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カムカムミニキーナ2012年本公演 『ひーるべる』

2012-11-12 | 舞台/DVD

座・高円寺1で、カムカムミニキーナ2012年本公演 『ひーるべる』の東京千秋楽 11.11(日)開演14:00 を観てきました。

※若干のネタバレがありますので、ご注意くださいませ。

【作・演出】松村武
【キャスト】
八嶋智人:黒土(くろんど)
松村武:蔵王(ざおう)・青鐘(あおかね)
藤田記子:浪座(なみざ)
中島栄治郎:ヒル
佐藤恭子:えびす・ダンプ
田端玲美:アガサ
長谷部洋子:ツグミ・海魔女(あまじょ)
米田弥央:アマテル・海魔女(あまじょ)
田原靖子:カネミ・海魔女(あまじょ)
篠崎祐樹:リビア
亀岡孝洋:寧論(ねろん)
元尾裕介:松井
藍山彩:箕生(みのう)・海魔女(あまじょ)
中野大地:その他
正木航平:その他

★ゲスト
若松力(ジェイクリップ):鳴雉(なきめ)
金児憲史(石原プロ):スオウ
広澤草:ベル

【ストーリー】
時代は遥かな昔、陸の上には「るーる」の国の王と王妃、三人の子供がいる。海の底には「ひーる」の国の王がいる。
ある日、浜に鯨がうち上げられ、それを予言した足腰の立たぬ「えびす」はにわかに村人たちの尊敬を集めることに。えびすは不思議な力を持ち、己の手から金を打ち出の小槌のように振り出し村人に惜しげもなく与えるのだった。
村人たちと王族のそれぞれの思惑と歪んだ愛情が交錯し、やがてすべてが明らかになっていく。。

公式HPはこちら→ 『ひーるべる』


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客入れは潮騒のBGM。心地よい波の音が流れておりました。

舞台装置は中央から上手にかけて盆が設置され、その上にダークグリーンに塗られた階段状の構造物、同様で少し小さめの構造物が下手に。そのときどきでいろいろな場所や建物へと使われていきます。

前から2列目の席だというのもあったのでしょうけど、小道具のチープさというのか手作り感が少々気になったりして。。カムカムのみなさん、ごめなさいね~ 特に、殺陣のシーンの刀とか、白鳥が飛んでいくシーンの白鳥とか。いいシーンなのに、なんだかちょっとね。。

作品としては、「ザ・小劇場演劇」という感じで楽しめました。作・演出の松村さんの世界観は好きなテイストです♪
ただ、前半は説明調が多くて冗長感が否めず、正直、これはきびしいかも。。と思っておりました。その舞台の世界観にすっと入れないと、全編お笑いならともかく、そうでなければ観ている者にはきびしいものですから。
多少、エピソードを詰め込みすぎな感じはしました。「古事記」の伊耶那岐の命と伊耶那美の命が行う「国生み」の神話がベースになっているので、その知識がないと一回では、ストーリーと人物を追うのが精一杯になりそうです。
全編にひとつの言葉に複数の意味が込められており、構造自体よりそちらのほうがより複雑で、台詞をうっかり聞き逃すとその意図が汲み取れなくなる恐れがあります。要、集中力!(笑
例えば。。「ひーる」→「水蛭子(ひるこ)」→「ヒール(悪役)」など。

キャストの方々については、なんといってもゲストの若松力さんが圧巻!! ものすごい存在感、驚きの身体能力、よく通る声。鳴雉(なきめ)が奇声のような野鳥の鳴き声をあげるとき、背筋がぞくっとしました。なんだろう。。この声と佇まいは??と。。。
是非、また観たい役者さんです♪♪
同じくゲストの金児憲史さんも、ごつい存在感と渋い声がよかったですね。
もうひとりのゲストの広澤草さんは、う~ん、ヒロインとしてはいいとは思うんですけど、華奢で筋力のない身体をしてらっしゃるので、観ていて弱い感じが気になって。。 役柄というより、こう、ただ弱い感じで。ダンスまでいかない手振りだけの群舞でも、腕と上半身に全く力が入っていないんですよね。ストーリーを台詞で伝えるところも多いのですけど、説明している感じが否めなくて。。ちょっと残念でした。
ゲストの方々は3人いらっしゃったのですけど、劇団員の方々の中で決して浮くことなく、自然に馴染んでいい感じに調和しておりました。これは珍しいことですね~

カーテンコールは2回。キャストの方々の紹介などはなし。あ。。来年(鬼が笑う)の本公演もこの座・高円寺で行うとの報告がありました。
もう1回、観てみたかったんですけど、東京公演は終了したので無理ですね。


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座・高円寺の外観。モダンで遊び心を感じさせます。




ミニパンフレット。折り目が。。(笑




同じく。


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余談。
公演終了後、正面玄関から出ると雨が。。 呆然と立ち尽くすお客さん多数。
天気予報では夕方から雨になるとのことだったので、念のために折りたたみ傘をバッグに入れておいたので難を逃れました。
でも、自宅の最寄り駅の駐輪場からは傘をさしながら自転車を押して帰るはめに。。とほほ。傘さしは危ないからね~しないのです。結構、濡れました~冷たかったなぁ







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