ジルとうなぎの 風に吹かれて気ままにキャンプ

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ジルのメインバッテリー上がり対策

2021-09-22 |  サブバッテリー

今年の春にリン酸鉄リチウムバッテリーを取付けたキャン友さんからの相談。

ディープサイクルバッテリーが2個にLiFePO4の12V 280Ahを2セットを全てパラで接続して載せている。

最近メインバッテリーが少し弱ってきたので、LiFePO4と接続してメインバッテリー上がりを防ぎたいとの依頼。

コロナ禍で何か月も乗らないでキャンカーを放置しているとバッテリーが弱って来る。

 

しかしメインとサブを接続するというのは、いざという時にどちらも使えなくなるので基本的には駄目である。

サブバッテリーが大容量化して余裕があるので、メインにつなぎたいと言う気持ちは分かる

おまけにセルを回すと、サブバッテリーからかなりの大電流が逆流する。

わが家のジルも4年前に韓国製の安物バッテリーを載せているが、最近セルを回し始めにちょっと元気がない感じで、今年がバッテリーの替え時かと思っている。

少し考えた結果、サブバッテリーから微弱電流をメインバッテリーに流してバッテリー上がりを防げないか試してみた。

 

 

     

 

サブとメインは直接つなぐと色々支障があるので、ちょっと細工をする。

ヒューズ + 5Ω 5Wの抵抗 + ショッキーバリアーダイオードを直列で接続するだけ。

抵抗は電流制限が目的なので5Ω5W以上と、逆流防止用に順方向電圧特性のいいショッキーバリアーダイオードを使う。

どちらも手元にあった物を使ったが、抵抗はもっと容量の大きい10Wとか20Wがいいかも。

通常流れる電流は微々たるものだが、トラブッたときのために1A程度のヒューズを入れる。

低容量のヒューズもポリスイッチも適当なものが無かったので実験的には5Aを入れた。

 

 

2つあるサブバッテリーのサブ1にはLEDの電圧計が年中点いているので、今度はサブ2のバッテリーのプラス端子から取ることにした。

本来はBMSのあとから引き出すべきだが、取出しが面倒だったのでこの際大目にみることに。

 

 

バッテリーからヒューズ経由で走行充電器に入るラインに接続。

 

 

昨日にジルを動かしたのに12.69Vしかないのは、やはりこのバッテリーもかなりバテぎだ。 

もっとも今年新しいのに交換する予定のもの。

 

 

メインとサブを接続したら、サブから30mAほどメインに電流が流れている。

このときのサブバッテリーの電圧は13.3Vくらい。

シヨットキーバリアダイオードの順方向電圧VFは0.29Vくらいなので、

メインバッテリーは、サブバッテリーの電圧 - 0.29V以上にはならない。

ただし、オルタネーターからの充電は別の話。

 

 

エアコンを付けて、ソーラー充電をONにした。

バッテリー電圧は13.358V。

 

 

そのまま2時間放置して、ようやくメインバッテリーが12.89Vになった。

その時のサブからメインに流れる電流は60mA

 

 

数時間もすれば電流もごくわずかになってバランスする。

セルを回すとメインバッテリーの電圧がかなり下がるので、流れる電流も少し増えるはずだと思ったが時間が短いのでメーターに表示されない。

これでメインバッテリーが劣化によって上がるのはかなり防げると思うが、ヘッドライトのつけ忘れなどは全く対応できないのでご注意。

尚、試してみるのは自己責任で。 

 

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コメント (16)
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