茶道とクラシック音楽が趣味の自家焙煎珈琲『カフェ えんぴつ猫』

世界のコーヒーを神奈川県秦野市から発信 焼きたてお届け 自家焙煎コーヒー豆専門店

コンビニのコーヒーに100円払って自宅で飲むコーヒーに50円が使えないあなたへ

2019-01-09 | コーヒーのある生活
コーヒー屋を始めてからもう20数年・・・。膨大な量のコーヒーを飲んできました。



数年前からコンビニ各社が100円で本格的にコーヒーの世界に参入してきましたね。100円のコーヒーで味を競い合う展開です。



本日は私の個人的な感想を書いていこうと思います。怒る人もいるかもしれませんが、あまり気にしないでスルーしてください。(笑)



コンビニの100円のコーヒーは確かにコストパフォーマンスに優れていると思います。最近「Mドナルド」で飲んだコーヒーよりも遥かに良い味でした。



「Mドナルド」のコーヒーはただ苦い。ひたすら苦い。しかも苦みに旨みが伴っていない。こういうコーヒーを二ガニガコーヒーといいます。



苦みや酸味で豆の良し悪しがよく分かります。焙煎がどうしたこうしたというレベルのコーヒー豆ではないことだけは確かです。



本当のことを言って、申し訳ないとは思いますが、世界チェーンの大企業なのですからもう少し考え直していただいたほうが良いと思いましたので正直な感想を書かせて頂きました。



さて本題のコンビニ100円コーヒーです。今日は業界ナンバーワンの「七から十一」のホットレギュラーコーヒーの感想です。



「七から十一」のコーヒーは豆の状態の香りはかなり良いと思います。焙煎度合はやや深煎りです。苦みで勝負してきた感じです。



逆に焙煎度合を浅煎りにすれば酸味で勝負する感じになります。野球のピッチャーが投げる高い球と低めの球のような感じです。



脱線しました、コーヒーの味に戻りましょう。最近の「七から十一」のコーヒーは蒸らし時間が倍に伸びたと宣伝していました。コクを出す為だそうです。以前のコーヒーよりも濃くなってコクも出たと言う人も多いそうです。



確かに以前のあっさりしたコーヒーよりも苦みが強くでていますね。でもその反面苦みが舌やのど奥に残り過ぎでは?!



ちょっとバランスがよろしくない印象です。酸味を感じるポイントが少ないコーヒーです。それでも100円と言われれば十分に通用する味であることは間違いないと思います。1杯100円。使用するコーヒーの粉の量は10gでしょう。



私のお店「えんぴつ猫」の一番人気の樹上完熟豆・ブラジル・シエスタが100g500円ですので1杯あたり50円ですね!?



もうお分かりかと思います。半分のお値段で3倍美味しい「樹上完熟豆・ブラジル・シエスタ」を飲んでみたいと思いませんか!!









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自宅でコーヒーの香りを最大限に出す方法

2019-01-08 | コーヒーのある生活
自宅でコーヒーを飲む人が増えています。そこで20年間コーヒー屋をしている私からコーヒーがよく香る方法を紹介いたします。



まず必ずやってほしいことは、新鮮なコーヒーを買ってください。



スーパーで売られているコーヒーでも消費期限が記載されています。焙煎した日付から1年後の日時が書いてあります。



例えば2019年6月30日と賞味期限が記載されているコーヒーは焙煎した日付が去年の6月30日であることが分かります。



なんと焙煎後半年も経過していることになります。皆さんはこのようなコーヒーを絶対に購入しないでください。どうにかなるレベルではありません。



そして二つ目の方法はお湯の温度をあまり低くしないことです。お湯の温度が80℃近辺では香りが良く立ちません。もちろん熱湯のような熱すぎる温度もコーヒーの苦みを多く感じる味にしてしまいます。これを「エグ味」といいコーヒーの世界では嫌います。

もっと分かり易くいえば「まろやかさ」が失われてしまいます。



そして3つ目はペーパードリップで淹れる場合は「蒸らす」ことです。新鮮なコーヒーに湯を注ぎ始めるとドーム状に膨らむ状態で20~30秒待ってください。この「蒸らす」ことでコーヒーの香りが部屋の中に充満するでしょう。



以上簡単な3つのポイントをするかしないかでコーヒーの香りと味は大きく異なります。



是非試してみてください。











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個人が個性を発揮することが出来る場所(カフェ)を作りたい。

2019-01-06 | コーヒーのある生活


地域社会からサードプレイス(第三の居場所)が消えつつあるという現状では人々は自分の存在の意義や意味をどのように見出していけばいいのだろう?



それは今ある場所の家庭であったり、会社であったり、趣味であったり、社会貢献であったり等々人それぞれにたくさんあると思う。



問題はそれらが本当に個人の心を豊かに満足させるものなのかどうかだ。人々は心から楽しんで生活が出来ているのであろうか?



またサードプレイスがそれらの心の問題を解決することが出来るのか?人が集まればサードプレイスが完成したと言えるのであろうか?



サードプレイスが実際の形態になっているものにコミュニティカフェがあります。コミュニティカフェが人間の心の問題を解決する方法の一つだとすればその成立条件とは一体何なのであろうか?



私が一番に考えている部分がその点なのです。美味しいコーヒーや料理が絶対に必要なのか?店員さんがいつも気軽に声を掛ける心配りが必要なのかどうか?それとも立地や営業時間、お店で使うお金の問題等々。様々な要素があることはもちろん理解はしていますが、それらの条件が必ずしもサードプレイスの成立に必要不可欠な問題では無いように思えます。



いま列挙した要素は外部的なものばかりだからです。大切なことは一人一人の個人の心に対して働きかけるものが必要不可欠なのではないか?個性を尊重する為の何かが必要なのではないか?それはどのように提供あるいは提示されるのがよいのか?



何をどのようにすればサードプレイスとして個人が喜びを見出すことが出来る生きた「場所」が成立するのか?



恐らく単純な「解答」は無いのだと感じる。集まる人や人数によってもその「場所」が心地よいものになるかそうならないかは違うのだから。



それらの不定な条件を整えて、時間や空間の調和を保つことが、サードプレイスの成立のカギを握っているに違いないと思う。



それらを実現するのは運営者でありその「場所」に集まる人になる。その場所に集まった参加者が作る場所がサードプレイスだとうことなのかもしれません。



自分もサードプレイスを作ってみたいと思う理由は自分自信が心落ち着く場所に居たいということに他ならないのだと思う。



自分はコーヒー屋です。趣味でクラシック音楽と茶道もしております。自分の全てをこのサードプレイスに賭けてみようというのが今年の目標です。







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東京の谷中を初体験してきました。

2019-01-04 | コーヒーのある生活
十数年来大変お世話になっている道具屋さん(アンティーク・古美術)の御主人に一年ぶりに会うために東京の谷中に行って参りました。



谷中は初めてだったのですが、日暮里の駅から歩いて3分ほどでいい雰囲気の下町が目の前に広がってきました。



歩いている人はヨーロッパの人が非常に多い感じでした。ギラギラした渋谷、新宿とは異なり落ち着いた歴史を感じる町が谷中です。本日伺ったお店は「ならん葉」さんというハーブティーの専門店でその場所の貸ギャラリーで道具屋さんがお店を開いておりました。



初めてお会いする「ならん葉」の店主さんもとっても親切でお話をしていて楽しい方でした。この場所で昨年の一年を振り返り、色々なアドバイスを頂きました。お世話になっている道具屋さんは先を読む目と人物鑑定では特に鋭い人なので、一つ一つのアドバイスや言葉を丁寧に頭の中に残すようにしました。心温まる会話をしていただいたので、ここ1か月間の憂鬱なストレスがあっという間に薄らいでいくのが不思議なくらいです。



一緒にラーメン屋でギョーザとラーメンを食べて心も体も温かな一日を過ごすことが出来ました。



今日の大事な教訓は・・・ネットで人と繋がって会話するのと実際に人と会って会話するのとは雲泥の差です。改めて感じる人との関係性。現代人がこれだけ携帯電話に固執してSNSや動画、ライン、ツイッタ―等々を使えば使うほど心の空しさは増していくのではないでしょうか?



唯一の解決法は人と出会い、会話して人間同士の絆や関係性を自分で感じることしかないと思います。もちろんネットに関わる全てを否定するものではありません。バランスを考え直すのが良いと思うのです。



そのような人間性の回帰できる空間、サードプレイスを作りたいです。もちろんコーヒープレイスがメインですよ。

サードプレイスって知っていますか?

2019-01-03 | コーヒーのある生活
アメリカの社会学者レイ・オールデンバーグが提唱した考え。

彼はサード・プレイスという言葉を用いて、アメリカ社会を批判した。ヨーロッパのカフェやパブなどをサード・プレイスとしてコミュニティの活気の中心となる場所と位置づけた。

サード・プレイスとは、仕事や家庭、政治や深刻な問題を忘れ、ゆっくりとくつろいだ雰囲気で話をしたいという人間の欲求を満たすことが出来る空間・場所であり、フランスではカフェ、ドイツではビアガーデン、イギリスではパブといった場所がそうした役割を果たしています。



レイ・オールデンバーグが暮らしているアメリカではかつては床屋や居酒屋などがその役割を果たしていましたが、資本主義経済の発達とともに、そうした場所は減少していきます。その結果人々は繋がりを失い、孤独な生活や状態になってしまっている。というのが彼の意見です。



彼はサード・プレイスの減少をノンプレイスというものが台頭したことに原因を求めています。



かつての(プレイス)が在ったところに、今私たちが見出すのは(ノンプレイス)だ。本物の場所では、ヒトが人間である。

彼または彼女は、ユニークな個性を持った一個の人間だ。(ノンプレイス)では、個性など意味が無く、人は単なる顧客や買い物客、クライアントや患者、席に座る身体、請求書の宛先、駐車する車に過ぎない。

(レイ・オールデンバーグ、「サードプレイス」みすず書房より)



日本においてもこの傾向は顕著に表れている。郊外型の大型ショッピングモールの進出が個人の小さなお店を潰していきます。

何処に行っても同じコンビニ、ファストフード、コーヒーチェーン、ファッション・・・・。

形式的な挨拶とマニュアル化された接客対応。日本人の生活環境を取り巻く(ノンプレイス)は増加の一途を辿っています。



いま自分が疑問や不満に感じていることをレイ・オールデンバーグはサード・プレイスという言葉で示している。失われたあるいは失われつつある場所をもう一度取り戻す為にヒト(自分自身を含む)場所(プレイス)を作りたいと思います。



これが年頭における私の目標および願いです。多様な人々が緩やかな関係性を持ちつつヒトが人間として存在意義や意味を見出すことのできる楽しい空間・場所。それは素晴らしいと実感できる生活を取り戻す活動に他なりません。



もちろん私一人では出来る事ではありません。皆様一人一人のご協力が必要です。多くの賛同してくださる方の応援が必要です。どうか今年もよろしくお願い致します。




コーヒー焙煎中~こだわりの自家焙煎動画

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