先日、石川県にあるヤマト醤油味噌さんの糀(こうじ)パークを見学し、
甘酒博士である工場長の山本晋平さんに発酵に関するお話を伺いました。
そのお話しの中から私なりのツボを皆さんにいくつか個人の感想含めお伝えしたいと思います。
突然ですが、人間は優れていると思いますか?
うん!うん!
生物的に優れてると思う~byしょうこ
スーパーコンピューターの開発で
遺伝子の数などが分かるようになり、その時
「人間は優れているのだから遺伝子を計測するとキットずば抜けて多いにちがいない!」
と想定してヒトの遺伝子の数を計測したそうです。
すると。。。
人間の遺伝子の数は2万2千個。
これは線虫やウニなどと同じくらいの数で
トウモロコシは4万個。という衝撃的な結果に終わりました。。。
私たちはトウモロコシ以下でしょうか。。。?
いや~トウモロコシよりは賢いと思いませんか?
じゃあ、なぜ遺伝子が少ないのに優れた物体へと進化したのか?そこがポイントになってきます。
『人は菌と共存して初めて優れた物体となっている』ことが分かったんです。
微生物は口腔に100億個、胃に1万個、小腸に1兆個、大腸は100兆個と最多、皮膚1兆個、膀胱・生殖器に1兆個。
とすさまじい数の微生物と共存していることが分かり、一番多い腸に目が向けられるようになりました。
ひとは60兆個の細胞でできています。そしてその遥に多い数の微生物を飼っています。
人の便量の6割は腸内細菌の死骸だそうです。
まさに人は微生物と共存し、生かされているんですね!
食生活の偏りや抗生物質の服用により腸内が変わることで、
体調はもちろん思考も変化するのが納得できます。
口から入る食べ物は細菌の餌になります、その餌となる食事が偏ると細菌の種類も偏る。
人は本来【悪玉菌(悪):日和見菌(どっちつかず):善玉菌の割合 1:7:2】が理想とされていますが、いつしかそのバランスが乱れ、悪玉菌の割合が増えたり、日和見菌の中でも悪いのを応援する物が増えたりして身体を蝕んでいきます。
「今まで何ともなかったのに急に体調が。。。!」 「アレルギー体質になったのかな?」
と言うのは普段の積み重ねが、気付かない間に蝕まれていて一気に出てきたように感じるだけなのかもしれません。
日本人は体調が悪くなると、薬に頼りがちです。
時には薬も大切ですが、体調が戻ったあとはしっかりと食養生で整える必要があると思います。
なぜなら、体調を崩すと「抗生物質」が処方されます。抗生物質は「細菌などの微生物の成長を阻止する物質」ですが菌をたたくため身体を守っている腸内細菌も一気に殺します。
そうすると、身体には細菌だけではなく真菌もいます。
身体を守っていた細菌が急激に減少したことで真菌類(カビ)が増速します。
真菌は普段はおとなしくしていますが、活発になると足が伸びてきて腸に足をはり、腸漏れ「リーキガット」などの症状を引き起こします。
止むを得ず抗生剤を飲むときは、体調をみて積極的に食物繊維やオリゴ糖などを食べることで、腸内細菌の餌となり発酵分解促され、短鎖脂肪酸が産生されるので大腸の粘膜強化や蠕動促進、ガンの予防などに働きかけるのでおススメです。
人は決してすぐれた生き物ではありません。
すぐれていたのは共存してくれいる微生物だったんです。
微生物が住みやすいように、しっかり食べて寝て、
笑って過ごしましょう