当然のようにスマホを持ち、大人より使えるお小遣いが多い子も。そんな環境の変化は、考え方や行動にも影響する。1030人を対象に行った調査で見えてきた高校生の実態とは。

 今回の調査で「お小遣いやバイト代など、ひと月の収入はいくらか」を尋ねたところ、「収入はない」が30.4%、「1万円未満」が42.9%だった。一方、「4万円以上」と答えた割合は11.7%で、女子だけみると16%にものぼる。

 新生銀行が今年6月に発表した「2015年サラリーマンのお小遣い」は3万7642円だった。ということは、高校生全体の10人に1人、女子の6人に1人がサラリーマンよりも自由になるお金が多いことになる。しかもサラリーマンの場合、お小遣いに昼食代が含まれている人が多いことを考えると、高校生のほうが、遊びや趣味、ファッションなど好きなことに多くお金を使えるのだ。これは東京など都市圏に特有の話ではなく、全国的な傾向で、「4万円以上」の割合が最も高かったのは中国地方で17%だった。

「あんたのほうが財布にお金入っているね、ってお母さんにも言われますよ」

 そう話す千葉の県立高校2年生のサツキ(16)は、月3千円のお小遣いに加え、コンビニバイトで月2万〜3万円を稼ぐ。クラスメートのナナ(17)は別のコンビニで働く。ときには7連勤もこなし、月のバイト代は5万円を超える。

「お母さんのパート代よりも、私のバイト代のほうが高いから、ご飯を食べに行ったときに私が出すこともあります。すごく喜んでくれますよ。お金を稼ぐ大変さは知ったけど、金銭感覚がなくなりましたね」

 バイト代の使い道を聞くと、化粧品や洋服などファッション関係がメイン。加えて、月に数回、洋服を買いに都内へ出るときの交通費も結構な出費だという。

 調査結果でも、女子の使い道は「飲食」「友だちと遊ぶ」「デート」などの交際費が41.3%。次に「洋服や靴などのファッション」「化粧品や美容室代」などおしゃれ代が約20%で続く。一方、男子は「趣味」が32.3%と突出していて、飲食代が24%で続く。また、携帯電話代は1.1%と少なく、大多数が親に払ってもらっていることがわかる。

 高校生同士のデートでは割り勘か、あるほうが出すのが普通で、「男だから多く払う」という固定観念はない。学生同士なら当然という見方もあるが、理由はそれだけではない。

「若者世代は男女平等が当たり前になっていることに加え、格好つけることは恥ずかしいという考えがあります。ノームコアファッションが流行しているのもその流れです。身の丈に合った行動や言動が支持されるので、背伸びして無理におごったりすることは『イタイ』とされているのです」(マーケティング会社・ブームプランニングの清水絵梨さん)

(文中カタカナ名は仮名)

AERA  2015年12月14日号より抜粋


何ぃ? 小遣い4万超だとぅ!? …と思ったけど、自分も高校生時代にバイトで、月にそれ以上を稼いでいたことを思い出しましたよ。

30数年前での金額だから、今だとどれぐらいなんでしょうかね。

でも、親からの小遣い類は一切もらいませんでした。

自分の子にもバイトを許可していましたが、小遣いも携帯代も出しませんでしたよ。