こんにちは😊
今回は人工授精(AIH)と、その関連のあるお話も交えてお伝えしたいと思います。
人工授精とは・・・
一般不妊治療の一つで、主に受精が行われる卵管膨大部まで到達する精子の数が少ない時、
直接精液を子宮に送り込みます。
そうする事で卵に到達する精子の数を多くする(受精率をアップさせる)利点があるとされています。
年齢にもよりますが、不妊の基本検査を一通り受けた結果からタイミング法で半年経っても結果が出ない時、
次のステップアップとして行われるのが一般的です。
しかし、最近の傾向として基本検査後にタイミング法か人工授精に振り分け
そこから治療を進めるのが主流になってきているようです。
人工授精が主に適応されるものとして
■ 精子の数が少ない・運動率が低い・形態異常などの男性不妊の問題がある
■ 感染やホルモンバランスの乱れによって、頚管粘液の状態が低下、または頚管粘液量の減少がある
■ 精子と頚管粘液が不適合にある
などに効果的な治療ともいわれています。
男性不妊かも?
子供がなかなか授からない場合、多くの夫婦は奥さまのみ検査されたり体調管理に努められます。
しかし不妊症の原因は女性側40%、男性側40%、両方20%と言うデーターが出ています。
もちろん受精卵を育てるのは女性なので、女性の体調管理は大変重要ですが、ご主人の体調管理も大切なことが分かります。
「基本検査を受け、自分は何も問題がなかったけれど、主人の精液検査の結果がわるかった。」と、
ご自身の体の事も心配だと思いますが、パートナーの問題があった時も同じように不安を抱えられる事と思います。
女性は生理周期や生理痛、生理前の体調の変化などによって、ある程度自分の体の状態を知るバロメーターとして
実感される方もいらっしゃるかと思います。しかし男性はなかなかそのような形で自身の状態を知るバロメーターが無い分、
妊娠を希望していても、検査を受けるまで自身の体に目を向ける機会が少ないのではないでしょうか。
実は、女性と同様に男性のホルモンや造精機能も疲れやストレス、体調によってとても左右されやすいのです。
検査結果が悪かった場合でも食生活や睡眠、運動その時の体調によって正常値に戻る事もよくあります。
それだけ疲れやストレスに影響を受けやすい分、生活習慣改善や日ごろのケアもとても大切になります。
当院では、ご主人と奥様がご一緒に治療を受けに来られる方もたくさんいらっしゃいます😊
もちろん妊娠に向けての治療をメインで受けられるのもいいですし、日ごろ仕事で疲れた体をケアし
それと同時に妊娠に向けて必要な『自律神経の調整』『免疫力の向上』のポイントもしっかりとケアしていきます。
ご主人の体調も気になるようでしたら、ぜひご一緒にいらっしゃってくださいね(^^)
納得できる治療方針
当院にも病院と併用しながら通院いただいてる方がたくさんいらっしゃいます。
病院によって治療方針や治療そのものも様々です。
■ 体に負担が少ないように極力薬や麻酔を使わず、自然に近い状態で治療を進める病院
■ 少し体への負担を考慮し、なるべくいい結果を出す目的で薬を使って治療を進める病院
など、それぞれの病院の先生が持つ考えや治療方針があります。
治療を受ける中で、とくに大切にしていただきたいと思う事があります。
AIHからART(高度生殖医療)にステップアップすると、病院によって高い金額もかかります。
AIHを行うこの時期はとても大切な治療になります。
不妊治療についてある程度自分の意見を持って治療を進め、
「この薬は何のために使うのか」などわからない事は先生に聞き、
今後の治療の進め方についてご自身が納得の行く治療を受けるのもとても大切なことと思います。
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