湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

雨上がりのしずく達

2020-07-20 09:42:00 | コラム
雨上がりのちょっとしたマジック

蜘蛛達が織りなす芸術に

薄日が差し込む



滴は

滴に変わりなはない 

土に染み込むはずが

こんなところで迷い子に


行き場のない滴が

ここで静かに眠っている



まだまだ

青い空は見えそうにないけど

この滴の色が

変わるところを見ていたい















留守にしたからトマトソース作り

2020-07-18 16:32:00 | グルメ
3日間、家を留守にすると言うことは
いつもの花や野菜の手入れができていないって言うことで、、、。

否応なしに
ドカッと大量に採らなきゃならなかったもの、、、トマト🍅

余りの多さ!
自己自粛中の中
友達やご近所に配るわけにもいかず
2日ほど、採ったトマトを寝かし
完熟にしてからソース作りをしなきゃいけなくなった、、、。

何故か夜中(笑)

私の場合、何故なんだか
スープや煮込みは夜に。

1人集中したいのかな。

訳がわからないことではあるけれど
とにかく、大量のトマトを
なんとかしなきゃ。

って、毎年、普通に家にいても
ソースづくりは、やる羽目になるのだけど、
この切羽詰まった感は
少しストレスになってしまう。

完熟トマトは
湯引きして皮を剥き
まるで、トマトの丸裸

そして、白いところや
タネを取りつつ
刻みつつしてると

台所が血の海のようになる!

甘酸っぱさと青臭さが入り混じる!

ザ・トマト🍅







これを水なしで
圧力鍋で5分

ブレンダーにかけて滑らかにする

そして、テフロン加工の鍋で
味醂を少々
塩胡椒を控えめにして
塩気は、液体塩こうじを入れて調節。

まだ、ザックリな味のものを
約半量になるまで煮詰めていく。

ここで気をつけなきゃいけないのが
火傷、、、。

プツプツと、粘度が増していくと
はねあがってくる汁に
一度一滴さえも、手につくことになると、熱いのなんの!!!

できるだけ柄の長い木杓子で
混ぜながら、しばらく煮詰めていく。

半量ぐらいになり、適度な粘度がでてきたら、コンソメを少しづつ
味を見ながら。
味醂で少し甘みをつけたので、
コンソメの素が心持ち少な目でもOKとなった。

ここで、酸味が立っているようなら、好みで、隠し味に、砂糖、少量のケチャップを。

生のトマトの持つ、酸味や甘みで随分と、この最後の味の整えは変わってくると思う。

うちのトマトは、元々甘いので
味醂少々で、味の深みを出せた感じ。





これを覚まして
冷凍するか、
ひき肉と玉ねぎを入れて
ボロネーゼにしとくか。

私は
覚まして、冷蔵庫で寝かせて
次の日に、ボロネーゼにして
使う分量を分けて冷凍した。








のちに、
できた料理は、
パスタ料理と、
ポテトグラタン(ホワイトソースと
ボロネーゼの2色のグラタン)

労力は使うけれど
食べた最後まで、トマトのフレッシュ感と、缶詰にはない深い味。

これだから
トマトソースづくりはストレスになっても、無駄なく美味しく食べられるちゃうわけです。










ご無沙汰のブログ(最終日)

2020-07-16 19:02:00 | 旅行
佐賀に行く前の
数日前から降り出した雨は
呼ばなくていい雨の友を呼び
居座って手を組んでしまっていた

どこまで南下するのか
どこを北上するのか

佐賀、滞在3日目、最終日。

帰宅予定の日は、
どうやら前線は少し北上して
私達の帰りを阻むのか
それより先に私達が逃げるのか


どこでデッドヒートになるのやら。

そうして、スマホの天気予報を見ながらの1日は始まった。

その日は、やっと義母との再会
リモートで行うと言うも
予約をとり、義母の体調次第ということで、全くあてには出来ない状況。

それまでに、しなきゃいけない事務手続きや、今回、来なきゃいけなかったことになった厄介なことを終わらせてからの義母との面会へ。


ことの次第は、
降り出した雨の強さに匹敵もせず、
思ったよりも、サクサクとコトが運んで行った。

義母と会える時間

施設の玄関のエントランス、、、
では、なくて、全くの外!!!

軒の下に設けられた特設会場(笑)
机にパソコンが一台
椅子が2個

案内されて座ると
2分ほどで、画面に義母が映し出された。

こぼれる笑顔
先に送っておいた、写真や
洋服や下着が良かったのだろう

『ようーきんしゃったねー』

画面には元気な義母の顔。

しかし、外にいる私達は
大雨の音で、せっかくの義母の声がかき消されて、何度も聞き直す始末。

スタッフさんの助けを借りて
なんとか会話が出来た。

ほんの10分間

義母が、
『今日帰るとねー
元気でいるっとー。また、きんしゃい』

『また来るねー、今度来る時に
コロナが大丈夫やったら、外にご飯食べ行こうね』

うんうんと、手を振りながら
満面の笑みの義母だった。

しかし、今度いつ、これるだろうか、、、、。

コロナが少しおさまってる今だから
こうして、雲の間を縫うようにこれたけれど、冬は無理だとしても
春には来れるようになるだろうか、、、、。

桜の咲く頃
義母の大好きな『馬場の桜』が咲く頃、来れるといいねー。

そう思いながら
車に乗り込んだ

それまでに、相当な雨がふっていたが、お昼をどこかで食べようと
高速道路のインターチェンジまで、数キロのコンビニで
簡単な昼を食べたあとは、
もう、車のワイパーが効かないほど
雨は大粒で、数十メートル先は
煙に霞んでいくようだった。


飛行機に乗る時間は18:30

まだ、時間はあれど、この雨だから
先に福岡空港に向かうのが賢明だねと話をしていたとき、
スマホに、大雨特別警報のエリアメールがレベル3を示す画面


そのいる場所から
インターチェンジから高速にのるまでの距離は数キロ

高速に乗った時点で
エリアメールは、レベル4が来ていた。

これからは、雨との追いかけっこか?

鳥栖のジャンクションから空港を目指す

数十分、車を飛ばしたか、、、。

私のスマホに
緊急事態大雨特別警報レベル5
スマホが、予め設定された、防災アプリが鳴り響く

あたふたと見てる最中に
隣で相方は
『通行止めになるから、次の出口で高速降りなきゃ』と呟いた。

『えー!!』
『雨のため通行止めって』

電光掲示板が高速を降りるように促していた。

交通情報の入るようになっているカーナビも対応できてない。
降りてからどうなる?
一般の道からでは、空港まで何時に着く??

スマホに入れてあるドライブナビのスマホ3つのうち
通行止めを示したのは、ヤフーのナビだけだった。

上下線とも通行止めか!

しかし、まだ、対向車線である方の道は、車が走っていた。

目の前には、
出口に殺到する車が次から次と
止まって列をなしていた。

そこに向かおうとすると
後方からの普通車やトラックが
私達を追い抜いて
その先へ車を進めていく。

列をなした車の近くには
出口を誘導する人も
公団の車両もない。

ましてや、雨による通行止めとは書いてあっても、現時点では
雨はほとんど降っていない。

これは、どうするべきか、、、。


よし、行ってしまえー
いけるとこまでー
先に追い越していった車に続いていけー
何があっても突っ切っていこうー


再び本線に戻り福岡空港を目指す。

ここで降りても
フライトには間に合いそうにないだろう。

鳥栖のジャンクションから空港に道をとっても、通行止めの箇所は何箇所にも及ぶ。
そう、スマホのナビが示していた。

しばらく進むと
白い煙が上がったままの車

横倒しの車

逆さまの車

1キロ範囲のほどに
4台の自爆事故。
おそらく先に降った雨によるスリップ事故だと思われた。


上下線ともに、そうした事故。
警察と公団の黄色い車両が止まっていた。


私達は、もしかしたら、
咎められ、止められてしまう?

ん?

そのまま突っ切って進んでいく。


次第に対向車線側には、封鎖されていく様子が目にはいり
大量の車が足止めをよぎなくされていくのが見えてくる。

自分達の後ろに車はない。

自分達の前方に車が数台。

高速道路の閉鎖された最後の車になってる???

そのまま、普段通り
福岡空港前のレンタカー屋さんに到着。

ホッとした思い。

フライトまで4時間

ま、いいか。
間に合ったから。

お気楽な性格は
こういう時、楽なものであることを感謝するしかない。

何か安堵感は見えないものの手によって与えられた気がした。

幸いにも
コロナ対策をたくさん講じてきたわけで、お土産一つ、空港で買うつもりはなかったので
人けの少ないソファで
テイクアウトのコーヒーを持ってきながら、スマホ三昧の時間を過ごす


時折聞こえるアナウンスは
『東京、静岡に向かわれるお客様には、上空の天候により、愛知小牧空港、および中部セントレア空港に
着陸することを、、、、、、』

ああ、雨ならず、強風までも
乱れているんだなぁ。

欠航便も出てるようだし。

さて、福岡空港に一泊になるかも?
しかし、あの高速の途中で、
どこかの冠水や、川に飲み込まれてしまうかもしれない恐怖にくらべたら、安心、安全な場所にいることは間違いはない!

妙な開き直りと
腹の座り方(笑)

それを知ってか知らずか
我が便は、定刻通りに離陸できた。

やはり、途中、分厚い気流の乱れがあったようで
真っ暗な空の下、ピコンピコンと
ベルトサインは鳴りっぱなしで
揺れはしたものの
定刻より15分も早く着陸できた。


雨は降ってはいない。

私達が振り切ってきたんだ。



ここ毎年のように
雨の被害

台風もしかり。

熱帯化していく、空も陸も海も、、。

コロナのこともある。

ことは、複雑になっていくけれど、
1人1人が懸命に
できることをすることしかないのかな。

先は読めないものだから。


翼にハートのマークをみっけー
行きも帰りも。

ちょっとした幸せ。

けれど、移動したので
この日より
自己自粛に入りましたが、
なんとか12日を経過。

健康にいます。













ご無沙汰のブログ(誰も住んでない実家編)

2020-07-15 18:54:00 | 旅行
九州は、本州とは違う
しかし、本州に位置する山口県は、九州圏内だと言う

不思議なことだけど
前の日に
クール便を出した時に言われた。

『山口県ねー、九州圏内ばい』

『昔やないとですか、今もですかー』

『昔も今も、九州ばい』

『へー!』

雨雲は、佐賀に来そうで来ない、

相変わらず熊本や鹿児島、そして
やはり九州圏内なのか、山口県にも雨は随分と降っていたようだ。

こちらは、曇り空
しかし、雨を心配しつつ
この日は、実家の片付けをする。

義母は、施設に数年前に入った。
一人暮らしするには
心配なことばかり
耳もとおくなり、膝も悪くなり
体温調節の効かなくなった義母は
仕方なく施設へ入所した。

しかし、ご近所さんの年寄りが
たくさん入ってる所だったので
入所してから義母は元気な様子。

時折、入院はしたりしても
義母の底力を見せて
施設に戻ってきてくれる。

つい最近、93歳になった。

誰もいない家は、時折、叔母が風を通しにきてくれて
草を刈ったりしてくれる。

しかし、家の中は、
私達が帰省した折に
要らなくなったもの、必要なものを区別、判別し、分別していく。

名前も分からないような虫がいたり
ゴキちゃんの黒いブツブツの残骸であったり
タオルを頭に、マスク、手袋の
完全防備で、ことにあたる。

これでもかーと言うほどのゴミが
積み上がっていく。

昔は、藁葺き屋根だったところに
トタンの屋根を覆った100年以上も
たった家は、隙間から藁葺きが
ハラハラと落ちてくる。

かなりのホコリと格闘を7時間

それでも、その日は
暑くなく
湿気も高くない日だったことが
どれだけ作業がしやすかったことか。


働いたーって気分?
いや、正直キツカ〜(笑)


まだまだ、膨大な量のものがある。
あと、何回通うのだろう(笑)

ま、ひとつひとつだね。
義母が生きているいるうちは、
この家は潰せない。
ただ、それだけの思い。

夜は、温泉に入ってから
町の人の行くような
安くてうまい食堂のような店にて
久しぶりに『ハンバーグ定食』を食べた。

お決まりの銀の皿に
ハンバーグ、キャベツ、マカロニサラダ、トマト。

煮物が一品
茶碗蒸し(具沢山)

ご飯、味噌汁、お新香

私には多すぎた、、、。

しかし、
昔、母に作ってもらったハンバーグみたいで、とても美味しかった。

帰り際、コロナ対策で
カウンターにビニールで幕を作った先からのぞく柔和なおばさんに

『とても、美味しかったです。
食べすぎちゃいました』

『ほんなごてー、嬉しかこと。
じゃ、これ、やるけん、持っていきんしゃい。うちのばぁーちゃんが
卒寿の記念に縫うたマイバックばい。これ、記念にやっとこうかねー』

『ありがとうございます、よろこんで、頂きます』

よく昔、義母が手縫いで作っていたことを思い出した。

義母と、そんなに変わらないお年のおばぁーちゃん

何故か、気持ちがホカホカとした。

疲れてはいたけれど
何かしら誰かが見ててくれたのかな?

ありがとう。

そんな2日目だった。




武雄では、有名な『御船山』





きっと、これを縫ったばあーちゃんは、可愛らしい人に違いない。



ご無沙汰のブログ(佐賀武雄編)

2020-07-14 22:38:00 | 旅行
先週、佐賀県武雄市に行ってきました。
梅雨前線が、九州のどこを直撃するやも知らず
コロナも、少し落ち着いて
gotoキャンペーンが始まってしまう前に
義母のところに行かなきゃと。

数日前、予約をし始めた飛行機会社のサイトと睨めっこしながら
チケット、ホテル、レンタカーを抑えた。

2時間弱の飛行の末
いつもは、山口県上空から福岡空港へ、、。

福岡空港と言うのは、怖いほどの低空で街中を眼下にして降りていく。

それこそ、そこに、福岡ドーム(今は何て言う?)
右に見ながら降りていくところを
滑走路に強風が吹いているからと
見慣れない街並みを大回りしたように
揺れながら、いつもと違うランディング

本当は、そこから始まっていたのかもしれない。


福岡空港に降り立ち
雨はなし
レンタカーを借りて佐賀県武雄市に向かう。

しかし、一つ行きたいところがあるからと、高速を武雄には降りず
つぎの嬉野市へ。

その日しか自由な時間がないのを良いことに、わがまま言いました。

お茶、温泉、が有名な嬉野には
佐賀平野が育んだ大豆で
作った美味しいお豆腐屋さんがある。

今回一緒に来れなかった子供達に送りたかった。

そして、そこで
『ごどうふソフトクリーム』を食べたかった。








平川屋さんへ。


大豆の豆乳餅が下に入っていて
ソフトクリームにも豆乳が使われてる?きな粉かな?

アッサリとしてるから
ペロッと食べられてしまう。

このコロナのひそやかな時期にでも
店は満杯で、買い物はできても、
店の中では食べられない。

しかし、
食べたいもののための遠回り。

すごく贅沢な感覚

それから、武雄市のホテルへ向かい
夕飯に予約している店へといくわけです。

武雄市と唐津市に挟まれた伊万里市に、気に入ったお店があって
義母のところに帰省するときは
必ず、その店に寄ることにしてる。










イカの活き造り

食べたあとは、ゲソやミミは
天ぷらにしてもらった。

運転をしなければいけない私は
その場では飲めないので、
店が新しく始めた日本酒のテイクアウトのサービスより
大好きな日本酒
鍋島純米吟醸酒を1合お土産に。

ホテルのひとときを楽しむために
持ち帰った、、、、。

つぎの日
ホテルの朝食に向かう前に見たテレビの光景、、、、。

あまりの熊本の球磨川の姿。
消えていった命のこと。

言葉がなかった。

まだ、私が新婚の時
大阪から宮﨑へフェリーで渡り
宮﨑の義姉夫婦の所へ。

そして、一泊させてもらったあと
当時、まだ、九州道が全て高速で繋がってない時だった。

今回、雨の被害がでた
球磨川沿い人吉のドライブインで
車が故障

ドライブインの方にお世話になり
近くの車屋さんで修理して頂いたことがある。

球磨川は、深い緑色
とうとうと、ゆったりと
たくさんの水をたたえながら流れていた。

その大きな川を
今まで見たこともない、驚きの顔で
見ていた私がいた。

道と川が近い、、、。

今からそれを思えば
どれだけの水量だなんて
想像もできないけれど
生活にある目の前の川

さぞや、怖かったことだと思う。

亡くなった方々には
ご冥福をお祈りしました。


そんな1日目の朝。