施術を行う際、患者さまの睡眠の状態について知ることは大切なポイントです 。
睡眠について大きくこんな風に分けてみました。
① すぐ眠れ目覚めもよく、生活リズムも安定している。
② 寝たいけど、忙しくて睡眠時間が確保できない。
③ TVやネットを見ていてついつい寝る時間が遅くなってしまう。
④ 早く布団に入るがなかなか寝付けない。
⑤ 夜中に目が覚めてそれから寝れない。
⑥ 寝ているつもりだが、いつも目覚めが悪く眠い。
①の方は、そのままのリズムで過ごしていただきたいと思います。
②、③の方は、まず睡眠が疲れを取るのに大切なポイントですので、
「睡眠時間の確保」に心がけていただきたいと思います。
④、⑤、⑥の方、実は当院の患者さまに大変多くみられるタイプで、ケアすることで睡眠の質が変えられます。
睡眠に入る時、考え事が多かったり興奮していると中々寝付けなかった。
という経験をしたことがあると思います。
不眠で悩む方は常に不快な情報や記憶が神経を興奮させ眠りを邪魔します。
寝る1時間前にはTVやネットなど強い光を放つものは閉じ、明るさをコントロールし穏やかに過ごしましょう。
また、昼間は体を良く動かし、筋肉をよく使うよう心がけましょう。
寝るとき、お酒に頼るのはなるべく避けたいですね。
睡眠の質が下がり夜中に目覚めることが増え、お酒の量がどんどん増していく場合があるので注意しましょう。
環境を整えても体の中の状態が不安定な時も睡眠の質が悪くなったり、寝付けなくなります。
睡眠と関係のある体の器官についてお話しします。
睡眠は五感と深く関係しています。
頭ののぼせ感や、手足の冷え、といった皮膚感覚。
鼻の詰まりやムズムズなどの症状があっても眠りにくくなります。
また痛みやコリで寝付けない場合もあります。
そんな不快な症状は取る必要があります。
しかし自覚がなく、疲れて横になるのに寝付けない、と言う場合もあります。
それは三半規管の不調が隠れていることがあります!
三半規管は体のバランスをとる仕事をしています。
そのため、ソファーで横になっているといつの間にかうたた寝。
はっと気付いてベットへ移動すると今度は眠れない、なんて事があります。
また、夜中に寝返りを打つ度に目が覚めたり、目覚めついでにトイレへ行くとそこから眠れない、
なんて事もよくあります。
これらはすべて体の位置が変わることで三半規管が働くことで起こります。
三半規管が安定している状態であれば何も問題なくすぐ眠れるのです。
しかし、弱っている時、体の移動による位置感覚の把握がスムーズに行われなくなり、
神経は興奮しているのと同じようになっている可能性があります。
そんな方は車酔いや立ちくらみ、つまづきやすい
などの三半規管のトラブルサインがすでに表れているかもしれません。
生活環境の改善+体メンテナンスで睡眠はかなり良くなります。
質の良い睡眠、は今日の活力になります(^^)