さて、今回はがん治療についてお話します。
がんの患者さんとその家族をサポートする団体があるのをご存知ですか?その団体はe-クリニックといいます。
がんの患者さんとその家族とを医師と代替医療の先生とが協力してサポートしており、
年2回、大阪と東京でセミナーを開催するほか、毎月様々な先生が新大阪のオフィースにてミニセミナーを開催しています。
私達もその団体に属しており、院長の中間はそのスタッフとしてミニセミナーでお灸やセルフポイントについてお話しています。
さて、そんながん治療の方々と向き合っている先生方のお話を聞いたりするのは大変勉強になります。
そして、どのように向き合っていけばいいかを明確に示してくれ、希望を見いださせてくださいます。
がんの治療法というと、まず抗がん剤治療を思い浮かべられると思います。
しかし、ほんとうに有効な治療法はそれだけを行うことではなく、
■ 本人の治す意思(決意)
■ まわりのサポート
■ 栄養確保
■ 睡眠確保
■ 不快症状の解消
■ 免疫力アップ
などのいわば“総力戦”なのだそうです。
この戦いの必需品となるのがセルフ治療なのです。
では、セルフ治療とは具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか?
まず気持ち穏やかに過ごしてください。
「絶対に自分は治ってみせるんだ!」と自分自身を追い詰めていませんか?
強い意志も大切ですが、時には挫けてしまいそうになることもあります。
そんな時に支えてくれる良きパートナーや、共にがんと戦っている方と巡りあうこと。
旅行やコンサート、釣り、読書など、夢中になれるものをもち毎日を笑顔で過ごして欲しいです。
次に栄養。
いくら栄養が大事だといっても、ただやみくもに食べているだけでは、単なるカロリーの摂取になります。
そうではなくて、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸などを摂らなければいけません。
最後に運動。
「体を動かした日の夜はぐっすりと眠れる」といった意味でも有効です。
まさに、あらゆる手を尽くして生命力を高め、病気と戦うわけですが、
日本では病院以外の治療を受けるためには、患者さん自身で情報を集め、それぞれの場所へ足を運ばなければなりません。
しかし、アメリカの病院では42%が統合医療を提供しており、ひとつの病院内でマッサージ療法や音楽・芸術療法、リラックス療法、気功など、
さまざまな治療を受けられる環境が整っているそうです。
その中でも私たち鍼灸師としてとても嬉しいのは、外来患者への補完代替医療を提供しているアメリカの病院の内、約半数で鍼灸が取り入れられているということです。
これは、鍼灸ががん治療に向けた大切な戦力として、その有効性が広く知られていることを物語っています。
日本でも一部の病院では鍼灸を取り入れるようになっていますが、まだまだ医療として浸透しているとは言い難い状況です。
実際に、当院にもがんを始めとする難病の患者さんが数多く訪れ、生活の質の向上を実現されています。
日本の医療界でも、さらに広く鍼灸が取り入れられる日が来ることを願っています。
私たちにできることは微々たるものですが、巡り会った患者さんに、少しでも質の高い治療を提供し、結果を出していく事が使命だと思っています。
美容と健康をサポートするこころ はり灸治療院
大阪市西区新町1-4-30 2F
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