パンドラの箱を開けるとちむがいた

書くスピード早いですが、誤字脱字多し。

21~22冊目

2007-06-23 01:41:42 | Weblog
△21「本田宗一郎「挑戦者」の名言」梶原一明、KKロングセラーズ、2000

感想:
本田宗一郎のエピソード集のようなものですが、
筆者の主観がかなり入り込んでいて、内容的にはいまいちです。


○22「戦略経営の発想法」木村剛、ダイヤモンド社、2004

感想:
評論家エコノミストを徹底的に馬鹿にして、徹底的に叩いています。
また、マクロ経済だけを議論していても始まらない、ミクロ(ビジネス)こそが重要、
ビジネスモデルなんて後付理論で大したことはないという主張がちりばめられていて、
非常に面白かった。

僕は、あまりにも稚拙で攻撃的な批判をする木村氏は大嫌いですが、
それは表現方法が嫌いなのであって、木村氏の主張は全面的に賛成します。

多分、木村氏が言うところの評論家エコノミストとは、テレビで減税しろだの、雇用対策をしろだの、
専門外のことを平気でしたり顔で話す、
おもにWBSに出演していたエコノミストのことを指していると思います。
伊藤教授、本間教授、斉藤教授のあたりだと思います。

木村氏の主張を聞いていると、僕が学生時代に感じていたことそのままに表現しています。
学生時代に産業組織論を専攻していましたが、
やればやるほど、
それこそゲーム理論とか契約理論を使えば使うほど、
経済学は所詮机上の空論だなと思ってしまいました。
また、ミクロ経済学では、数学的なアプローチが流行っており、
複雑な数式を使って動学化したり、確率理論をやたらはめ込んだり、
波動の理論を持ち込んだり、生物学の理論を持ち込んだりと、
どんどん経済学が歪んでいった時代だったので、
特に強く感じました。ほとんど趣味の世界でキレイな理論を作り上げ、
悦にひたっているという状況でした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする