29日の日曜日も朝から母と喧嘩をしていた。
家からは思うように外出も出来ず、主人の入院している病院もコロナ禍で面会は出来ないのだ。
主人のガラケーに電話をしてもいいと言われているが、声を聞けば泣きそうになるので、一度もしていない。
病気と言うものは突然何の前触れもなく襲ってくるものもあるのだ。
昔、母と別居していた父は脳梗塞で自宅の玄関で倒れた。
その時はデイサービスの職員が父の住んでいる団地の父の部屋に駆けつけてわかったのだ。
父は即入院となったのは言うまでもない。
それから父は3か月ごとに病院を転々とし、最後は末期の肺癌で亡くなった。
ある日の日曜日に私は主人に断って父の病院にお見舞いに行こうとすると、日曜日だし、旦那さんがいるのだからと、母にお見舞いに行かないように言われて、もめて、その後は二度と父の病院にお見舞いにはいかなかった。
なぜ?自分の父親なのに母に制限をされなければならないのか?
自由にお見舞いには行かれないのか?
その日は私の従姉がお見舞いに来ると言う。
従姉と会っては行けないのか?
その後母は私を親不孝な娘だと攻めたのは言うまでもない。
私は売り言葉に買い言葉で、その後は二度と父のお見舞いには行かなかった。
外出する度に行き先と帰りの時間を聞かれては行かれない。
父もさぞや娘の私には会いたかっただろう?
今更ながら父が早く亡くなり母が長生きをしたことを恨んでいる。
人は亡くなってみると。その人の良い面だけが見えてくる。
出来ることなら私は母を残してこの世を主人と一緒に去りたいものだと思う。
ほぼ音信不通の弟からは何の連絡もない。
長男なのにである。嫁も嫁だと思うのだ。
私は母に対しては生んでくれたこと以外は感謝していない。
プライバシーの無い生活に、自由の無い生活に私は嫌気をさしていた。
(続きはまたあとでね)