紀伊國屋ホールにて、Studio Life 『続・11人いる! 東の地平 西の永遠』 <Mars> 3月13日(水)開演19:00を観てきました。
※ネタばれがありますので、ご注意くださいませ。
【原作】萩尾望都 「続・11人いる!」(小学館文庫)
【脚本・演出】倉田淳
【美術】渡邊景子
【照明】泉次雄
【音響】竹下亮
【キャスト】
松本慎也:タダトス・レーン
内藤大希(客演):フロルベリチェリ・フロル
堀川剛史:マヤ王バセスカ
仲原裕之:ソルダム四世ドリカス
鈴木翔音:アマゾン・カーナイス
宇佐美輝:チャコ・カカ
大沼亮吉:ドルフ・タスタ
澤井俊輝:トト・ニ
鈴木智久:ヴィドメニール・ヌーム
緒方和也:グレン・グロフ
船戸慎士:ガニガス・ガグトス
関戸博一:チュチュ・エリア九世ドリカス
青木隆敏:オナ
牧島進一:アマン伯
笠原浩夫:ゾンブル長官
倉本徹:バパ大臣
藤原啓児:シンサ
緒方和也:オーセ
神野明人:トマノ
松村泰一郎:ドゥマー
曽世海司:ローン
山本芳樹:火消しの赤毛
【ストーリー】※公式サイトより
アリトス母星を挟んで存在する兄弟星、アリトスカ・レとアリトスカ・ラ。
アリトスカ・レのバセスカ王から誘いの手紙が届き、タダとフロルは早速旅立つが、待っていたのは2つの星をめぐるアクシデントだった。
公式サイトはこちら → 『続・11人いる! 東の地平 西の永遠』
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前作の『11人いる!』に続いての観劇。そのときの記事はこちらです♪
客入れの音楽はなし。
舞台美術は、後方背景に天井高一杯にクラシカルな窓。上部が半円状になった、よく教会などで見かけるタイプ。その手前には、約半分の高さに長方形でフレームのみの構造物が5個。
前作と同様に随時、天井から可動式の円形スクリーンが降りてきて状況説明がされます。
照明は前作同様に客席に向けてピンスポットをあてるなどを多用。閃光などもよく表されていたかと。
キャストさんたちはほぼ前作と同じです。新たに増えている役の方が追加になっております。なので、観ていて混乱せずによかったですね。
前半、アリトスカ・レとアリトスカ・ラの歴史、文化、現在の関係などを説明するために費やされ、原作に忠実ではあるのですがやや冗長感が否めず。正直、このテンポだとちょっと厳しいかも。。と思ったり。
オーセの殺害後から急速にテンポがよくなり、俄然おもしろくなりました。前作はミステリー、今回はサスペンスという感じです。
それぞれのキャストさんについて。
ローンとチュチュが原作のイメージに酷似していてびっくり! 特に、チュチュ役の関戸博一さんがいいです♪ 気が強く、真っ直ぐで、それでいてとても女の子らしいチュチュを好演されておりました。本当に女の子のようでしたもの。
フロルは前作からぐっと乙女になり、タダはフロルをせっせと世話焼きしていて健気。そして、とってもラブラブ♥ タダ役の松本慎也さんとフロル役の内藤大希さんはいい関係が築けているのだろうなぁ。。と。意外と大事ですものね、共演者の関係性ってどうしてもその空気感が出てしまいますから。
マヤ王バセスカ役の堀川剛史さん、かっこいいです♪ 前作よりもぐっと男らしく、王としての威厳に満ちておりました。くるっと踵を返して去っていくときの後ろ姿が凜として素敵です。
四世役の仲原裕之さん、友情、家族への愛情、自分自身の希望、それらの板挟みになり苦悩した挙句にとる決断、その姿には涙が出ました。熱演でした!
バパ大臣役の倉本徹さん、ベテランの巧さが際立っており、コミカルなところ、凄みをきかせるところ、苦しい心情を吐露するところなどがきちんと演じ分けられながらも、キャラにはぶれがないという凄さ。存在感も大。
ゾンブル長官役の笠原浩夫さん、悪くて胡散臭い感じが全開でよかったですね~ 敵役はくっきりとしていないと、ストーリーがふにゃっとなってしまいますから。
あと。。新人さんたちがときどき、観ていて、う~んとなってしまうのがままあり、これがなければさらによかったんですけど。
印象に残ったシーンについて。
四世が苦渋の末に自殺する道を選ぶところ。
チュチュがバセスカに謝罪し、その頬にそっとキスするところ。
バセスカがバパ大臣に自殺用の白い水を渡すときに、「私はおまえが好きだった。。」とつぶやくように言うところ。
どれも観ていて胸にぐっとくるものがあり、涙が浮かんできました。
原作では最初に出てくるシーンがなくなっていて、はしょっちゃったかな?と思ったんですが。。 このシーン、意外なことにラストにもってきてありました。哀しみ、苦しみを乗り越えて前に進んでいこうとする彼らの気持ちを表したいがために、ラストにもっていったのかな。。と思いました。
それぞれの想い、それぞれの正義、哀しみと希望、それらを感じさせるいい作品でした。
カーテンコールは1回。
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フライヤー。宇宙服のヘルメット形に切り取られ、そこからタダの目が見えております。トップ画像はもう1枚のフライヤーです。
ミニパンフレット。キャストさんの一覧や公演日程などが載っております。
中はこんな感じ。はてなワードの説明なども。
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蔵書の小学館文庫『11人いる!』
*11人いる!
*続・11人いる! 東の地平 西の永遠
*スペース・ストリート
*エッセイ 故中島らも氏(なかなか興味深い、中高一貫男子校生活について)
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