松原商店街ブティック カランドリエ((有)AKANOREN)ブログ

ブティックカランドリエ((有)AKANOREN)は「ゆたかで、美しい生活を提案する」お店です。

紅炉一重の雪

2010年02月22日 | 身辺雑記
昨日お茶のお稽古に出かけました。

二月の朝のお茶室はお釜が掛かり、炉には火があか赤と燃えていても、
身震いのする程の寒さです。
最初に目に飛び込んできたのは、床に掛かった「紅炉一重雪」というお軸でした。
花は椿に柳の芽立ち、福寿草の香合という取り合わせです。

「紅炉一重雪」という軸はどんな意味なのでしょう?
赤あかと燃える炉に雪が一ヒラ舞ってさっと融けていく様子を
表わしたのでしょうが、まるで情景が色となって飛び込んでくるような
鮮やかな一文です。

先生はこれは禅語ですが、無心の内にふと悟りが開ける様子を表わしたものかと
思います。というお話でした。

薄暗いお茶室に、ほのかな椿の蕾の赤しか色が無いような情景に
お軸の意味で、茶室に一瞬の明かりがさしたような見事な取り合わせでした。

お菓子は平盆に梅の形の和三盆と小さな枡に入った豆でした。

毎月のお稽古に工夫を凝らした床やお菓子をご用意下さる先生に感謝です。

季節を感じに伺うことの有り難さをしみじみ感じて、
さあ、冬物を売り切って春になるぞ~と張り切って仕事に向かいました。

ちなみに茶杓の銘は「東風」とさせて戴きました。


今年最後のコート

2010年02月15日 | ファッションの話
この冬にコートを3枚お買い上げ戴いたお客様に
昨年から頼まれていた白いコートが2月になって
入荷しました。

4枚目になるのでお勧めするのもどうかな~と思ったのですが、
一昨年の冬からイメージしていたものにあまりにもぴったりでしたので
お勧めしたところ、いともあっさりとお買い上げ下さいました。

小柄な方なので、顔の周りに来るファーの分量があまりに多いと
重たい印象になり勝ちですので、
昨冬からコート丈や、衿の分量が難しく
なかなかお勧めしたいものとめぐり合わず、
やっと「これ!」と言うものに出会いました。

今年最後に売るダウンコートです。
2月も半ば過ぎなのにまだまだ寒く、ここ数日「ロングのダウンコートはありますか?」
とお客様から聞かれます。
売れ残しても怖いコートはなるべく早くに売り切るようにするのですが、
こんなに寒いと未だダウンコートの需要があるのかもしれませんね。

「来年はコートは要らないわ!」とおっしゃるこのお客様に
何か新しい提案をしなければなりません。
今から来冬のコートを考えておかないと!!






50代のオシャレ

2010年02月06日 | ファッションの話
今朝の神奈川新聞を開いたら、「50代のオシャレは!」
という記事に目が止まりました。

辛口コメントを得意とするピーコが
50代のオシャレのポイントは「品の良さ」が決めて!と
ありましたので、思わず嬉しくなってしまいました。

私はお客様に新しいシルエットのお洋服を提案する時は
絶対に「品良く見える!」がキーワードです。
と申し上げる事にしています。

今流行のファストファッションは一箇所にだけ、
それも、インナーで使う方が望ましいですよ~と
ミセスには提案します。
どんなに安くても、どんなに流行りでも
シルエットの美しくない洋服はミセスの体を
美しくは見せません。

きちんとした裁断で縫製された洋服は
それなりの値段になってしまうかもしれませんが、
崩れかかったボディーを間違いなく美しく見せてくれるはずです。
さりげなく流行を取り入れても
流行にだけ振り回されない。
そんなミセスを目指して戴きたいと思います。

今朝、来週に京都にいらっしゃるお客様が
薄手の縞柄のロングセーターをお求めになられ、
なかに着ていたヒートテックのコーラルピンクととても良く合いました。
色は春を意識しているものの、京都の二月は寒いので
ロング丈のセーターは活躍してくれる事でしょう!
お土産話が楽しみです。