まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.2052 徒歩で京都を重文巡り(1)

2024-03-15 10:14:10 | 文化財
よろしくお願いします。




















2月に入ってすぐの頃、相棒君が不備を起こしてしまい部品が届くまで自転車屋さんに入院することとなりました。相棒君のいない週末、だからと言ってめげているわけには行きません、今回は徒歩と電車で京都を重要文化財巡りに行ってきた記録をお送りしていきます。最近京都の走りはネタが取れない、と行ってばかりでしたがさすがに文化財となると京都は強い、なかなか蜜の濃い巡りとなったので日帰りの旅ではありますが4回に渡ってのお送りとなる予定です。
相棒君がいないので今回はただの乗車でJR花園駅で下車、まずは駅から歩いてすぐの所にある妙心寺へと向かいます。山門を入ると真正面に左右対称の重厚な建物が規則正しい感じで一直線に並んでいる、ここは前に自転車で走ったこともあるが開放感がある寺院、どの建物も充分で仏殿、法堂、玄関、寝殿、浴室などと家の中にある部屋がそれぞれが建物となっているかのよう。境内はいくつかの小さな寺院が周辺を固めると言った感じにあって、石畳の道がその寺院を結ぶかのように貫いている、それらの寺院は原則的には公開していなくて厳かで人を寄せ付けない雰囲気を漂わせている。その石畳の道を進んで行くと北門へとたどり着き妙心寺はここで終わり、少し歩くと踏切があって、それを挟むようにして嵐電北野線妙心寺駅のホームが上下線互い違いに位置している。駅前のコンビニで朝食休憩の後嵐電に乗車、そう言えば嵐電に乗るのって何年ぶりかな~、馴染みのある電車だけどずっと表から姿を見ていただけだったからなあ・・・。

















嵐電を北野白梅町駅で下車、乗車時が無人駅で下車時は車内の運賃箱に入れるのではなく駅員さんに運賃を手渡しするクラシックな生産方法、絶対にキセルをさせない手段ですね。北野白梅町駅は北野天満宮の最寄り駅でそこにも見るべき文化財はあるのだが、徒歩となると自由には動けるが時間が限られてしまうので今回はパス、まずは地図サイトの重文の印がついている平野神社へと向かう。写真にあるように左右2つに並んだ本殿が重要文化財、もちろんその全貌は拝むことはできず、観光客はその前の拝殿での参拝となっている。地図を見ると十分ではないが興味をひかれたものがふたつ、ひとつ目は車がすれ違い出来ないほどの住宅地の中に突然のように現れた小さな丘。古墳かと思いそうだがこれは戦国時代に豊臣秀吉が築いたと言われる御土居の跡、都の防衛のために築かれたもので、当時はこの枠の中が洛中、表が洛外とされていた。御土居の跡は京都の町中ではいくつか見ることができるが、町づくりに長けていたいかにも豊臣秀吉らしい事業と言った感じ、都会の町並の中に突然現れる戦国時代の遺構についてはまた改めて巡ってみようと思っています。










もうひとつ興味をひかれたのが花山天皇陵、何気ない普通の住宅地の中にあって一瞬公園と間違えてしまいそうな所でした。花山天皇と言うと今やっている大河『光る君へ』でなかなかなキャラを放っているのですが、前回の放送では藤原家の策に陥れられて出家させられてしまいました。平安時代ってよく分からない時代で、藤原の姓が付く人ばかりで誰と誰がどんな関係なのかが全く分からない、でもドラマの内容を一つ一つ追って行くとだんだんその関係性が分かるようになってきた。まだ主人公に話の動きがないみたいだが、知らない時代に知らない主人公にどのようなことが起こるのか、これからが本番と言った感じでしょう、この先も楽しみに見ていこうと思っています。さて、巡りの方は徒歩で千本通へと出て、閻魔様に所縁のある寺院でひとつ目的を果たして、まだまだ蜜の濃い歩き旅が続いて行きます。記録の方も4回に渡っての長丁場、気長に付き合っていただければありがたいです、今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち