昨年は千年に一度と言う大きな災害で身近な方を亡くされたり
人生が変わってしまった方など、波乱の一年でした。
私の近くでも娘婿の両親が家を津波で失い
これから先の人生を新しくやり直さなければならないと言うこともありました。
夏に出合った時には元気で、活力に溢れているように見えましたのに、
最近届いた手紙では立ちあがれない悲しみを持て余しているように見えました。
これが本当の姿なのでしょう。当たり前です。
六十歳を過ぎての人生のやり直しは決して楽なものではないでしょう。
この辛さや悲しみはいつになったら癒されるのかと胸が痛みます。
この災害で、親をなくされた子供達の埋め尽くせない寂しさを
私達はいつまでも忘れてはならないと思います。
毎日の平凡な生活は平坦に流れて当たり前、同じような事の繰り返しです。
そしてそれが当たり前の日常のように思いがちですが、
こんな大きな災害があると、これは当たり前な事ではないのだと思います。
平凡で穏やかな日々が本当に愛おしく思われます。
平凡な日常にこそ輝くような幸せがあることを忘れないでいたいものです。
どんなに大きな災害があっても太陽は普通に昇り、温かな光を均等に注ぎます。
優しい風が頬をなでて、新しい季節がまた巡ってくることでしょう。
新しい命も芽生え、あの荒涼とした被災地にも
春がやって来ると信じたいと思います。
我々一人ひとりが誰かの幸せの役に立っていたら
どんなに嬉しいことでしょう。
お仕事を通して、そして個人としても
回りにいる人々の幸せの種になれたらと、最近痛切に思います。
この、平凡で愛おしい日々が一日でも長く人々と共にあるようにと
新しい年の初めに思います。
健康で穏やかなよい一年になりますよう。