湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

春の紅いもみじ

2018-04-30 20:17:31 | ポエム
蠍座の満月を迎えて四月が終わる

明日はカレンダーの尻尾をつかもう

新しい月日の扉を開く


もう何百回も開いてきたと言うのに
まだ、涙の数の方が多いから


私にはまだ
明るい明日は見えない
明日の尻尾が少し見えてきただけ


今はもうすこし
この季節に慣れよう



母が植えたがっていた赤いもみじを見つけたんだよ


偶然に
そのもみじを見つけたから
買ってきたよ


そして植えた


秋にはさらに色が変わるという



そう
秋には
私も少し色づいて
明日を染めていくチカラをつけよう



母の声が聞こえたようだよ


『ゆっくりでいいんやよ』


『うん、ゆっくりいくね』


町は楽しそうで
慌ただしい休日だけど‥






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本日はお日柄もよく

2018-04-30 00:18:33 | 日記
BENIさんが歌う『永遠』という曲がある

いつだったか、
大好きな人に、この歌を紹介したことがあった

『涙が出てきたよ』とのちに話してくれたことを思い出す。


歌詞は結婚する二人に向けて書かれてある。


♬ まぶしいくらい輝いてる
  たくさんの笑顔につつまれて
  どうか二人忘れないで
  永遠を誓い合ったこの日を~ ♬


そうして始まる曲は
最近のウエディングシーンによく使われるらしい。


本当は『永遠』なんてない。
たとえ、その日誓い合っても
この先のことなぞ、わかっちゃいない。


それでも
願わずにはいられない思いは
人の心を動かして
涙を誘うことになる。


どうも最近は余計に
涙もろくていけないね
そんな年になったのだと言えば終わりだが
多分『命のありがたさ、尊さ』をわかり始めたから。


もし
自分が存在していなければ
その場にも立っていないことになる


晴れがましい舞台は不似合いだよと
普段は言っていても
本当はこの世でたった一人の自分と
分かち合う慶びに満ちた人がいればこそ


その人とて
この世にはたった一人づつの一人と一人


噛みしめて・・・


どうか・・・


この日を・・・



そして歌は続く


♬ そんな風にほほ笑むから
  こっちまでなんか嬉しくなるよ
  どうかふたりお幸せに
  心から心から願っている ♬



『おめでとう』という言葉は
結婚する二人のため
そして、育て上げた方々のため


幾万人かのルーツをたどり
ここに巡り合った運命のため


今日は泣いてもいいよ
心ゆくまで・・・ね








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和歌山城と紀ノ川

2018-04-29 19:59:13 | 日記
私の中学時代は二回ある

とある大阪の小さな町での生活

和歌山でのマンモス校での生活



ふいに訪れた和歌山での生活
結果的には、大阪の小さな町から転校を余儀なくされた。
その時も友達、クラスには内緒として
転校して行った。
何も後ろめたいこともなかったけれど
何故か、サヨナラは苦手だった


よくよく考えれば
その頃から私は
見送られるのが苦手だったんだ


(今でも、眼鏡屋さんや、車屋さんに
お見送りされるのは遠慮してる)



大阪では、小学校も途中からなので
幼馴染と言うものもいないし
いつでも、どこでもよそ者


まして、大阪といえど、
田園風景の広がる小さな町から
和歌山の県庁所在地の都会へと。


生まれは和歌山のそこではあったけれど
あちこち、親に連れ回されているうちに身についたものは
とにかく目立たないこと


それが、どうして
何しても目立ってしまう


それが嫌で、
ひっそりと、1人で過ごしたいと思っていても
なんだか許してくれない感じで。


こう言う時は、
わざとおどけて振る舞うに限る


そのころから
人の悪口より
少しエッチな話題で盛り上げるスタイルは確立したのかもしれない


家の寂しさも、諍いも
全て紛れることができるから


まして
目の前には
和歌山城が見える場所


たんなる公団住宅ではあるが
西に紀ノ川
南に和歌山城を見渡せる場所が
わたしにはこの上なく
1人の時間が幸せな時間だった


思春期のはじめは
ひっそりと
西の紀ノ川の向こうに沈む夕陽を
眺めるのが好きだった


それは
今も変わってないことになる


色々なことがあったけれど
その土地、その土地で
知り合った方々に
助けられてきたと思う


とても耐えきれないことも
いつの時も
知らぬ間に
誰かが背中を押してくれていたように思う。


私は恵まれてきたと思う。


空を見上げ
夕陽を見て
もう何年も歩いてきている


この先
会いたい人にあっておくほうがいいかと思いながら
また、普通の日常をこなしていくのだと思う


和歌山のビルから見た和歌山城は
私には日本にあるお城の中で
一番美しい城だと思える


今の時期、新緑が綺麗なことだろう





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大阪市中央公会堂

2018-04-28 20:38:36 | 日記
私が中学一年の時
バレーボールと珠算教室との掛け持ちをしていた。


年の違う従姉妹は、
すでに結婚し子供をもうけ珠算教室を開いていた。


男子2人だったので、珠算教室をいずれ私に継がしたいと思っていたらしいが
私が相談もせずに、バレーボール部に入ったので、大変怒っていたらしい。


珠算とバレーボールとは相性が悪い。
ピアノとも、バレーボールは相性が悪い。
指にボールが当たるため、指の節々が太くなり、細かく早いパフォーマンスは無理になると言われていたからだ。


バレーボールを辞めたくない私は、
珠算も辞めず、なおかつ、
時々は、珠算教室を手伝うことを条件に
しばらく、二足のわらじ生活をしていた。


しかし、小さな子に、珠算を教えるのは楽しい時間だった。
珠算で生活していけるなら、このままでもいいかとも思っていたりした。


しばらくして、私の兄が入院することになった。
母は付き添い、私は家事一切を仕切り、バレーボール部も、珠算教室もお休みすることとなった。


兄は既に持病を持っていたがために、
特殊な病気から、当時住んでいた家から
車で2時間の場所に入院した。
まだ、関西空港も出来てない時代。
高速道路も、全てが繋がっていなかったとき。


父と2人の生活。
しかも、家族4人で暮らし始めてから3年目。
事情があって、離れ離れの生活を経てやっと家族一緒にと暮らし始めてから、あっという間のこと。
また、家族が離れてしまったことになったせいか、毎日のように、父は病院に行くと言う。
私も家事を終えて一緒にいく。


その最中、珠算教室の従姉妹から連絡がはいり、どうやら、私は、珠算教室からの推薦で、最優秀の生徒だと表彰されることになったと言う。


それまで、なんの取り柄もなく、まして、表彰されたこともなかったため、父は喜び、その表彰の日は、休んで連れて行ってくれることになった。


場所は、大阪市の中之島『中央公会堂』
その時さえも、かなりレトロな建物だった。
第一次世界大戦のすぐ後に建設されたもの。
古びた建物が、より表彰されること自体の重みが感じられた。
むろん、表彰されたのは私ひとりきりではなく、沢山の方々が来ていたが、
来賓の人がどれだけ偉い人達なのかは、私は全くわからなかった。


興奮した面持ちで、
半泣きしていたような父は帰りの道すがら
いつも立ち寄るドライブインで
『今日は、どれだけ高いものをたのんでもいいから』と言ったが、
結局頼んだのは、いつもの大好きな『ハンバーグ』だった。

それから、長い年月がたった。



辰野金吾と言う、建築家を知る。


知る人ぞ知る、東京駅や、日本銀行を設計した近代日本の建築家として有名な方だった。

うちの相方の出身である温泉の楼門を作った方でもあるし、私がかつて表彰された、あの大阪の『中央公会堂』も設計されたことを知った。


あちこちで関わっていた場所に
一本の思い出の線のように
浮き上がる名前。


そんな思い出を何の気なしに
親友と話をしていた。
『うんうん』と静かに彼女は聴いていた。


つい、1週間前に
その親友は大阪に旅行した。
沢山の場所に足を運んだらしい。


そして、『実は行ってきたの』って
100歳になった『中央公会堂』に寄って来たと、そのお土産を持参してやってきた。


少しでも私が父との思い出を
大切にできるようにと、公会堂の中のショップでお土産を買って来てくれたのだった。


嬉しかった。
唯一の父と2人だけの思い出の場所。


ちょうど、100年のアニバーサリーのポストカードと、ピンバッチを手に入れた。


有り難くて、うれしくて、涙が出そうになった。

その建物があったからこそ
話ができ、その姿を確認できる

思い出も溢れた。

建物とは
たんに箱物と呼ばれるわけでなく
色んな思い出も一緒に連れて年を重ねていくのだと、あらためて思ったこと。


できるなら
私が再び、その前に立てればと思う。








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開運福寿の秘伝

2018-04-28 19:16:54 | ポエム
母の荷物の中から
出てきたA4の用紙が2枚

印刷している文字からすると
どこかのお寺さんの言葉だろうか



あまりに当てはまるので可笑しくて
日本語ってすごいなぁって思ってしまう。


『開運福寿の秘伝〜心の鏡の巻〜

1、高いつもりで 低いのは 教養
低いつもりで 高いのは 気位

2、深いつもりで 浅いのは 知識
浅いつもりで 深いのは 欲

3、厚いつもりで 薄いのは 人情
薄いつもりで 厚いのは 面の皮

4、強いつもりで 弱いのは 根性
弱いつもりで 強いのは 我

5、多いつもりで 少ないのは 分別
少ないつもりでも多いのは 無駄


チクッと、心が痛い?(笑)


開運には心の鏡が必要なのか?

『人の振り見て我が振り直せ』って言われてますから。

明日は我が身、指を指されぬよう

自分に信念と思慮、
そして、謙虚を言い聞かせていれば
多少のことは歩いていけるかなぁ。




朝陽を浴びたコデマリ
白は汚れがないと改めて
色のパワーをもらいました。




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