12/8 私は澤江さんの白鳥を見て思った
白鳥って雀なんかに比べるとずっと野生なんだ。
スズメって鳥は蜂とか蟻とかライオンのように社会組織を持っている。
ツガイだけの生活ではない。
私の白鳥体験はデュッセルドルフのなんとかって池に住んでいる白鳥を
見ただけ。 ところがそのこ白鳥は町中をカッポする。
道で白鳥の雄とすれ違った。
デカい。 あんなに大きな犬はめったにいないほどデカい。
立派だけど、非常に怖かった。
それだけが白鳥の生経験。
澤江さんは白鳥に餌をやっているけど、それ以上に白鳥が好きなんだと思う。
私が感じた彼のエラーは、私は白鳥と言って白鳥の気持ちになっていろんな工夫を
しているのに、白鳥に無言だったこと。
野生というか、野蛮な白鳥は何か話しかけても耳を傾けなかったかもしれない。
ここが町に住んでいる雀やカラスや他の鳥と違うところだ。
澤江さんの保護を受けながら、この白鳥は澤江さんという人間をまったく観察していない。
スズメもカラスも人間をじっと観察している。
それによってひょんなことから人間との間にコミュニケーションが生まれるのだけど
2年もいながら、白鳥と澤江さんには鳥と人間の関係でしかなかった。
白鳥はパートナーがいたけど、羽の骨折で飛べないのが明白になると
飛べるほうは怪我をした子を置いて仲間を追いかけて帰国してしまった。
澤江さんが訳したように「行かないで」って残されたほうは叫んだ。
専門に見てもらったけど、はっきりと骨折って言われて完治はむずかしいらしかった。
つかまえて治療はこれも白鳥に精神的に負担でむずかしいとか。
私の陰の声。 白鳥って下等!
まだ生きているらしいけど、澤江さんは接触の仕方を変えないと
この子は孤独なままだ。