平成最後の夏も終わりかけになりますが、ここで3か月前に撮影していたフクロウの撮影記録をまとめていこうと思います。そこそこ本格的に野鳥撮影を初めて3年目にしてやっと、フクロウの撮影を行うことができました。大体、ゴールデンウィークぐらいが某所のフクロウの繁殖時期になるのですが、今年はかなり遅くGWを過ぎてもまだ巣立っていませんでした。
そして、このフクロウの撮影から野鳥撮影においてα7IIIが本格的な始動になりました。野鳥撮影の現場では、まだCanonやNikon勢が多くSONYは普及しておりません。α9を使用している人は時々聞きますが、新製品であるα7IIIを使用している人はほぼ皆無。野鳥撮影の現場では、興味津々の人が多く声をかけられることが多かったです。ということで、α7IIIの使用感も含めて書いていこうと思います。
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
5月の中旬ごろ、SNSで目撃情報が出ていたのでそろそろ巣立ちの頃だろうと思ったのですが、まだ巣立っておらず巣穴には親が見張りをしている状態でした。初のフクロウの撮影は親フクロウの撮影からとなりました。巣穴まではかなり距離があるので600mmとトリミングで対応しています。
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
こういう感じで巣穴に陣取っているだけだと、全く動かないので30分程度で撤収します。しかし、この日は構えて10分ほどでカラスが巣穴の周りをうろちょろし始めて、ちょっかいをかけ始めました。親フクロウも威嚇してカラスを追い払おうとします。すごくイライラしているのが伝わってきました。子育ても大変です。
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
ここでカラスが2匹になりました。これはなかなか辛い状況になり、撮影している側も居た堪れない気持ちになりました。親も威嚇音を出して反撃していました。一応、動画で記録してみました。SONY α7IIIで始めて動画を撮影したのですが、4K動画を始めて記録してみて綺麗さに驚きました。早いところ新しいSDカードを買って、最高画質で記録したいところです(笑)
ちなみにAFは、フォーカスフォールドボタンのおかげで快適に使用することができます。また、AF-Cの精度もα7IIに比べると向上しているので安心して撮影することができました。
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
カラスを追い払った後は、安心したのか疲れたのか眠ってしまいました。ここからは全く動かなり、色々な角度から撮影して撤収しました。親フクロウの可愛い姿を記録することができたのでこの日はとても満足して帰りました。
次に訪れたのは、初撮影の1週間後に訪れました。おそらく人がいっぱいになるだろうと思ったので、早朝に家を出発しました。既に雛フクロウは巣立っていました。カメラマンも大量に来ており、今年はテレビカメラマンっぽい人も来ておりました。恐ろしいほどの人気です・・・
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
この写真は個人的にお気に入りです。背景に朝日が差し込みキラキラ輝く中、もふもふの雛を撮ることができました。かなりいい位置にいてくれたので撮影しやすかったです。この撮影においては、かなりローアングルから真上に近い角度で撮影しているので、可動式モニターは非常に有効でした。野鳥撮影している方々が「楽そうでいいねぇ」なんて声も。EOS7Dなどでは、上を向いて覗きながら撮影するのでしんどいので、確かになぁと思いました。
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
もう1匹の子はさらに高い位置にいました。木と似たような色なので最初はどこにいるのかわかりませんでした。多くの人がカメラを構えているところを辿って、やっとこさ見つけることができ、保護色の重要性を感じました(笑)朝日が眩しいのか、木の陰に隠れており、顔に影が当たるのでオーバー露出で撮影しています。まだ5月中旬なので柔らかい光でいい感じに写っているように見えます。
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
もそもそと動くと顔を出してくれました。猛禽類はユニークな動きをしてくれるので、撮影していてとても楽しいです。双眼鏡で観察しながらの撮影はしんどいですが、液晶モニタを見ながらの撮影になるので、動きを逃すことが少なくなりました。α7II時代は、バッテリーの消耗を気にしてしまい、時々電源を切っていたので逃すことがありました。バッテリーがZタイプになってくれたおかげで、その辺の心配がなくなりました。ちなみに、野鳥の撮影時はフレキシブルスポットを使用して撮影しています。四隅の方にポイントを持って行くと精度は若干落ちますが使えないことはないです。ただ、あまり使わない方がいいです。
この日は、このあと授業があったので撤収しました。授業がなければもう少しいたのですが・・・
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
早朝に撮影に行った2日後にまた行くことに・・・この日は1匹しか出ておらず事情を聞いてみると、カラスに襲われてしまったらしいです。病院に連れても行ったらしいですが、助からずそのまま亡くなってしまったようです。2日前に撮影した子がいなくなってしまったことにとても悲しい気持ちになりました。そして、残された子は強く生きて欲しいです。
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
今年は、巣立ちが遅かったのでアオバズクがすでに待機していまいた。フクロウとアオバズク、同じ巣穴を使っているようなので近くで休んでいました。ちょうど影になっているところにいたので、撮影はめちゃくちゃむずかったので、軽く2枚撮影して終了しました。
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
今年のお気に入りの写真その2です。ちょうど葉っぱに隙間からフクロウを見ることができたので、手間にわざと葉っぱをいれて撮影しました。雛のふわふわっとした雰囲気が伝わればいいなぁ。一人だけ変なところに三脚を立てて撮影していたので、多くの人に変な目で見られてしまいました。失敗したなぁと思うのは、風が吹いたときにエンジェルポーズをし始めて、その瞬間葉っぱにフクロウが隠れてしまい撮影することが出来なくなってしまったことです。残念。
SONY α7III + MC-11 + 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
これにて今年のフクロウの撮影は終了。なかなか時間が取れないので短い時間でしたが、3日見に行くことができてかつ撮影することができたので良かったです。毎年、フクロウの繁殖時期だけ本当に忙しく撮影することが出来ず、去年は行ってみると前日に飛んで行ったといわれるという結果に。今年は、親も雛も撮影できました。来年も見に行く機会があれば行きたいですね(笑)
SONY α7IIIの初陣となりましたが、MC-11 + 150-600㎜ Contemporaryの組み合わせは、かなり最強の組み合わせかもしれないと思いました。購入検討している方にとって、このブログが参考になればうれしい限りです(^^)