みちのく釣旅も5日目。前日に引き続き、マタギの渓へ。お世話になった松橋旅館で、前日とは異なる深みのある阿仁川水系の沢を教えてもらい、いざ出陣。入渓地点へ向かう途中で、みちのく上陸以来のトリップメーターがオールセブンに。
良いことありそうな予感を感じ入渓地点に到着すると晴れ間が。
イソイソと熊除けグッズを装備し沢に降り立つと、黒い雲がお日さまを隠しヒンヤリとした空気に囲まれ、1時間に一匹とスロースタート。「おかしいやん?」とつぶやいた途端、大粒の雨が。雨宿り兼ランチで気分転換していると雨がやみ、みるみる晴れ間が。沢に降り立つと、モワッとした生温かい空気で薄靄が漂い始めハッチがスタート。ライズリングがあちこちで広がります。夢のような時間は長続きしなかったけれど、アッと言う間にツ抜け。
マタギ岩魚には出逢えずヤマメちゃんオンリーだった事が心残りだけど、きっとマタギの渓の神様が「また来いよ!」って誘ってくれてるんだと思い、マタギの渓の神様に感謝しながら阿仁川水系に別れを告げ、道の駅「雫石あねっこ」へ。ここは、温泉とレストランが併設されていて、しかも閉店時間が遅めなのでFFオートパッカーにとってはパラダイス。
そのパラダイスで目覚めた6日目は、朝から大粒の雨。生保内で秋田新幹線こまちと岩魚のツーショットを目論んでいたけれど、素直に諦めてスマホでGPVとニラメッコ。岩手県北部より南部の方が雨雲が薄いので、西和賀水系へ移動。FF誌に掲載されていた村田久さんの読み物に西和賀水系がよく書かれていて、いつかは訪れたいと考えていた憧れのフィールド。憧れの地のブナ林の渓でロッドは振れたけれど、遊んでくれたのはおチビちゃんばかりと厳しい洗礼。
JR北上線の「ほっとゆだ駅」に併設されていている「ほっとゆだ温泉」で疲れを癒します。
写真は撮れなかったけれど、ほっとゆだ温泉の浴室内には鉄道の信号機が設置されていて、列車の発車時間を知らせてくれる珍しい温泉。鉄ちゃん&温泉ファンには垂涎の的かな?話は横道にそれるけど、秋田内陸線の阿仁前田駅も駅に温泉が併設されていて、地元の爺ちゃま・婆ちゃま達のサロンになっています。
ほっとゆだ駅前に停泊したグランドホテル・ハイエース(駅前には24時間利用可能なトイレもあります)で爽やかに目覚めた7日目は、みちのく釣旅の最終日。再び、ブナ林の林道を目指します。朝から晴れ渡り、満開のタニウツギの花が出迎えてくれます。
前日の活性がウソのように、アメマス系のみちのく岩魚が機嫌良くポンポンとフライに飛び出してくれます。サイズは小ぶりなものの、一時は前に進めない嬉しい悲鳴状態。
泣いても笑っても、みちのく釣旅の最終スポットの魚止めの滝。「一壺三十回教」の奥義を駆使したものの、潜水艦尺上岩魚は浮上せず。しかし、どういう訳か清々しい気持ちになり、潔く納竿。
みちのくの地を1235km走ってくれたハイエース共々、翌日に仙台港からフェリーに乗り込み帰宅の途につきました。
今回のみちのく釣旅でお世話になったクボタロッジのオーナー・松橋旅館の若旦那、お付き合いいただいたYさん、そして色々と情報を教えてもらったみなさん、想い出に残る釣旅とできたのも、みなさんのおかげです。みなさんのもてなし、温かい気持ちに感謝すると同時に、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
さぁ、次はどっちだ⁉︎
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