暮の町

この暮れは穏やかな晴天続きで温かく、商店街の賑わいは例年にも増して
凄いことになっています！

特に当店の前の通りは、すれ違うこともままならないような混雑です。

テレビ取材が良くあるお魚屋さんは、毎年警備の人が出るのですが、
今年は最後尾が長く、警備の人がプラカードを持って立っています。

今年は家でお正月という方が多いのでしょうか？
安いものを求めて下町の商店街へ来るからでしょうか？
〔ハマのアメ横〕と言われるこの町はまさに暮の町といえます。

何はともあれ今年も後一日です。
皆さま良いお正月をお迎え下さい。

忙しい日は！

今年もいよいよ十日ばかりになりました。

仕事に追われるこんな日は無性に凝った料理が作ってみたくなります。
朝の片付けの後に、今晩のふろふき大根の下ごしらえしてみます。

大根の下茹でをしている間に庭に下りてみますと、
先日の雨と風で小さな庭に枯葉が積もっていました。
ドウダンツツジの小さな葉が山のように散って小石の間に積もっています。
箒ではいたり、手でつまんだりしていますと、
小さな枯葉の中に言葉に出来ないような
美しい光景が広がっています。
たぶん海棠の葉でしょう、色づいた葉が２～３枚。
ホットする時間でした。

さあ戦闘モードに入るぞ！と言う前の優しい時間でした。
ボタンの芽も枯れた枝にいっぱい付いています。
植物も春の準備を始めています。
厳しい時代ですが、人間も頑張らないとね！！

100年に一度の不況とか！

先日夕方に、六本木ヒルズの前を車で通りかかりましたが、
ここは日本か？と言うようなクリスマスイルミネーションでした。

100年に一度という世界的な不況とかで、
繊維業界もご他聞にもれず、倒産する会社が増えているようです。
倒産とまではいかなくとも、当社を担当する人達が次々と変わり、
何やら社内での人員整理があるようです。

報道でも、契約社員の解雇撤回を求める人達の映像が連日出てきます。
格差社会とやらの実感が湧かないと思っていたのに、
まさに格差社会なのですね？

メーカーさんの近くのお蕎麦屋さんに閉店の張り紙が貼ってあったりして、
なんだか淋しくなってしまいます。

元気になるような楽しい話題が無いものかと思うのは私だけでしょうか？

それにしても六本木ヒルズ周辺にも不況の風は吹いているのでしょうに！

いよいよ最後の月になりました。

カレンダーの残りが後一枚になりました。
先週の定休日は夫の誕生日ために、ランチに出かけましたので、
帰りにあちこちぶらぶらしながら、来年のカレンダーをもとめました。

当店では毎年お客様へのプレゼントとして、カレンダーか、手帳を差し上げています。
お客様の来年の一年間が素敵な年であって欲しいという思いを込めて！！

でも、私のカレンダーは私用に自分だけのカレンダーなのです。
居間やお店用には数字だけの全く無機質なものがすきなのですが、
自分用には違ったものを・・・

今年は大好きなターシャ・チューダの写真入りカレンダーにしてみました。
彼女の描く挿絵がところどころに入ったものです。
一月ごとに彼女の愛するワイルド・ガーデンが美しいのです。

カレンダーを繰っていたら、一枚の紙切れが！
それは彼女の死を知らせるものでした。
私の理想のおばあさんでしたので、ちょっとショックでしたが、
ワイルド・ガーデンが彼女の死後も
美しくあって欲しいと耕していたことを知っていましたので、
彼女の死を暖かく受け止めることが出来ました。

人は自分の死後をどうあって欲しいと思いながら今を生きなくてはならないのか
そんな事を考えさせるカレンダーです。

何はともあれ、あと少しの今年を頑張って過ごさなくてはなりません。
そして、やってくる新しい年が、どんな人にとっても、暖かく豊かな想いの
一年であって欲しいと思っています。