芋のような感じです。

ポムカネルという果物は薄緑の色で表面はいぼいぼの形をしていて果肉は少なく大きめの種が沢山あり口に含むととても甘く独特の香りがあります。

穀類はタイ米や中国の香米、国内産の粟など。魚は内陸なので少なくフナやナマズなどの淡水魚と輸入されたアジやサンマなどで殆どが日干しの物です。肉類は鶏、ホロホロ鳥、ウサギ、ヤギ、牛などあり、冷凍された物はなく鶏やウサギは生きている物をその場でして売っています。

また肉売り場に行くと、牛の頭や足がそのまま置いてあったり、とても新鮮ですが日本では見慣れない光景なので、はじめはショックを受けます。

こちらの飲み物で特に特徴のあるものはチャパロと言う飲み物です。チャパロはドローとも呼ばれ粟の実が原料でこれを発酵させたもので色は琥珀色でビールのように細かい泡が出来ます。

粟の実は赤い実と白い実と2種類あり、大きめの赤い実はチャパロ、小さめの白い実はトーなどに使われ、飲み口はまろやかで独特の香りがします。

味はビールのような苦味はなく炭酸水を飲む時の様な少しピリッとした刺激があり、アルコール度数はビールより少し高いようでビールのような感覚で飲むと後でかなり酔いが廻ってしまいます。

このトラディッショナルビールはどこの家でも作っている自家製ビールでカリバスと言うヒョウタンの様な硬い実の殻で飲みます。

小さめの粟はトーと言う食べ物を作るときに使われ、トーには粟(milet)で作る物と、とうもろこし(mais)で作る物の2種類あり,いずれのトーも粉にした物を使います。

作り方はまず粉を水で溶き、水を入れた鍋を火にかけて煮え立ったら水で溶いたものを加えてかき回し、少し固まってきたら別の容器に半分ほど移し残りの半分にまた粉を足し少し固めものを作り、そこに先ほど移した物を徐々に加えながら練って行き、その後とんかつ位の大きさに分けながら移し換えて熱をさまします。

そして鶏または牛肉などのソースと一緒に食べます。ソースにはスンバラと言って日本の干し納豆に良く似たものがありそれを砕いて入れると更に美味しくなります。

そのほか飲み物食べ物は、セネガル料理、ガーナ料理、コートディボアール料理などとても紹介しきれないほど沢山の物がありますが、ここでは特に珍しい物を紹介しました。


次回をお楽しみに・・・・


中年派遣員奮闘記(その10)

2015-12-31 | 奮闘記

NO.10[ブルキナファソのお茶の会]

ワガドゥグの人たちはとてもお茶が好きで、何人か集まるとお茶を作りみんなで世間話をしながらお茶を飲んでいます。

お茶は中国の緑茶で5センチほどの深緑色のパッケージに入っていて葉は日本の物より黒い色をしています、作り方を言いますと、

①    まず10センチほどの火鉢に炭を入れて火をおこします、

②    直径10センチほどのやかんに水を入れ沸騰したらお茶の葉を大さじ2杯ほど入れ7~8分煮出します、

③    それから大き目のコップにやかんのお茶を全部注ぎます、

④    またお茶の葉が入ったままのやかんに再び戻し火にかけて7~8分煮出します、

⑤    これを2~3回繰り返します、

⑥    その後大きめのコップに砂糖を大さじ2杯くらいの砂糖を入れ再びやかんのお茶を注ぎます、

⑦    そしてコップの砂糖が完全にお茶に溶け込んだらまたお茶ガラの入ったやかんにまたもどします、そして2~3分火にかけます、

⑧    これをまた2~3回繰り返します、このときにはなるべく高い位置からお茶をコップに注ぎ泡をたてます、こちらでこの泡のことをムースと言います、

⑨    ウィスキーをストレートで飲む時に使う小さなショットグラスを5個ほど用意します、

⑩    まず大きなコップに高い位置から注いだときに出来るムースをグラスに取り分けます、

⑪    ムースを取ったらやかんにもどしグラスに注いで出来上がりです。

グラスに注がれたお茶は黒黄色ですが緑茶の香りで、ひとくち口に含むと日本のお茶のような苦味や渋みはなく濃厚なお茶の味と砂糖の甘味が程よくマッチしていてとても美味しく紅茶やウーロン茶などと比べても異質の美味しさです。

緑茶のエスプレッソとでも言えるでしょうか、またお茶の作り方の上手な人と下手な人がいて上手な人ほど高い位置からコップに注げるので泡が細かくマイルドに仕上がるようです。


次回をお楽しみに・・・・