窓開けて 外に手をのべ 降る雨を
たしかめる子 目輝かせ
雨降りをうっとうしく思うのは、いまの私?
子供は、その雨を触ってみたいのです。
遠足が中止になっても、運動会が延期になっても、
それもまた、楽しかった、
そんな時代がありました。
母に白い布をもらって、てるてる坊主を作りました。
その時、散らかしたはぎれや、はさみはどうなったのか、
軒に吊り下げたてるてる坊主を、いつ、だれが、片づけたのか、
だいいち、てるてる坊主さまが、雨を上がらせてくれたのか、
まるで、覚えていないのに、
なんだか、
とても、わくわくした心が、今も残っている――
遠い遠い記憶ですが。