今年の春にリン酸鉄リチウムバッテリーを取付けたキャン友さんからの相談。
ディープサイクルバッテリーが2個にLiFePO4の12V 280Ahを2セットを全てパラで接続して載せている。
最近メインバッテリーが少し弱ってきたので、LiFePO4と接続してメインバッテリー上がりを防ぎたいとの依頼。
コロナ禍で何か月も乗らないでキャンカーを放置しているとバッテリーが弱って来る。
しかしメインとサブを接続するというのは、いざという時にどちらも使えなくなるので基本的には駄目である。
サブバッテリーが大容量化して余裕があるので、メインにつなぎたいと言う気持ちは分かる
おまけにセルを回すと、サブバッテリーからかなりの大電流が逆流する。
わが家のジルも4年前に韓国製の安物バッテリーを載せているが、最近セルを回し始めにちょっと元気がない感じで、今年がバッテリーの替え時かと思っている。
少し考えた結果、サブバッテリーから微弱電流をメインバッテリーに流してバッテリー上がりを防げないかと試してみた。
サブとメインは直接つなぐと色々支障があるので、ちょっと細工をする。
ヒューズ + 5Ω 5Wの抵抗 + ショッキーバリアーダイオードを直列で接続するだけ。
抵抗は電流制限が目的なので5Ω5W以上と、逆流防止用に順方向電圧特性のいいショッキーバリアーダイオードを使う。
どちらも手元にあった物を使ったが、抵抗はもっと容量の大きい10Wとか20Wがいいかも。
通常流れる電流は微々たるものだが、トラブッたときのために1A程度のヒューズを入れる。
低容量のヒューズもポリスイッチも適当なものが無かったので実験的には5Aを入れた。
2つあるサブバッテリーのサブ1にはLEDの電圧計が年中点いているので、今度はサブ2のバッテリーのプラス端子から取ることにした。
本来はBMSのあとから引き出すべきだが、取出しが面倒だったのでこの際大目にみることに。
バッテリーからヒューズ経由で走行充電器に入るラインに接続。
昨日にジルを動かしたのに12.69Vしかないのは、やはりこのバッテリーもかなりバテぎだ。
もっとも今年新しいのに交換する予定のもの。
メインとサブを接続したら、サブから30mAほどメインに電流が流れている。
このときのサブバッテリーの電圧は13.3Vくらい。
シヨットキーバリアダイオードの順方向電圧VFは0.29Vくらいなので、
メインバッテリーは、サブバッテリーの電圧 - 0.29V以上にはならない。
ただし、オルタネーターからの充電は別の話。
エアコンを付けて、ソーラー充電をONにした。
バッテリー電圧は13.358V。
そのまま2時間放置して、ようやくメインバッテリーが12.89Vになった。
その時のサブからメインに流れる電流は60mA
数時間もすれば電流もごくわずかになってバランスする。
セルを回すとメインバッテリーの電圧がかなり下がるので、流れる電流も少し増えるはずだと思ったが時間が短いのでメーターに表示されない。
これでメインバッテリーが劣化によって上がるのはかなり防げると思うが、ヘッドライトのつけ忘れなどは全く対応できないのでご注意。
尚、試してみるのは自己責任で。
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