ミュージカル映画「グレイテストショーマン」を観てきました。
ヒュー・ジャックマン主演。
実在した19世紀のアメリカ興行師バーナムをモデルにした作品です。
貧しい暮らしでしたが幼馴染の令嬢と結婚して、そのうちに世間から隠れて生きていた奇人たちのショー(サーカス)の興行師となり成功をおさめます。
周囲からは「成り上がり者」という扱いなのですが、上流階級出のカーライルの協力を得て女王にも謁見したり、一流歌手の公演も成功させたりと順風満帆の日々。
ところが、差別や偏見が今よりずっと激しかった当時のことですから、そのサーカスにも、彼の存在にも風当りが強く、サーカスを行っていた建物は彼らを快く思っていなかった人々とのケンカにより火災で燃えてしまい、女性歌手とのスキャンダルが原因で妻たちも家をでていってしまいます・・・
ジャックマンやサーカス出演者全員の歌と踊りのシーンは素晴らしくて、映画館なのに思わずスタンディングオベーションをしたくなるほどでした。
カーライルと空中ブランコの女性の歌やパフォーマンスも素敵。
そして、バーナムの妻のけなげさと一途さとかわいらしさも家族模様を一段と深いものにしていて、パフォーマンスだけでない仕上がりにひとやくかっていました。
あのころの上流階級の差別意識、人種差別、障害者などへの差別は本当に人の心をふかーく傷つけるひどいものだったと思いますので、バーナムの生涯を描くなら、彼にも彼をとりまく周囲の人々にも実際にはもっと嫌な部分を感じるでしょうし、そのような話になってもおかしくないのですが、ここではとにかく歌と踊り、差別されたものの強さみたいなものにスポットをあててほかはそぎ落としているので元気がでます。
「アナと雪の女王」的な、立ち上がって進んでいこうとするパワーがわいてくる作品でした。
鑑賞後は、映画の半券サービスを忘れずに利用して、中華屋さんでソフトドリンクつけてもらいました。
季節ものの菜の花をつかった料理も美味しくて大満足