Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

ビッグコミックオリジナル12号感想

2007年06月09日 | マンガ
「弁護士のくず」冒頭で「賢者の贈り物」ならぬ「賢ちゃんの贈り物」をヌケヌケとかたるくずでした。
さて今回の依頼人は不貞を働いた妻に逆に離婚を申し出られてしまうという夫の話です。奥さんが浮気者で困っているのかと思えばそうでもないらしい。何でこの女が良いのか理解に苦しみますが、げに人の心とは不可思議なもので、この夫婦は離婚したことでうまく行ってるらしいのです。「スブタ」呼ばわりして暴れまわるエチコちゃんが傑作でした。

「黄昏流星群」今回の主役はオペラ歌手。歌っている様子は華麗なソプラノというより何か毒息を吐いてるかのようでいただけません。中年ベッドシーンは手馴れたもので、中年体型が余すところなく描き出されて申し分なく再現されています。

「プルートウ」ホフマン博士がアブラー博士とばったり。あのゲジヒトは一度記憶を消去された過去があるのかもしれないという情報がはいりました。ロボットが人を傷つけたとあってはその存在が問われてしまいます。ホフマン危うし。

「蔵人」大吟醸はうまい酒だが、お料理とは合わないらしいです。そうなんですか?生酛作りの酒は「神が(見)える」だの「エロス」だとか言われております。そんなこと言われましても、ねえ?そして「もやしもん」になりました。

「あんどーなつ」竹さんが肉屋で福引を引くと一等鹿児島ペア旅行が大当たり!なっちゃんは気難しい鶴亀堂の主人に気に入られ、葛饅頭の造り方を教わることができました。やすやすと問題をクリアしてしまうご都合主義が安易に思えますが、この漫画ならでは。くず粉の本返し・半返しのことですが、菓子職人ならみんな知ってるんじゃなかろうかと・・・。素材を見極める目を持つには現地で見ろと言いますが、オーストラリアの小麦粉、シシリーのアーモンド、スイスのチョコレート、はてはガーナのカカオ、キューバのサトウキビにいたるまで見ようっていってたらたいへんだなあと思うのでした。

「イリヤッド」螺旋階段をぐるぐる回ってなかなか中心にたどり着かないともどかしく思っていたこの漫画もあと一回。ここにいたってもなお、真偽の程をさておいていろんな情報が紹介されてきたのでいまだにどうなっているのかよくわかっておりません。「ヌビア聖書」ってなんなんだ。
『イリヤッド』における『ヌビア聖書』の解釈について

「アレルヤ」演奏中に弦が切れたので、残りの3弦で弾くんじゃないかと思ってましたが、やっぱりそうでしたね。