ベランダの先の、さくらが満開です。
花冷えの中で、しずかに空を仰いでいます。
夕方から先、かなり冷えるのに、おびえる様子もなく――
「だって時期だから」と言っているようです。
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天の下では、何事にも定まった時期があり、
すべての営みには時がある。
生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。
植えるのに時があり、
植えた物を引き抜くのに時がある。
殺すのに時があり、いやすのに時がある。
くずすのに時があり、建てるのに時がある。
泣くのに時があり、ほほ笑むのに時がある。
嘆くのに時があり、踊るのに時がある。
(旧約聖書・伝道者の書3章1節~4節)
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神様。
自分も、この花々のように、誇らしく、楽しそうに咲いていた時期があったことを
感謝します。
もう、歌声も枯れてしまいました。
眼鏡なしでは、近づいてくる人の顔もわかりません。
たくさんいただいても食べることができず、
アイスクリームや、冷たいビールへのあこがれも、あせてしまいました。
でも、神様。
たしかに、喜んで歌った時もあったことを、ありがとうございます。
検眼票の一番下まで見えたころ、
冷たいビールを飲んで、みんなと乾杯した時、
大きくてカラフルなアイスに舌鼓を打ったころを、
今、笑顔で思い出せることを
感謝申し上げます。