昨日の続きです。
この頃人間はしきりに原料資源の枯渇ということを唱えだしている。
石油しかり、鉄鉱石しかり、石炭しかりであります。南洋のある島では、日本の商社による木材切り出しの為に砂漠となりつつあるとのことです。
今使っている肥料では、ついに米のならない田になってしまうでしょう。
人は生きんがためにあらゆるものを食いつぶし、ついに生きて行けない日が遠からず来る。
水を汚し空気を汚す。天地宇宙はその洗濯はしてくれない。核兵器の恐怖をまざまざと見せつけられても、人はその製造を止められない。こうして人間は破滅します。
人類は最後の一人になりたいのです。あの梅の樹は私に宇宙大自然の因果は巡るということを教えているが、人間は立ち止まることをしない。
マルクス・エンゲルスは、経済こそ人間に平和をもたらすものと考えて、共産主義を生み出しましたが、その平和平等観念はいつしかどこかへ行って、核兵器の拡大になっている。
平和平等は、まさしく精神主義でありますが、その精神は物に拠点をおいている。また民主主義なるものも物による自由主義であり、自由主義は資本主義にもなり、資本主義の発展は物による物の破壊を早めていく。
いずれにしても、人は梅の樹を枯らした虫と同じ運命をたどるのです。 昭和58年2月末日
久しぶりに読んだ大亀老師の本は30年も前に書かれているにも関わらず、現代社会に痛烈な苦言を呈しているようだ。たかだか発電の為に人類を危険な状況に陥れてしまった原発事故に学ぶこともすぐに忘れて再稼働とかいう話になっている。
自分はコーヒー屋として生活していこうと思っているのだけれども、いつも自然と人間の関わりを謙虚に受け止める姿勢は持ち続けていきたいと思った。コーヒーも自然の恵みと考えて大切に扱っていこう。
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10数年といわれているコーヒーの木の寿命、110年間実を成し続けている樹がどのような味の実を成しているのか、飲んでみたいと思いませんか!?
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