パンドラの箱を開けるとちむがいた

書くスピード早いですが、誤字脱字多し。

12冊目

2006-05-12 22:07:37 | Weblog
○12「人は仕事で磨かれる」丹羽宇一郎、2005、文藝春秋 



感想:
ところどころで、学生時代、活動家だったときの丹羽さんの顔が見え隠れします。
あのころはやたらとテンションが高い学生が多かったようです。西の立命館、
東の国士舘・法政は特に暴れん坊が多いことで有名でした。

またイデオロギーの主戦場であったらしい経済学を例にとると、
京大では近経の先生がマル経の先生に追われて、阪大に社会経済研究所を設立し、
その後マル経の没落とともに京大経済も停滞。替わって阪大が東大とともに
近経をひっぱり、現在も経済学では阪大>京大という状況が続いています
(ただ最近、阪大の先生も東大に移ったり、退官したりして、一時の
勢いはなくなってきているようです。多分今だと、東大>>阪大>一橋>京大かな)

また、青木先生も東大時代に暴れすぎて東大に戻れず、京大→スタンフォード大と
教えざるを得なかったと何かの本で読んだ記憶があります。

さて、本題に戻すと、文章がうまくない。というよりも、本人が本書で言っている、
ありのままをさらけ出しているようで、本当に目の前で話している感じがしました。
これはこれでよかった。穀物メジャーとの商売や、その方法など、大変刺激になりました。
また、29歳から9年間米国で働き、穀物市場では丹羽さんの名前が知れ渡るほど
有名になったというのも驚きました。同時に自分とのレベル差を痛切に感じました。
(かなりおこがましい発言ですが)

すごい実績を上げて、誰にも文句を言われない形で社長になったのだろうというのが
ひしひし伝わりました。こんな社長(サラリーマン)も有りなのか
(多分商社のなかでも伊藤忠だから有りなんでしょうが)、と感嘆しました。

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