湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

あれから3年

2020-12-14 10:26:00 | コラム
12月に入って
バタバタと
先生でもない私も走るごとく


笑ってしまうほど
あれこれと
やらなきゃいけないことを片付けていく。



ふと、足を止めた昨日、、、。


『随分と今夜は増え込んできたね』


窓の前に立ちながら
誰にともなく
いつもの独り言


曇りガラスを指でこすりながら
真っ暗な外を見てみようとする


雫が指に付いて
それがまたガラス面にもどって
涙を流すように流れ落ちていく


クリアになっていく視界


その先に見えるものを
目を凝らして探してみる

何が見える?

何が見えた?

明日の光がみえたかな?

探すだけで終わる今日かもしれない


だけど、明日になったらみえてくるかもしれない


そうして
誰かの言葉みたいに
『明けない夜はない』


なんて言葉を思い出すものね


父が亡くなってちょうど3年

月日の流れは、窓に落ちていく雫のように、あっという間。

まだまだ、涙の流れる日も多く
日々忘れるはずもなく
相変わらず写真に話しかけている。


今日は久しぶりに
ぜんざいを作った

お供えするために。


つい、この前だった?
あの日、あの時のことが蘇る

ここで書いた『メビウス10ミリのタバコ』は、
もう、カートンでは買わなくなった


けれど、月命日に合わせて
一箱だけコンビニで買ってきては
フィルムを開けて一本
お位牌の前に置く


匂いだけでも吸えるかな。
そう思いながらの月命日を繰り返し
3年、、、、。


冬になると
余計に、めぐる季節が辛かった
肌が覚えてる
季節の匂いが覚えてる


そうして3年

まだ3年なのか
もう3年なのか

それは分からないけれど
毎日、手を合わしながら
少し話しかける

それは、自分の心に
自分の生き方を問いかけているよう


丁寧に、、誠実に、、
成すべきことのその時々の
優先順位を間違わぬように


そうすると
立て掛けてある父の写真の顔が
穏やかに見えてくるから不思議


また、季節はめぐっていく

一年って
本当に早いものだね。






















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