SANAEちゃん。
三原附属中から五日市町に転校して来た私に
最初にアプローチしてきた女の子。
当時の私は Mちゃんというピアノが弾ける同級生に夢中で、
SANAEちゃんのことを異性として意識することはなかった。
それでも隣のクラスから遊びに来ては ちっぷくん、ちっぷくんと連呼する姿は
いつしか心の中に刻み込まれていった。
中3になってのクラス替え。
私とSANAEちゃんは級友になった。
ついでに Mちゃんも同じクラス。
あゝ ちっぷくん どうする ???
(どうもしねーよ

級友たちは皆 ちっぷとSANAEちゃんが交際してると思っていた。
SANAEちゃんは 事ある毎に私の周りをウロチョロしてたし、
私も(なぜか)彼女の頭を撫でて可愛がっていたから。

も ち ろ ん イ メ ー ジ
中学校を卒業してからは
ちっぷ → 商船高専(当時、男子校)
SANAEちゃん → H高(なかなかの進学校)
と、 進路も当然別々になったけど、
伊勢正三 や、 イルカ のコンサートをふたりで観に行ったり、
私の属するバンドのステージを彼女が観に来たりしてた。
しかし、 結局 14歳の夏から23歳の夏までの
9年に及ぶ、子どものような『恋愛ごっこ』は、 終わりを遂げた。
詳細は、 迷作『流川の枕』 を、ご覧ください。
9年。
ほんとは そうじゃないんだ。
今でもまだ引きずっているから、 40年 が正解だ。
男って弱いね。
男ってダメだね‥。