久しぶりの歌舞伎、楽しかったー
演目は「ひらかな盛衰記」と「京人形」。
「ひらかな盛衰記」は、ときは義経の頃。
特別な船の操縦術をもつ船頭さんの家に入り婿ではいった松右衛門(橋之助さん)を中心とする物語。
この演目、「実は…」が多くて予習なしでは難解かも
実は、松右衛門は義経に討たれた(今は罪人の)義仲の家来(実は武士!)
実は、入り婿に入った先の連れ子は少し前に取り違えた他人の子(実はその子が主君義仲の子!)
実は、操舵術の弟子たちが追っ手
実は、裏切って松右衛門を訴え出た舅は主君の子を守ろうとしてくれていた!
実は、捕らえにきた義経方の畠山は、船頭の家にいる子を義仲の子と知りながら見逃してくれた!
こんなに裏がありすぎると、イヤホンガイドかパンフレット片手に観なきゃなかなか理解できません
その反対に「京人形」は、踊りメインのわかりやすい演目。
太夫に惹かれた左甚五郎(勘九郎さん)は、心をこめて太夫そっくりの人形(七之助さん)を彫り上げる。
すると、魂がはいって人形は動きだすが、甚五郎の魂なので動きは男!?
そこで、女の魂といわれる(拾った太夫の)鏡を懐に入れてみると…艶っぽい女性の動きになって二人は踊る。
たまに鏡が懐から落ちたりすると人形の動きは男の動きに戻ってしまう、という面白さと艶やかさの演目。
イヤホンガイドもつけずに観ていた外人さん4人。
心配したとおり幕間後席に戻ってきませんでした
…「ひらかな盛衰記」はハードル高かったよね…