シアターサンモールにて、Studio Life 音楽劇 アルセーヌ・ルパン『カリオストロ伯爵夫人』 Moiチームの初日、7月5日(金)19:00開演を観てきました。
※ネタばれがありますので、ご注意くださいませ。
【原作】モーリス・ルブラン
【作曲】村井邦彦
【美術・衣装】宇野亞喜良
【脚本・演出】倉田淳
【映像プログラム】泉次雄(RISE)
【照明】辻渉(RISE)
【音響】竹下亮(OFFICE my on)
【ヘアメイク】川村和枝(p.bird)
【キャスト】
tekkan(客演):ムッシュ・エル
岩崎大:ラウール・ダンドレジー(アルセーヌ・ルパン)
青木隆敏:ジョゼフィーヌ・バルサモ(カリオストロ伯爵夫人)
宇佐美輝:クラリス・デティーグ
仲原裕之:ボーマニャン
牧島進一:ゴットフロワ・デティーグ男爵
緒方和也:オスカル・ド・ベヌト
船戸慎士:レオナール
藤原啓児:ダルコール大公
倉本徹:ヴァスール
【ストーリー】※パンフレットより
19世紀フランス。若きラウールはカリオストロ伯爵夫人こと、ジョゼフィーヌ・バルサモと運命的な出逢いをする・・・
彼女の本当の姿を知らないラウールはその美貌と神秘さに魅了され、自ら抗争と愛憎の渦に飛びこんでいく。
秘宝をめぐり対立するカリオストロ伯爵夫人とボーマニャン。恋人のクラリスと夫人の間で揺れ動くラウール。
これは人間のエゴの物語。
ラウールのエゴ、カリオストロ伯爵夫人のエゴ、エゴは愛をエサに欲望を知識として成長する。
その結果ラウールは男爵として生きる道を捨てる。
彼は名乗る。
“怪盗アルセーヌ・ルパン参上!“と・・・
公式サイトはこちら → Studio Life 音楽劇 アルセーヌ・ルパン『カリオストロ伯爵夫人』
演劇&エンタメ系WEBマガジン omoshii NEWS & INFORMATION 2013/6/26 に記事が掲載されております♪
『アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』製作発表&イベントレポート
・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。
客入れの音楽などはなし。舞台後方のスクリーンの後ろに生バンド。
美術はすっきりとかなりシンプル。上手、下手、天井に金色のアラベスク模様風の大きなレリーフ。
舞台後方に薄手(時折、透けて観える)の黒いスクリーン。これの中央に出入り口があり、役者さんが出入りします。このスクリーンに映像、プロジェクションマッピングで宇野亞喜良さんのイラストが映し出されます。これがなんともいえずいい雰囲気を醸しだしておりました。
脚本・演出の倉田淳さんが「ストレートプレイ」と「ミュージカル」を合わせた「ストジカル」(造語)を目指し、「脚本、音楽、衣装も全部オリジナルでやりたい!」と倉田さんが熱望されたとか。
ミュージカルのようでミュージカルでなく、ストレートプレイでもない、変わった風味の舞台でした。
第一幕は聞きなれない地名、人物名とその関係性に集中して観ていたこともあり、少々単調な感は否めず。第二幕から物語がぐ~っと動き、登場人物の心情も大きく変化し、乱闘のシーンもありメリハリがきいていました。
テーマは「愛」と「憎しみ」。「愛してるんだ!」「愛しているのよ!」の応酬が続くのを観ながら、でもそれってエゴだよね、と。もともと、「愛」の発端は「自分ありきのエゴ」なのだし。。
Moiチームの初日ということもあり、全体に緊張感が感じられました。これから、もっと変化して進化していくのではないかと思います^^
客演のtekkanさんのソロは圧巻! 歌われると一瞬で空気が変わります。客席に訴えかけてくるパワーのある声量と表現力に圧倒されました。
ラウール・ダンドレジー役の岩崎大さん、素敵ですね~♪ 女性役の成人男性を軽々とお姫さま抱っこされておりましたけど、本当は重かったんでしょうね。。? 初日だからでしょうかね?1~2回噛んでおられましたけど、台詞が膨大ですものね~ あと、乱闘シーンでの必殺技の後で、「日本古来の技なんだ♪」と微笑まれておられましたけど、どう観ても某DBZの「カメハメハ~!」ですよね(笑
ジョゼフィーヌ・バルサモ役の青木隆敏さん、どんどん心情が変化していくさまがよく出ていて、年齢不詳で稀代の悪女を好演されておりました。この役は難しいですよね。ジョゼフィーヌが悪女として成り立っていないと、作品にならないと思われますし。
この日は舞台挨拶がありまして、キャストさん全員のご挨拶。作曲の村井邦彦さんも、客席からご挨拶されておりました。
覚えているところを幾つか♪ うろ覚えなので、間違いはご容赦のほどを(笑
「身内だからですが、ジョゼフィーヌ役の青木が整形かっ!ってぐらい綺麗になってまして。メイクさんのお陰です」
「時間が経つと背が小さくなります」(ラウール・ダンドレジー)
「村井先生には、今回だけと言わず、これからも我々と共に茨の道を!」
この後、カーテンコール1回。
・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。
当日パンフレット。
キャスト、スケジュール、スタッフなどが明記。劇中~キーワード~も。
パンフレット、A4判1800円。物販にいらした劇団員さんのおすすめは、7000円のセットだそうです♪
モーリス・ルブランについてや、村井邦彦さん×倉田淳さんの対談など。
・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。
余談です。
こんなことも起こるのよ~!という、反面教師として読んでいただけると嬉しいです。
観劇の休憩時間にですね、私、眼鏡を外して膝に乗せておいたら、次の瞬間にするり~と落ちまして。。そのまま、席の段差の下にある空間に入ってしまいました!
パンフレットの上に乗せていたので、余計に滑りやすかったんだと思うんですけど。。
さすがに焦りましたが、10分間の休憩時間にはどうすることもできず(周りにも迷惑がかかるし。。)、そのまま第二幕を観劇。表情までは観えませんでしたが、最後方席だと思えばね。なんといっても自業自得ですし。
終演後、その段差の下をよく見てみたんですけど、自分では取り出せないことがわかり、スタッフの方に事情を説明して探していただけることになりました。
自分のミスなので、取り出せなくても全く構わないと思っていましたが、幸い、テクニカル・スタッフの方が探してくださって、取り出してくださいました。
そのときにも、丁寧な対応してくださったスタッフの方にお礼を申し上げましたが、改めて、ここでもお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
みなさまも、段差の下に空間がある劇場ではお気をつけくださいね^^