茶道とクラシック音楽が趣味の自家焙煎珈琲『カフェ えんぴつ猫』

世界のコーヒーを神奈川県秦野市から発信 焼きたてお届け 自家焙煎コーヒー豆専門店

コーヒー紀行 新婚旅行編(インドネシア バリ島)

2018-11-28 | コーヒーのある生活

<気が付いたらもう12年も前>


新婚旅行に行ったのが12年も前といいますから驚きです。一生独身と思って寂しい毎日を過ごしていたのが嘘のような一大事が新婚旅行だったのです。


何故バリ島になったのかは妻がアジア好きだったからという単純な理由だったと思います。まあ観光地ですからホテルも食事もレベル高そうと思って賛成しました。


久しぶりに飛行機に乗ってワクワクして出発したのですが、7時間も乗っていると疲れます。少しでも眠って退屈を紛らわすことに成功したような記憶がありますね~。



バリ島に到着するとホテルまでタクシーで30分位。その日は何を食べたのかも忘れてしまいました。


次の日は海で泳いで昼に魚を食べたんだったっけな~。その日もよく覚えていません。


街に出てはお土産の事ばかり考えていた記憶があります。そして家族や親せきに買ったお土産が現地のコーヒーでした。


タクシーの運転手さんに美味しいコーヒー屋は何処ですか?と尋ねて連れて行ってもらった店で売っていたコーヒーがバリ島産の「キンタマ二―」という名前のもの。


試飲させてもらうと実に苦みが150キロのストレート直球でズバッと喉に流れるような印象でした。分厚いコクのある苦みといった印象で二ガニガしい味はほとんど無い印象の美味しいコーヒーだったのでこれを日本へのお土産品として


大量に買いました。コーヒー屋がコーヒーをお土産に買うなんて!と言われないかと思いましたが、まあネーミングも面白いから良しとしようとスッパリと決めたのです。


そうそう「キンタマ二―」というのは山の名前だそうです。キンタマニー山も見てきましたがとても美しい山でしたよ。




キンタマニーコーヒーが気になる人はバリ・アラビカというコーヒーを買うと良いでしょう。






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古今和歌集の序文がすばらしい 

2018-11-27 | 趣味

<仮名序と呼ばれるこの文章は紀貫之が書いたとされております
>


今日は仕事が終わって、パプアニューギニア「天空の森」コーヒーを飲みながら心静かに『古今和歌集』を読もうと思いました。

自分でも古今和歌集を読むような人間になるとは考えもつきませんでした。和歌に最初に触れたのは中学校2年生の時に開催されたクラス対抗の百人一首大会だと思います。

和歌の意味もほとんど理解することなく勝ちか負けかだけにこだわって参加した思い出が残っております。


さて最初は序文からかと思い読み始めてみるといきなり素晴らしいことが書いてあるではありませんか!序文から内容が深い!少し長いのですが読んでみてください。(現代語に直してあります)




やまとうたと申しますものは、人の心を種にたとえますと、それから生じて口に出て無数の葉(は)となったものであります。


この世に暮らしている人々は、さまざまの事にたえず応接しておりますので、その心に思うことを、見たこと聞いたことに託して言い表したものが、歌であります。


花間にさえずる鶯(うぐいす)、清流にすむ河鹿(かじか・鳴き声の美しい蛙)の声を聞きますと、自然の間に生を営むものにして、どれが歌を詠まないと申せましょうか。


力ひとつ入れないで天地(あめつち)を動かし、目に見えない霊魂や神を感激させ、男女の間に親密の度を加え、猛々しい武人の心さえもなごやかにするのが歌であります。



テレビも携帯も無い時代の人々の感性の豊かさに想いを寄せてコーヒーを味わいながら至福の時間を過ごす夜なのです。




それにしても読書にコーヒーはよく合います。




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ジャマイカ・ブルーマウンテンは何故バカ高いの?

2018-11-26 | コーヒー焙煎日記
普通に売られているコーヒー豆の中で他のコーヒー豆よりもひときわ目立って高い値段が付いているのがジャマイカ産のブルーマウンテンです。

100g(10杯分)でブラジルやコロンビアが500円~600円が一般的な価格に比べても3000円~4000円も付いていることもあります。およそ6倍から8倍の価格です。



自分がコーヒー屋を始めた25年くらい前は100g(10杯分)で1500円でした。因みにブラジルは400円位でしたのでブラジルの価格は安定していると言えます。

ではこの25年の間に何故ブルーマウンテンが高くなってしまったのか?という疑問を考えてみましょう。



まず第一に生産量が伸びていないことが最大の原因として考えられます。ジャマイカの年間生産量は35万トン位に対してコーヒー豆の世界生産量第一位のブラジルは200万トンを超えております。

また世界のコーヒー需要が伸びていることも原因にあげられます。コーヒーを飲む人が増えればブルーマウンテンを飲んでみたいと思う人が増えるからでしょう。品質が良いブルーマウンテンの香りと味は最高のコーヒーと評価されています。

豆の個性が味や香りで決まるのであれば間違いなく最高レベルでしょう。自分も価格が安ければ毎日飲みたいのがブルーマウンテンです。本当に欠点らしいものが無い味です。見た目は大粒でとても綺麗な豆で、香りも気品があり、苦みも酸味も

柔らかで口の中に程よいふくらみを感じ、余韻も長い。のど越しも抜群。とにかく最高のブルーマウンテンを飲んだ時は至福の時間を満喫できるほどのコーヒーなんです。


しかし、ここ20年程の間に起きた地球環境の変化でこのブルーマウンテンの生産と風味に甚大な影響が出ています。

地球の温暖化の影響でカリブ海で発生する超強力なハリケーンがジャマイカのコーヒー農園を直撃して甚大な被害を与える年が何回もありました。コーヒーの木が強力な風圧で折れてしまうのです。

このハリケーンの影響で生産量が激減したことも価格の押し上げ要因になっています。

しかも悪いことに美味しいブルーマウンテンが収穫できなくなっております。25年前に100g・1500円で非常に美味しく飲めたブルーマウンテンが今では倍の値段で味は昔の60%位ではないでしょうか?

豆のサイズも小粒になり香りも最高のものとは言い難いです。ただし100g5000円位を出せばより大粒の豆だけ選別したりして美味しいブルーマウンテンを飲むことも可能でしょう。

その土地の土や風土が作る味がコーヒー豆ですから気候の安定が美味しいブルーマウンテンの復活には欠かせないと考えております。




因みに当店でもブルーマウンテンは取扱いしておりますが完全に受注生産です。単位は200gからお願いしております。

価格は200gで6000円です。高くて申し訳ない!






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「食道楽」で有名な村井弦斎のレシピを再現したどら焼きと酸味の効いたコーヒーの関係。

2018-11-25 | コーヒー焙煎日記


今日は伊勢佐木町のピープルアート社で第三回目のコーヒー朝活を開催しました。

普段は洋菓子をスイーツとしてお出ししておりますが、今日は和菓子のどら焼きとコーヒーをペアリングする企画にしました。


今日のどら焼きは大正時代に「食道楽」という本を出して我が国におけるグルメの先駆けとなった美食家の村井弦斎の考案したレシピを再現したどら焼きを用意しました。


卵にこだわったどら焼きで皮の部分が美味しいと評判のどら焼きです。どら焼きに合うコーヒーを用意する上で注意したことは焙煎度合を中深煎りよりも少し手前の状態で煎り止めにすることです。コーヒー豆の個性は酸味にあります。


深煎りにしていく過程で苦み成分が強く出ます。苦み成分というのはどんな豆でも苦く感じる味です。つまりコーヒーの豆の個性が感じ取りにくい味です。苦みと酸味のバランスが取れていないと豆の個性が出ている味とは言えません。


それとどら焼きのあんこにはコーヒーの酸味成分がよく合います。あんこが美味しいというよりもコーヒーが美味しく感じると言った方がいいかも知れません。特に酸味の強いコロンビアやタンザニアが相性抜群です。


村井弦斎については以下のサイトに詳しく記されております。食べるということにこだわりを持っていたことは健康にも人一倍に気を使っていたようです。食べ物の選び方や生き方が奇人変人のように言われるのは村井弦斎が少数派の考えだから


かも知れません。現代の人々の食生活が理想のものとはとても思えません。



平塚の村井弦斎祭りの紹介
http://www.muraigensai.com/gensaimaturi/gensai.html




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もう飲んだ?今だけ初摘みのロットの販売中!

2018-11-21 | 今月のコーヒー豆

<チョコレートのお昼寝>



ブラジルこそコーヒーではナンバーワンの地位を守ってもらいたいと個人的に思っていて、いつも最高に美味しいブラジルであってもらいたい。


そして今年の7月にサンプルで取り寄せたブラジルを飲んでこれは逸品だと確信しました。


完熟した実を摘んだブラジルです。しかも手摘み作業のみの収穫方法。広大な農園で大量に収穫されることの多いブラジルコーヒーは機械でコーヒーのチェリーを収穫することがほとんどです。


今回飲んだブラジルは手摘みで完熟したコーヒーチェリーのみを人間が目で見て摘み取ったものだそうです。未成熟豆の混入が少なくなる分、確かに完熟したチェリーだけ摘めば味が揃います。



この作業をひと手間加えることだけでも格段に品質が上がることが解りました。もっとも農園自体がコーヒーを丁寧に育てているからこそ価値がプラスされるだけなのです。



このブラジルは良質のブラジルコーヒーのみが持つ特徴のビターなチョコレートフレーバーを顕著に感じることができる美味しいコーヒー豆です。


アフリカンベッドと呼ばれるベンチタイムがチョコレートフレイバーをひきたてるので


『チョコレートの昼寝』と名付けました。







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コーヒー焙煎中~こだわりの自家焙煎動画

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