私は自分を見失っていた。
いや、見失わされていた。
図々しく、私を自分の意のままにしようとする人たちの手によって。
彼らは私が自分の意のままになることが当たり前であり、私が自分たちの意のままにならないと、私を手ひどく罵り、打擲した。
別に私が犯罪を起こして制裁を食らったわけではなく、ただ、自分たちの意のままにならないからという理由。ただそれだけで。
私は彼らの奴隷だろうか?
百歩譲って、彼らの意に沿っても、逆に彼らが私の意に沿うことが、あっただろうか?
今考えればおかしな話である。
いちいちブログには列挙しないが、まあ、周囲の人間にやりたい放題されてきた。
そこまで考えたら、こんな人間関係はおかしいと思った。
実はそんな人間との人間関係を打ち切ることこそ、自分を彼らから買い戻す手段だと思った。
なぜなら私は「自分を安売りする」ことで、彼らとの「人間関係」を買っていたわけだからである。
合意の上の契約は履行されるべし。
が、自分に利益をもたらさない条約は破棄すべきであり、さもないと我が身や心が危ない。
そんなことを思ったいけもとであった。