湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

風になりたい(川村ゆうこ)そんな夜

2018-06-30 22:32:19 | ポエム
目頭が熱くなったんじゃなくて
鼻の奥がツンとしたから
星を見上げに 外へ出てみたんだよ


何かがこぼれそう落ちそうになって
それが落ちないように
目を細めて笑顔をつくってみたんだ


あの時の笑顔みたいに


すこしこわばった笑顔だったかもしれないけれど。
精一杯だったんだよ


今夜は珍しく
東から風は吹いていて


このまま
風に乗れたらいいのになんて


きっと
誰しもが一度は
考えたことがあるんだろうなぁって
とてもベタな思いなんだろうけど



人の想いは1人を超えて
2人に増やそうとする





やさしくされたら ゆれてしまいそう

追いかけたくても 1人で残ります

悲しむことよりも 想い出作りに

私は今でも時を送りたい

通り過ぎる あなたが風なら

私は今すぐ風になりたい ♪







京都へ行って④

2018-06-30 18:30:22 | 旅行
京都3日目
新しく建ったホテルで2泊
最後の日

朝食2日とも、朝陽の入るホテルのイタリアレストランでのビッフェとなる

席まで綾瀬はるかちゃん似の可愛い女性に案内され、椅子まで引いてくれたり、オムレツだけは、イケメンシェフが
4種類の中身(トマト、オニオン、シャンピニオン、チーズ)に、お好みのソースをそえて、目の前で作ってくれる。


2日とも、私は中身がフレッシュトマトに、トマトソースのオムレツをオーダーした。
別段、オムレツは好きでもないのだが、
さすがに、イケメンシェフの作るオムレツは、ふわふわトロリと絶妙だった。


フレッシュジュースは、濃縮還元されたものでなく、あくまで生を絞ったものなので、とても美味しかった。


そのクラスのホテルにしては、
サービス、設備が整って、
お高いホテルの多い京都にすれば、
リーズナブルなホテルだったかもしれない。

地震の際には
行くことを周りから反対された一週間後の京都旅行だったけれど、
駅から近い、このホテルがすでに、
キャンセルしても、実費がかかってしまうことを理由に、周りの反対をはねのけたと言うのも、良かった言い訳。


夜中に一度揺れたが、大した揺れではなかった。
帰り支度をして、
後は行きたい場所のお寺を回るのみ。









目指すは、知恩院へ
しかしながら、いまだに、修復工事が続いていた。
全貌は見れず。
あの『ラスト・サムライ』で、
渡辺謙さんとトムクルーズが出会う山門前の石段は
静寂と長い長い歴史を感じて
言葉が見つからないほど美しい。


しかし、知恩院。
ここで、かなり歩くことになってしまうが、最終日なので、大丈夫と判断。
その後、一週間、股関節の腫れに悩まされてることは、予測不能だった。

























美しい、とにかく美しい。

かくして
京都の旅は終わりを告げた。
ポイント、ポイント周りだったけど
京都は、何回来ても、季節ごとを数えたら
数えきれないほど来なきゃ、来た感覚にはならないのだと思うが、色んなことを考えたら
そうやすやすと来れる場所でもないような気もしてしまう。


だから‥
この旅を大切な思い出として。



帰りの新幹線で
『東京』と車内放送があるまで
ぼーと、車窓をみて
出会った人たち
心に残る風景を思い出しながら。

ちょうど
車窓に無理やり映像を映し出して
指や目でなぞってばかりいたように。


夕暮れ時、帰宅。
久しぶりに、東京駅で、崎陽軒のシュウマイ弁当を買ったので、手抜きの夕飯。


ジャスト、旅は、全て終了。




(途中、立ち寄った、金澤翔子さんのギャラリーでの写真)


『笑福』で、ありたいですね。

琵琶湖に向かう③

2018-06-29 20:41:29 | 旅行
京都2日目は
朝から
国宝 三十三間堂へ。

学生時代でも
独身時代でも、女子ばかりの幾度かの旅。

京都に来れた時に必ず三十三間堂が予定に入っているものの、必ず行けない場所だった。

午後から琵琶湖に移動する前に
ここだけは押さえておきたい場所だと
今回の旅はピンポイントで移動。


この日は、まさに梅雨の晴れ間
晴れ渡る空は青く
三十三間堂の中の約千体もの観音立像。
慈悲の優しい空間に在わす千手観音像たち。
風神像と雷神像


その観音堂に入った途端、涙が止まらなくなった。
何故かわからない。
ただ、ただ、静かに流れていく涙

研ぎ澄まされていくような感覚、無に近い感覚。
わけも分からず、ハンカチで拭う。


この圧巻なまでの空気感。
これが国宝と呼ばれる訳なのか?


今まで一度も来れなかった場所が
今回来れた意味は?

真摯に向かう気持ちは、自分では分からぬ有り難さと心の静寂。








お昼前には、琵琶湖へ移動

友達に迎えに来てもらってランチ
ビューポイントを転々と案内してもらう。

やはり、琵琶湖は美しい。
水のある場所は、落ち着くわたしなのだ。







そして、自分のお土産にと買った、お猪口。
焼き物がある場所では、自分のものを買うのは、お猪口と決めている。

お値段が手頃と言うこと。
小ささが持ち帰るのに都合がよいこと。
各地の思い出になること。
あとから、
お酒を飲むこと以外にも使えること。


この日は、『琵琶湖ブルー』と呼ばれるものを購入。
ことのほか、ご満悦な色。
素敵だった。




そして、友達が
琵琶湖には一番古いと言われる『海水浴場』へとつれていってもらう。
友達は、自分の家に近いこと。
昔、琵琶湖タワーが近いこと。


そんな話をくれたが、
その綺麗な砂場の水面を目にした風景は
小さい時に、父に連れてきてもらった場所だった。


覚えてる。この風景。琵琶湖バレイが見える場所。
ここだ、、、、。

嗚咽した。



ここで、出会えた。
数少ない幼い頃の思い出の一端。

不思議な感覚だった。

そばにいるよ

2018-06-29 09:36:47 | ポエム
寂しさが増すと
ふと目に入り込んで行く


好きだったキャラメル
好きだったペパーミントグリーン


あちこちに散らばる単なる物が
あちこちに散らばる思いに変わるとき


懐かしさや
切なさなんかは
もう何度も何度も
夜を超えて
涙の分だけ
思いが透き通っていくから


『なんだ、そばにいるじゃん』


うん、そばにいるんだよ





紅い月

2018-06-28 20:13:01 | ポエム
紅いストロベリームーン

涙の雫が月夜に染まりゆく

結び合う紅い糸をほどいて

あちらとこちら




満月のストロベリームーン

空に糸を放ち空に返そう

露のように雫がしたたって

こちらとあちら



始まりは終わりの調べ

いつしか聞いた唄のように

別れるために出会ったひととき



いつしか聞いた唄のように

あの温もりだけが出会ったひととき