ひぐらし、夕暮れ、ゆう泣きの空

ひぐらしが泣いている


鳴くのではなくて
泣いている


どうしたのと
聞いてあげたいけれど


夕方ともなれば
何か切ないことがあったのでしょう


短い人生を悲しんでいるのか
はるか彼方に飛んでいけないことが
悲しいのか


わたしには
わからないけれど


いやに今日は
切なさが身にしみてきそうね


幼子の夕泣きのように
こんな、ひぐらしの声じゃ
大人だって
泣きそうになってしまうじゃない


わけもわからず


どこかで
『さよなら』の声がするように


どこかで
見えない姿を探すように

小さな雑貨屋さんのカゴ

可愛らしいものが大好きな女性なら
一度は憧れる『雑貨屋さん』


数年前から
贔屓にしている雑貨屋さんがあって
友達の誕生日プレゼントを買ったり
自分の小さなお気に入りやら
時々寄っては
いいなぁ、いいなぁと
見るだけでも楽しいお店だった


片田舎の小さな街では
なかなか難しいご商売となるのは
おそらく誰もが思ってはいても
このお気に入りの雑貨屋さんだけは
大丈夫だろうとタカをくくっていたのかもしれない。


店主さんが選んでくるものは
質が良くても
それなりの値段がする


店内は木の匂いがして
余計なディスプレイはしていない
至極シンプルなオシャレなお店だった


実は
自分の家のことで
なかなか出向けなかった１年


その間に
そのお店は試行錯誤を繰り返しながら
少しのご贔屓さんに愛されてきたのでしょうが
とうとう
力尽きてしまったようだ

なんとも寂しい気持ち

それに反して
閉店セールにて安くなった品々に
自分のお気に入りを見つけた複雑さはあれど
残していくのも忍びない思い


お財布が許すならば
お気に入りであるならば
ここは買っていくことが
何かの縁なのかもしれないと
可愛らしいカゴを買ってきた


生活するだけなら
スーパーとホームセンターだけでいい


生活に少し楽しみや彩りを添えるのは
女性好みの雑貨屋さんの役目


一軒の雑貨屋さんが明日でなくなる


なんだか
つまらないなぁ


せめて
買ってきたカゴを
可愛らしく使ってあげましょう

新しい時間

ひとつ
自分の役割が終わっていく

ひと季節過ぎる度に
片付けられていくもの


きもち、こころ


忘れたくないものも
あるにはあるけれど


引きずっていくには辛いから
良い事だけを
人差し指と親指で
つま見上げて
しげしげと見たならば


それさえも
厳選しながら
こころの『拠り所』に
置いていくことにしょう


そう
立って歩いていけるでしょ

もう
7月は終わり

もうすぐ８月なのだから


また
カレンダーの尻尾を引っ張って
新しい時間がやってくる

言えない言葉

『会いたい！！』と
どれだけ思ったことがあったとて


ただ一度でも
その言葉を口にしたことがない


小さなころから
蓋をされて
出てこれなくなってしまった言葉のひとつ


私のトラウマかもしれない


言ってはいけない


自分の気の強さで
押し込められた言葉


『会いたい』は『好き』と同じ

『好き』は、『会いたい』と同じ


行くたびか
恋はしても
今まで
決してその言葉を言わずにきたよ



映画で叫んでいたよ
『会いたい！！』と伝えるシーン



『お会いできますか？』ではなく
『会いたいのです』でもない


ただ気持ちのままの『会いたい！！』


美しい言葉と思う

素直な言葉だと思う

言える人は素敵だなぁと思う


そのシーンで
ふと、泣いていた、わたし。



私にはどうしても
言えない言葉なんだと
思った瞬間


それに気がついた


簡単な言葉なのにね


小さい時
母に会いたいと言うことは
父を困らす言葉だったから


『会いたい！！』と言うことは
相手さえも
誰かさえも
困ってしまうんじゃないかと
ずっと思ったまま
自分のわがままのように思う


そんなふうにして
ここまで来てしまったね


気の強さが
その蓋を重くしているのなら
自分を守り続けてきた強さなのだろうけれど


気の強さなんか
気の強さなんか
つまらなくて
捨ててしまいたくなるものだよ

水瓶座の満月と西洋占星術

信じる信じないは個人の自由として
私は西洋占星術を趣味にしている

ホロスコープに描かれた星を読むこと

人それぞれ、10個の惑星を持ち
その位置によって意味を拾っていく

つい昨日のこと

調べたい相性があって
興味本位で調べていた


月と太陽

あまり仲が良いとは思えなかったとおり
その角度は良くなかった


調べるにあたって
いくつもの本の資料を読み漁る

そこに書かれていたのは
『月を持っているほうが頑張りなさい』

充分頑張ってきたと思うのに
まだ、頑張れと書いてあった

『実は、月は太陽によって、その存在が明らかになる。
月が太陽を持つ人に対して頑張れば
関係性が向上する。
向上すれば、太陽が光を増す。
結局のところ、月が輝きを増すことになる』

そういうことね！

太陽が月を輝かさんと頑張るものと思っていた。
月はいつも受け身であって
だからこそ美しいのだと。

太陽が消えてしまえば、月は輝けない。

月は太陽を称えて
自ら夜に輝く

結果的には
太陽が目立つことになるにせよ
月の頑張りは太陽のため
すると周りの人のためと言うことになる


それを、書いた人を尊敬してしまう解釈だと思った


今日は
台風が来てなければ
綺麗な満月のはず


水瓶座の満月は
改革を恐れないで
自由のために手放すものを手放す
自分の要らぬ感情も手放してしまえば
案外、楽に切り抜けられたりしてね


火星がお月様の近くで
パワーをくれるらしいです。


パワーが強いといっても
台風のパワーはいらない。


どうか、被害が出ませんように。
ただでさえ、満月のときは高潮なので
台風の進路にあたる方は、くれぐれも
お気をつけて。