湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

心の旅を始めよう

2018-05-31 23:49:13 | ポエム
ふとした文章
読み終えた時に
何故か
『ありがとう、ありがとう』と
声に出して言いたくなるような


そんな文章に出会えたとき
私は幸せだと感じる


その書き手の描く風景が
あまりにも
自分の風景と重なるとき


その空気の色さえも
書き手の伝えたい空気なんだと
思う瞬間だったりするとき


ホロリと心が溶け込んで行く


そんな文章を書いている人は
きっとステキな人だと思ったり


書いてるその手までもを
想像してみたくなったり


それこそ
プロではなく
巧妙な落とし所ではなく
ただ上手な方はたくさんいる中で
この人の文章よ!って
思う瞬間


きっと
その書き手と私は
心の中で寄り添って
一緒に旅をしているのでしょうね


心地よい旅に
心地よい風を感じて
一緒に歌っているように


菜の花匂う春の日
コスモスが群れる小春日和の日


眼をとじて
何処へでも行ける
心の旅






さだまさし 『いのちの理由』より

2018-05-31 08:35:58 | 日記
会った瞬間から
この人とは
過去のあの時に出会っていたら‥

そんな思いに囚われてしまうことがある

反対に
この人とは
あと10年ぐらい先に出会いたい
この青臭さは
その時とれてしまうだろうからとか。


それを自由自在に操れるほど
人はチカラを持っていないけれど



目の前の苦しさは
自分に与えられた課題や試練


それを乗り越えたら
次の課題が目の前にまた
立ちはだかるのでしょうが
一つ一つクリアしていくと
見えてくる景色も人も
変わっていくもの

それは
自分自身が変わり続けていくこと

けれど
老舗ののれんのように
軸になるものは
自分の中で
はためきながらでも
伝承していかなきゃいけない


チョイスの仕方も問われていく


『幸せになるために
生まれてきたんだよ』って歌があるから

きっと
きっと

みんな理由があるんだよ


乗り越えていくたびに
幸せに近づいていくんだよね


諦めたら
そこまで


諦めたら
幸せから遠ざかる





こころの鍵のキーホルダー

2018-05-30 17:13:37 | ポエム
いつのまにか
鍵が増えていく


なんだか
要らなくなった鍵も
捨てられなくて


その時は
大切だった鍵だから


一本一本にまで
思い出が存在するもの


情景が浮かんでいく

手の感触
重さ
色、形


昨日
朝イチで友達から入ったLINEで


ランチの誘いのあとに
小さな小さな雑貨屋さんに寄った


鍵のことばかり
考えていたからでしょうね


可愛いキーホルダーを手にしていた


友達に笑われたけど
買ってしまったゎ


心の鍵も含めると
一体何本になってしまうのでしょうね


自分でもおかしくて
『こころの鍵』
一体どんなのだろうと


ふと昔
私のこころの扉を開けた人がいた


その人は
どんな不思議な鍵を使ったんでしょう










月夜のお祈りの仕方

2018-05-28 19:10:36 | ポエム
君に教えてあげたよね

それが君との最後の会話


お月様は
見えなくなった日には
これから満ちてくる願い事をするんだよ
自分がどうなりたいかを
そうだ、こうなる!って
強く強く念じながら祈るんだよ



お月様が
まあるい満月で空に昇る日
そう今日か明日みたいな日だね


これから、欠けていくお月様に向かって
自分が無くしたいものを祈るんだよ


いつもさ
『自分なんてー』とか
『だめなんじゃないかー』とか
『自信持てないよー』とか


下や後ろばっかり見ながら
言うことが多い君だから


最後の最後に
とっておきの言葉を教えてあげよう


世界には
君は一人だけ
君の事が大好きだよ
そう、大好きなんだよ


これだけは覚えていてね


君のために
お祈りするよ


いつもやってたことだけど
これからもずっと
変わらずに‥








相合い傘

2018-05-28 12:45:14 | ポエム
雨が降り出しそうだよ

土の匂いがする

葉っぱが水を欲しがっている

なんだか自分と似ているなぁなんて



雨傘を一度だけ
思わぬ人に差掛けらたことがある

弟みたいな子だったのに
横にきて
私の傘を取り上げ
右手を私の首に回して
その手で傘を持った


恥じらう前に
相手の肩下から脇の懐に
すっぽりとはいってしまうような‥


ドキドキが止まらずに
いきなり
そうされたことを
『ばかぁ』って、たしなめて
走ってそこから逃げたことがあった


そんな差掛けられ方は初めてだったから




相合い傘というのは
互いの肩がぶつかりそうで
それがもどかしくて、もどかしくて


そこに恥じらいの空気を感じつつ
差掛けられても
互いの片方の肩は
どうしても濡れてしまう


けれど
濡れてしまっても
触れ合う肩が嬉しくて
『あなたの肩が私より濡れてしまう』って
傘を持ってる腕を押して戻したら

『君が濡れてしまうからさ』って
反対に押し戻されてしまうような
甘い甘い空気


互いの肩は濡れながら
黙ったままで
雨の行方を見たまま‥


あなたなら
あなたなら


どちらにしても
私の体はすっぽりと
覆われてしまうに違いない


南の島から梅雨に入ったと
テレビが伝えていた


傘一つにも
歌になってしまうドラマが
たくさんあったこと、思い出した