東京下谷で両親の庇護のもと
幸せな少女時代を過ごしていた私ですが・・・
江戸っ子の父、上州生まれの母が作る正月料理は
毎年 判で押したようなモノでした
ごまめを裂き 丁寧に焙烙で炒るのは父の役目
いつの日か・・それがいつだったのか 記憶に留まっていませんが
なますは私の役目になっていった・・・
そして なだれこむように 昆布巻き 雑煮のだしとり お煮しめ 伊達巻 お汁粉と私が作るようになっていった
正月料理で毎年楽しみなのは数の子漬けでした
干し数の子を乾物屋から買い求め
水でもどして調理するのですが・・・毎年 甕にいっぱい仕込みましたね、母は。
両親の許可なく、自由に取り出して食べていた四人姉妹でした
あのなんと表現したらよいか・・・食感が忘れられません
それが・・・ある冬から干し数の子の値が高騰して・・高嶺の花になってしまったのです
庶民である私たち一家の食べ物ではなくなってしまった!
それで・・代用食が・・・干しスルメの醤油漬けとしてその後 なが~く登場したのです
昨日 私も作りました
醤油1 砂糖1 水5を鍋にいれひと煮立ちさせ常温になるまで冷まします
保存器に干しスルメを適当に切り(器に入る大きさにするということです)
冷めた調味液を投入、その後 天地返しなどして漬け込みます
すぐに浸かりますよ
残った調味液は再沸騰させて再利用します
どうぞお試しあれ!
そう、肝心なこと書き忘れました
その浸かった干しスルメをフライパンなどで適当に炙って
裂いて食するのです
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます