ちいちゃんのひとりごと

ちいちゃんのひとりごとを勝手気ままに書いています。

人の気も知らないで

2021年08月02日 | 介護
母は忘れた頃に私の気持ちも知らないで、嫌みを言う。
今日も夕食後に「あんたは子供がいないからね」と、言われた。
私も何もすき好んで子供がいないわけではない。
出来なかったのだ。
4年間の不妊治療の末に子供を持つことを諦めたのだ。
そんなことは100も承知なのに、母は忘れた頃に嫌みのように私に子供がいないことを言う。
子供がいない。
子育ての経験がない。
それらを女性としての欠如のような言い方をする。
すき好んで作らなかったのではなく、出来なかったのだ。
女性は結婚し、子供を産み育てることが一人前の女性のような風潮はいまだに無くならない。
結婚出来ない女や結婚しない女はさも女ではないと見られる風潮がどこかにあるのだ。
ましてや子供を産まない。
子育てをしたことがない。
それらも女として女性としての欠如があるように見られるのだ。
私が大学病院に通い夫婦で辛く苦しい不妊治療をしたことなど認知症になった母には理解出来ないのだろう。
「あなたは子供がいなくて良かったわね」なんて言葉も言われることがある。
母は不妊治療の経験がない。
そういう人にはわからないのだ。
世の中もいまだに女性蔑視の風潮は無くならない。
夕食の後に母に言われた言葉は悔しくもあり悲しかった。
何の苦労もなく子供を産んだ母にはわからないのかも知れない。
もっとも私を産む前に流産の経験はあるようです。
私を産む時も難産だったそうです。
それでもその後弟も産み、母の口癖は「育ててやった」ですからね。育ててやった恩は忘れるなと言いたいのでしょう。
が、私にとって母の子育ては間違いだったとしか思えません。
娘から自由を奪い、自分の言いなりになると思って育ててしまった娘の私は反発を覚え、ことは隠れてやることを覚えたのですからね。
結婚しない女は女ではない。
出来ない女は女ではない。
子供を産み育てない女は女ではない。
そんな風潮がこの世から無くなることを切に願います。


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