それは7年前から始まりました。
友の父親が死亡して、母ひとりの暮らしとなったのです。
既に ”兆候”はありました。
お金が無いから借してくれ
あんたが、うち(私)の金を操作しよるなー
貸していた200万円をすぐに返せ
なんにも借りていないのに。
友は、しかたなく 母を引き取ることにしました、
しかし、状況は悪化するばかり。
友と息子の食事を平気で食べる。
煙草を盗んで吸い、焦げ後をつくりまくる。
余分のカップラーメンを買っておいても1日でたいらげる。
近所の面識のない家に行き「誘拐されている」と叫ぶ。
交番の常連とかし、その都度 友が迎えに行く。
夜、起きていて友を何度も起こす。
悩んでいました、友は。
「病院? 何でそんなところへ行かないけんのね!」
もはや、精神分裂なのです。
複雑な思いを抱え、 友は『嘘』をついて病院に連れていきました。
そこで母は友を殴ったといいます。
80歳の力ですから大したことはありませんが。
大きな精神病院、
一発で入院が決まりました。
ー ここで入院させないと、何をするかわかりませんよ -
先生の言葉で友は覚悟を決めました。
昨日、
即日入院でした。
注射を打たれまくって、いよいよ白痴化が進んでいくでしょう。
そのかわり、凶暴性はなくなります。
そして、 二度と院外には出られない。
何もわからないまま死んで行くのでしょう。
友は最大限の努力をしました。
悲嘆の涙にくれるのは 今夜だけにしてもらいたいものです。
また明るい笑顔を見せてほしいのです。